Web Café "Prelude"

出会い…

小学生の頃、僕は車なんて興味もなく、友達と一緒に板で作ったホームベースに、プラスティックでできたバットで近所の空き地や駐車場で野球をするのが大好きな少年だった。そんな子供は、どこにでもいる。今は塾に行って、2時間3時間限定で、テレビゲームの中の野球で楽しむのかもしれない。別に僕は懐疑的な人間でもないし、現代に悲観的でもない。現代の少年は、そうして友達とコミュニケーションを取っているのだろう。でも、20年くらい前の僕達は、お風呂に入ればお湯が真っ黒になるくらい外で遊んだ。

話がそれた。そんな僕でも、やっぱり大きくなるにつれ街を行く車を見ているうちに、自分の好きな車がひとつふたつと生まれた。当時「ホンダ」は今ほど大きな会社でもなく、どことなくマイナーなイメージがあった。でも、僕はそんな「ホンダ」の車が好きだった。例えば、「 CITY 」なんて車があった。「♪ホンダ、ホンダ、ホンダ。 CITY! 」なんてリズミカルな曲に乗せて、周りのセダンとは、全然違った車が画面に現れる。ノッポなスタイル。自転車まで積める。こんな車見たことなかった。今では、例えば「 SM-X 」が出た時「やっぱりホンダだ。こんなに真四角で、若者しか買わない車を作っちゃうのは」とか、「NSX」では、「商売なんか抜きで、自分がカッコイイと思う車作ってない?ホンダさん?」って思ったけど…当時は「カッコイイ」なって素直に思った。単純に。たまたま、叔父がこの車を購入して、近くの町まで出かけたことがあった。その時のワクワク感といったらなかった。たぶんものすごく嬉しそうな顔してたんだろうな。車の中もキョロキョロ見まわして…

HONDA CITY

「HONDA CITY」 当時「 TURBO II 」という鬼のようなマシンが最終型に存在した。

©HONDA Co.Ltd

中学生になると、先生の乗る車を駐車場で見てたりした。若い男の先生の乗る白くてカッコイイ車があった。「プレリュード」である。我々の世代は、スタイルがスマートで、スポーツカーっぽい車を好む傾向がある。スーパーカー世代の少し後だけど、やっぱりスタイルが優先である。

Prelude 80年代のベストセラー

80年代のベストセラー「 Prelude 」

©HONDA Co.Ltd

高校生の時は、車のことより「女の子」に興味があったので省略

僕が、現在乗っているプレリュードが発売された91年は、18歳である。札幌に来た年だ。札幌に来たばかりの僕は単なる田舎者で、右も左もわからない奴だったけど、TV の CF で流れる「プレリュード」の記憶はしっかり焼き付いている。プレリュード特に 4th ( 91 年発売の私の乗っているモデルのこと)のオーナーはこの CF にやられてる率が高い。もちろん僕もその一人だ(笑)セナの乗るその車の内装は、他のどんな車にも似ていなかった。漆黒の闇に夜景のごとく浮かび上がるメータパネル。めちゃめちゃかっこいい!!でも。僕は学生だった。新車で「プレリュード」を買えるほど一人暮しの札幌の町は優しくない。そうして、現実的には、軽自動車か、「ワンダーシビック」なんてのを、中古車雑誌でみる日々だった。

22 歳。僕は会社勤めのサラリーマンになった。自分で稼いで、自分で生活設計をしなければならない。生活は決して楽ではなかった。ある日「プレリュード」のあの CF で見た、メーターパネルをどうしても見たくて、「ホンダオートテラス」に足を運んだ。シルバーの「プレリュード」。営業の方に薦められるまま、シートに腰を落ち着ける。キーを廻してみる。セナが見たそのメーターパネルは僕の前でも、同じ様に青く輝いた。静かなエンジン音は、「どこにでも連れて行くよ。君の行きたいところまで…」そう言っていた。車は、教習車にしか乗ったことがない僕には、その「プレリュード」の囁きは、あまりにも魅惑的だった。僕は、少し緊張感を伴いながらキーを戻し、エンジンを切った。そして、決めた。この車を買おう。

初期の頃の My Prelude

91 年発売 4 代目「 Prelude 」このマシンに乗ったのです

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