Diary 2018-09
Passed days diary...
2018-09-30 / Peugeot 208 を購入
この Web サイト名「Web Café Prelude」にもあるとおり若かりし頃の私は Honda Prelude という車に乗っていた。今も新車で売っていたら欲しいなと思えるほど好きな車だ。都合同じ Prelude を 2 台乗り継ぎ、その後同じエンジンを搭載した Honda Accord Euro R という車に乗った。これもまた今も新車で売っていたら購入を検討するほど好きな車だ。そして家族ができて単身赴任をするようになると、もっと「下駄」のような履き方をする車が必要になった。ずっとホンダの車に乗っていた僕は、思い切って路線を変更して「Zest Spark」という軽自動車に乗った。この車は、下駄代わりだったので、今売っていたら買わずに違う車を検討する。
そして私は、札幌を離れて東京で働くことになった。
東京は、公共交通機関が発達しているので、自家用車なんてなくても少し歩けば駅があるし、歩くのが少し遠くてもバスがある。実際これまで住んだところは、みんな 10 分やら 20 分歩けば駅に着いた。だから私は、札幌で最後に乗った Zest Spark は売却した。売却時に、ガリバーで見積もったら、ホンダディーラーの半値近くて、ここまで差がつくと思わなかった。ガリバーは仕事熱心で、営業から「今が売りどきだから、すぐに買わせろ」と熱心に連絡が来て、面倒くさかった。一般にディーラーは、自社ブランドの車を他のディーラーや買い取り専門店よりも高く査定する傾向にあるが、ガリバーは、もう少し客の足元見ずに商売した方がいいと思う。
というわけで、車を手放した私は、それはそれで不自由なく生活していたのである。遠出は飛行機なり新幹線なり電車なりに乗り、駅までは徒歩ででかける。よくいる関東圏の家庭だ。
さてこのところシェアリングエコノミーが、話題だ。我が家でも、レジャーや重い荷物を持ち帰ることになる買い物などにカーシェアリングサービスを使いはじめた。予約さえうまく取れれば、好きな時間に好きなだけ車に乗れて、従量制の料金を支払えばよい。私が使っていたサービスは、1,000 円前後の月額料金を支払うことにより、おおよそ 1 時間/月程度乗ることができる。車の運転が好きな私だから、たまに運転して遠出したりすることは、とても楽しかった。いわゆるファミリーカーではあるが、自ら運転することの楽しさや、電車や飛行機では味わえないプライベートな空間で家族と一緒に過ごせることの楽しさを思い出すことにもなった。そんなこともあり、最近では、御殿場やその近くの富士スピードウェイ、箱根近辺に出かけた。
実は、ずっと以前から気になっている車があった。プジョー 208 という車だ。プジョーの 20n シリーズと言えば、205 と 206 の歴史的なヒットが思い出されるが、その後に発表されたモデルも、プジョーの B セグメントをしっかりと伝統を守り固めてたモデルを継承し続けている。プジョー車に乗ったことがなかった私は、札幌に住んでいる時に、半分冷やかしで当時のプジョーディーラーであるブルーライオンに試乗に行ったことがある。当時乗った 207 は、プジョーの「猫足」と呼ばれるしっかりとした、それでいてしなやかな足回りと適度なトルクのエンジン、外国車らしい上品な内外装が、とてもいい印象だった。ただし、営業マンの営業トークがいちいち「外車は国産とは比べ物にならない価値がある」的な「上から目線的な物言い」が鼻について、こんなクソ営業マンからは、絶対に買いたくないと思わせるには充分な接客であった。少なくても客が「何の車(私は当時、Honda Accord に乗っていった)」に乗ってきて検討しているのか確認する程度の観察眼は営業マンとして必要であろう。
先日レジャーでカーシェアリングサービスを利用した折に、少し時間に余裕があったので、プジョー車の試乗にプジョー目黒に吸い込まれて行った。営業マンに 208 の試乗に来た旨を伝え、208 に乗り込む。無事、ウィンカーをあげようとワイパーを動作させる「国産車から外国車に乗り換えた時の儀式」をそつなく執り行い出発する。営業マンの的確な説明とセールストークに心を奪われながら運転。3 気筒 1.2 リッターターボエンジンは、軽い車体を充分過ぎるパワーで加速させ、メータ類をステアリングの上から覗く独特のドライビングポジション(視認性は高い)、座り心地のよいシート、後席シートも足元が広く居心地が良さそうである。足回りもしっかりと踏ん張るし、プジョーの猫足も健在だ。都内の運転ともなれば、車線変更も頻繁に行うが、問題ないどころか得意なんじゃないかと感じる。もうすっかり欲しくなってしまい決断をしかけるが、細君の説得がまだである。後ろ髪をひかれながらプジョー目黒を後にした。
その後、しばらく具体的な支払いプランを検討。細君の合意も得ることができた。ちなみに愚息は終始「お父さんあの車欲しいんでしょ?僕も欲しい!」と細君の説得よりも先に、買った気でいるのであった。
納車後、横須賀に遠出したり、愚息と首都高に乗ってお台場に夜のドライブに出かけたりと、車のためというより自分の「ならし運転」実施中であるが、試乗の時と同じワクワク感は今も健在。今度はカーシェアリングサービスの車ではなくて自分の車で箱根あたりの山道を乗りに行ったりしてみたいなと考えている。