Web Café Weblog

Web Café Weblog - Archive

東京出張 3 日目

Last Modified : Sat, January 06 22:02:40 2018 RSS Feed

2002-05-11 / 東京出張 3 日目

午前 8 時。僕は、携帯電話のアラームで目覚めた。2 人は、まだすやすやと眠っている。睡眠時間 4 時間。不思議に眠気は少なかった。寝汗や、雨による湿気の汗をシャワーを浴びて流す。ホテルのシャワーは相変わらず温度調節が非常に難しい。若干熱めのシャワーを浴びる。シャワーから出ると、物音で起きてしまったのか、ナオミチくんが起きていた。眠い目を擦っている。なんだか少しかわいい。彼にシャワーを勧めると、僕はヘアドライヤーで髪を乾燥させる。コタロウちゃんは、まだ寝息をたてて寝ている。なるべく小さな音で乾かすようにする。どんな人間だって睡眠を妨げられるのは、嫌いなはずだ。髪を概ね乾燥させた頃に、ナオミチくんがさっぱりした顔でシャワーから出てきた。そして、僕は最上階の朝食をとりに行った。なんだか彼らに悪い気がした。僕だけ食事をすることに。9 時を少し回ったバイキングは非常に混んでいた。多少待たされてから、店内に入り食事をする。前に並ぶ人も、後ろに並ぶ人も外国人だ。聞きなれぬ言葉も何度か聞いていると、なんだか慣れるものだ。すこし単語が聞き取れるようになった。

食事を終え、部屋に戻ると彼らは身支度を終えていて、部屋を出ることにした。僕は精算があるのでロビーへ。2 人は一階で待っていてくれた。今日は天気はあまり良くなさそうだったけど、雨は降っていない。昨日の夜の雨の都庁を思い出した。憂鬱で淋しい東京都庁。

新宿駅で、2 人と別れた。また会おうね。そう言って別れた。次はいつになるだろう。

新宿駅から小田急線に乗車し、箱根湯本駅行きの急行列車に乗る。マサキさんに会うことになっているのだ。厚木を越え、鶴巻温泉駅で下車。新宿からおよそ 1 時間。マサキさんの赤い Prelude が見えた。なんだか久しぶりにみる Prelude な気がした。「こんにちは、お久しぶり」マサキさんが笑顔で言う。「今日はお世話になります」僕が応える。

彼の赤い Prelude に乗り、開口一番「おお、懐かしい」なんて言ったら、マサキさんは「いつも乗ってるじゃん」と言った。そうだ、なんだか車に乗る機会がないだけで、僕は一昨日千歳空港まで Prelude を運転してきたんだ。でも、なんだか懐かしい気がした。伊勢原市は後ろに山が見える景色のいい場所でところどころ温泉の湯煙が上がっている。ついさっきまでの都会の喧騒を逃れてなんだか、気持ちがいい。彼の家に入れてもらい暫し休憩。マサキさんが紅茶を持って来てくれる。彼が紅茶好きなのは、知っていたけどさりげなく出してくれる優しさが嬉しい。

ゲームをしたり、DVD をしたりして時間を潰していると、マサキさんの奥さんを迎えに行く時間になった。また Prelude に乗ってお出かけする。割と急な坂道を登り彼女の職場に。優しそうな笑顔で挨拶をしてくれる。笑顔が優しいって素敵だ。

昼食をとりに、レストランに。ハンバーグステーキを注文する。ああ、一昨日もハンバーグステーキじゃないか。注文してから気がつくけれど、もう遅い。プログラムの話や、近況を話して楽しい時間を過ごす。新世紀エヴァンゲリオンでは、箱根が「第三新東京市」の設定になっているので、よく出てくる芦ノ湖や箱根湯本駅を見たいと言ったけれど、時間的に厳しいということで諦める。行ったところで、登場する彼らに会えるわけではないのだけれど。

部屋に戻り、パソコンでいろんなものを見せてもらい、出かけることにする。近くに景色のいい展望台があるので、そこに連れて行ってくれるとのこと。しかし、国道 246 号線を含め、市内の道は非常に混んでいて思ったように進まない。時間はあるので、ゆっくり進むけれど、なんだか雲行きが怪しい。曲がりくねった山道を登り、展望台につく頃には、視界 50m 程度の霧が出る。せっかくの景色が見えなかったので残念だけど、誰も悪くない。天気なんて僕が思ったところで変化するわけがないのだ。諦めて下山する。

そして、厚木などを抜けて羽田空港に向かう。途中首都高湾岸線に乗り、大黒ふ頭で休憩。横浜ベイブリッジを奥さんの案内で眺める。点滅する明かりを眺めていると、もうすぐ帰ることになることを思い出し、なんだか少し淋しい気がした。埠頭を出る頃には、空は暗くなり夜になった。夜は平等に明るさを奪い、代わりにロマンティックな気分をくれる。空港に向かう高速で、僕は夜景を見ながら雨に濡れた東京都庁を思い出した。淋しげに雨に濡れていた。そして、淋しい気持ちの僕。

日本エアシステムの乗り場に、乗り付けると別れの挨拶をした。なんだか、あっという間の一日だったけど、見知らぬ土地でゆったりと過ごせたのはとても楽しかった。空港の硬いベンチに座りながら、みんなのことを思い出した。大塚から新宿まで会いに来てくれた、ヤスくん。約束したけれど、電話に出ることができなくて会えなかったタカちゃん。仕事中にも関わらず電話で連絡してれたマギくん。仕事で疲れていたのに、付き合ってくれてナオミチくん。夜中の呼び出しにもいやな顔せずに来てくれたコタロウちゃん。僕をいろんなところに連れて行ってくれた、マサキさんと奥さん。

20 時 15 分発札幌行きの飛行機で、僕はぐっすりと眠りながら、千歳空港に着いた。

そして、空港から Prelude に乗り、自宅に着くと、やっぱり普段と変わらない「日常」があった。僕は、この日常に埋もれて、日常と一緒にまた生活していくのだ。ベッドに横になった僕は、あっという間に眠りについていた。

明日から旅行 from Web Café Weblog : 2007-08-05 02:08

明日から神戸、大阪、長崎の旅です。正直、飛鳥でのクルーズが日程のほとんどを占...

コメントする

コメントの投稿

Trackback Data

この記事に対する Trackback
https://web-cafe.biz/~prelude/diary/mt-tb.cgi/485
この記事のリンク先
"東京出張 3 日目" @Web Café Weblog

↑Top

Powered by Movable Type Pro Copyright © 2000-2018 Web Café Prelude All Right Reserved.