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初デート

プレリュードを手にしたばかりの頃は、僕は嬉しくて悪友 LEVIN や当時の彼女と一緒によくドライブに行った。免許取りたてだった僕の隣はさぞかし恐ろしかっただろうけど、彼や彼女は快く同乗してくれた。まだ札幌の町をほとんど知らなかった僕は、どこを走っても楽しかった。そして、その走りにとことん惚れていった。幅の広いそのボディーは、僕がステアリングを切ると安定したままゆっくりと向きを変えた。「まだまだ、君が考えられないスピードでも大丈夫だよ」プレリュードは余裕だった。まだ車をいじることを知らない僕は、ドレスアップを施すことなく、しばらく乗り続けた。フロントから見たプレリュードは、走りを予感させ、横からみると、その優雅な大人のスポーツを語り、リアから眺めてみると、個性的なテールで自分を主張していた。

前田森林公園の Prelude

買った当時 28,000km だった走行距離は、現在では、160,000 km を超えた。さすがに、無故障とはいかないが、まだまだそのエンジンはよく回ってくれる。

旭川の Prelude

エアークリーナー spoon (純正交換型)
マフラー 5 ZIGEN
AW 個人売買メーカ不明17インチ
リアアンダースポイラー AZECT
サスペンション SHEEPDOG
ショックアブゾーバー ビルシュタイン
カーナビゲーション SONY
オーディオヘッドユニット KENWOOD
サブウーハ アンプ SONY
サブウーハ スピーカユニット Rockford
小技 後期型ヘッドライトユニット

僕なりのインプレッションをしてみようと思う。もし、これからこの車に乗るかも知れない人の参考になれば幸いだ。クーペという車のカテゴリーがある。今クーペは売れない。クーペとは、そもそも2人乗りの馬車のことを指した。現代のクーペは「前席優先、若しくは前席のみのスタイル優先の 2 枚から 3 枚のドアのクルマ」とでも言えようか?基本的な部分で、「 4 人や 5 人集まったからみんなで遠くへドライブに行こう!」なんて話になったら、プレリュードのオーナーは冷や汗が出る。リアシートは狭く、単なる CD とティッシュの置き場になっているかもしれない。後席に乗るとしたら、オーナーである僕も断る。狭いし、直射日光は頭に照りつけるだろうし、男の僕の足が置ける足元のスペースもない。これは、非実用的な部分だ。プレリュードは、わいわい騒ぎながら遠出をする車じゃないのだ。先代のプレリュードは軟派な車の代名詞みたいに言われたが、これは前席優先で作ってあることにも原因があるだろう。ドライバーは男性で助手席が女性。こういう構図が似合う車なのだ。それこそ、先代を街で見かけない日はないくらいに売れていた頃は、ほぼ 100 % に近い割合で、デート状態であった。そういう成り立ちの車だと思って欲しい。だから、あなたがもし、友人が沢山いて、毎晩5人以上で遊んでいる、なんて人ならまずクーペは買わないだろうし、僕も勧めない。あなたがもし、もう愛する彼氏(彼女)がいて、2 人きりの時間が大事で好きならば、この車はお勧めである。なぜなら…

この車は、ノーマルの状態では非常に静かな車だ。三菱の GTO みたいにノーマルなのに、マフラーから図太い音はしない。街をおとなしく乗っている分には、二人の会話を邪魔することはない。もし、あなたが一人で音楽でも流しながらちょっとした遠出をしたら、心地よくプレリュードは付き合ってくれるだろう。しかし、ちょっとした山道に差し掛かり「すこし飛ばしてみよう」と考えたら、プレリュードは「よし!どんどんエンジンを回してくれ!」とあなたに語り掛ける。5200 回転を超えるとエンジンは音を変え、さらにトルクが太くなる。ターボとは違う加速感である。それはとてもスムーズであり、無理がない。アクセルペダルを踏み続ければどこまでも回りそうな錯覚さえ覚える。それを支えるサスペンションもしなやかである。ホンダお得意のダブルウィッシュボーンサスペンションは、不安を感じさせることないレベルでロールしながらコーナーをクリアして行く。しかし、硬すぎることなく普段の街乗りで不快な思いはしないであろう。シートはノーマルでも割とスポーティーに作ってある。セダンの様にふかふかしすぎて腰が落ち着かないなんてことないであろう。まとめてみると、このプレリュードは、二人の時間の雰囲気作りには、十分な車内レイアウト、デザイン。下品な馬力重視のスポーツカーではなく、スポーティーな味付けのクーペとでも言えるだろうか。

洞爺湖の Prelude

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