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オーサリングツールは悪か ?

IBM ホームページビルダーを使用してみての感想をここで述べることにする。最近になって「シンプルだ」「すっきりしている」などと好意的な感想をいただくことが多くなった。他でもない面倒なことができないだけである。いや、アクセシビリティーを向上させたいという考えが生まれてからである。ここでのアクセシビリティーの向上とは、あらゆる環境でのアクセスを想定した人に優しいサイトを目指すと定義する。全ての人々が最新のパソコンを持って最新の WWW ブラウザを使用してアクセスするわけではないので、古いパソコンを持って古い WWW ブラウザを持っている人がストレスなく閲覧できるサイトを目指す。これは、W3C が勧告し、推奨することでもある。この意見に対しては私は基本的には賛同できる。しかし、W3C の勧告に完全に適合した WWW ブラウザは皆無であり、理想は理想であるし、現在の状況を把握しながら”うまく調整しながら”作成していくしかないのが現実ではあるのだが。私自身は、HTML の記述に関しては素人なので高尚なことを唱えるつもりもないし、実際できない。その辺はもっとスキルの高い人々が、サイトなどで教授しているので参考にして欲しい。

主題に戻ろう。ホームページビルダーだ。このソフトを使用したきっかけは IBM 製のノートパソコンを購入した際バンドルされていたからなのだが、その謳い文句は「ワープロ感覚でホームページ作成ができます」である。なるほど Microsoft office の Word で簡単な文書を作成できる人には割と簡単に使用できるように設計されている。フォントを大きくしたければ、クリックするだけで大きくできるツールバーも用意されている。こんな事を繰り返し使用するうちに以下の問題を起こす。

  1. タグを異常に生産する
  2. 他の環境では、崩れたレイアウトで表示される HTML 文書を作成する
  3. 外部スタイルシートの作成を初心者はできないか、しにくい
  4. テンプレートの使用で「似たサイト」ができてしまう
  5. Javascript や MIDI の多用
  6. テーブルを使用したサイト構成になりがち

タグを異常に生産する

最初からこのソフトに触れていると、スタイルシートを最初から使用しようという概念が生まれにくい。これは、「ワープロ感覚」を売りにした弊害である。強調したい部分があったとすると、フォントを濃くしたり、赤くしたりと考えた場合ツールバーを使用することにより、<FONT>を使用したタグをはく。これらは全てスタイルシートを使用することにより、解決できる。これらの要素(例 <FONT size="4" color="red"> )はその部分が多ければ多くなっていく。スタイルシートなら数文字、数行で済むものであるにも関わらず。よって、タグの異常生産により Document が膨れ上がり読み込みに時間がかかる。

他の環境では、崩れたレイアウトで表示される HTML 文書を作成する

上記にも関係するのだが、異常にフォントが小さいサイトや、テーブル使用などの理由により、「自分の家でしか見れないサイト」ができてしまう。絶対指定と相対指定が関係してくるのだが、例えばフォントの pt での指定と px での指定での表示の違い。しかし、これは、ホームページビルダーに限った問題ではないと思う。

外部スタイルシートの作成を初心者はできないか、しにくい

スタイルシートをそれぞれのファイルに設定はできる。しかし、外部でのリンクファイルは自分で作るしかない。これは、不便。確かに NN4.x 系のスタイルシート読み込みの不具合を考えればこちらの方がいいのかも知れないが。

テンプレートの使用で「似たサイト」ができてしまう

親切なことに、サイトの土台やアイコン、壁紙をアプリケーション側で用意されている。作者は、ホームページビルダーで作成したサイトを見分ける技術を身につけたほどだ。使用するのは、本人の自由だが結構恥ずかしいですよ。じゅんちゃんのほうむぺーじ見てもらえばわかると思いますが。

Java script MIDI の多用

決して Javascript や MIDI を使用することが悪いことではないが、突然現れるメッセージや音楽に心臓の弱い人にとっては迷惑なだけですよね。もしかして、古いパソコンでサイトを見ているかも知れない。読み込みが遅いだけではなくアプリケーションごと停止してしまうかも知れない。ステイタスバーに流れるメッセージに気を取られて自慢の内容を見てくれないかも知れない。程ほどの使用にしておきたいところだが、ローカルで作成している時は不満なく動いてしまうので Javascript を多用してしまったり、読み込み時間を考えず MIDI を流したりするのである。全面的に反対はしないが、あくまで「ほどほどにしたい」ところではある。

テーブルを使用した構成になりがち

そもそも、HTML は文書構造を示すものであるだけに、レイアウトなどを自分に思ったようにできないものである。しかし、テーブル(いわゆる表)を使用するといろんなレイアウトを実現できる(あるいはできたように思える)。しかし、すべて作成した環境で閲覧されるとは限らない。解像度が高い環境で作られたページを解像度の低いパソコンで閲覧された場合のことを考えてみると、テーブルを使用したレイアウトは必然的に意図したものではないはずである。これらの部分もホームページビルダーに限った問題ではないかもしれないけれども。

さんざんホームページビルダーの功罪について述べたけれども、自分でサイトを作ってみようと考えるいいきっかけにはなるし、使い方によっては素晴らしいサイトも作ることが可能である。作者のセンスと学習意欲によるけれども。あ!ちなみに私は、全くセンスもスキルもないですから。

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