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Diary 2009-03

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2009-03-20 / 古内東子 「~15th Anniversary~IN LOVE AGAIN TOUR 2008」レビュー

古内東子の新アルバム「IN LOVE AGAIN」に伴ってのツアーの記録を収めた DVD が発売になった。「~15th Anniversary~IN LOVE AGAIN TOUR 2008 」である。古内東子は、僕が 10 年以上聴いているアーティストで、安定的に、また魅力的に聴かせる彼女の歌声は、今では生活に欠かせないものとなっている。

さて、彼女の歴史を少し遡ってみる。古内東子は、1972 年生まれの 36 歳で、私のひとつ上の人である。ソニーレコードでデビューし、当初は北海道の FM 局でじわじわと人気が出て、「誰より好きなのに」をリリースした頃から全国的に火がつきはじめた。アルバム「恋」がヒットし、その後、実質ソニー時代のベストアルバム「TOKO 〜best selection」で、多くのファンを獲得した。このアルバムは、彼女の作品の名盤中の名盤である。彼女は、女性視点の恋の歌を歌わせたら、日本でも有数のシンガソングライタではないかと思う。そして、レコード会社をポニーキャニオンに移籍した頃から、売り上げ的にもやや陰りが見えはじめてしまう。この頃のアルバムはやはり初期のソニー時代に比べると、売れる曲とはなかなか言い難いと言える。音自体は悪くないのだけれど、やや温度が低めである。そして、2008 年。ついにレコード会社をエイベックスに。エイベックスでの初めてのアルバムリリースが、「IN LOVE AGAIN」である。3 年ぶりに出た新作は、嬉しくなるほど曲がよくなっている。ポニーキャニオン暗黒時代から比べたら、もう雲泥の差である。

さて、最近の彼女のライヴ活動は、ピアノの弾き語りをライフワークとして、小さな会場をまわってアットホームな感じで演奏し歌っている。このようなライヴは、すごく彼女が近く感じられて素晴らしいのだけれど、どうしてもアルバムとの音の差が出てしまう。

そこで物足りない貴方[誰]に送るのが、今回のアルバムの発売後に、バンドと一緒にまわったツアー「15th Anniversary IN LOVE AGAIN TOUR 2008」の記録を収めた、この DVDである。まず、選曲が素晴らしい。「IN LOVE AGAIN」からはもちろんのこと、今ではバンドサウンドとしてあまり聴くことができなかった初期のベスト的な曲もチョイスしてあり、昔ながらのファンは心躍る思いで楽しむことができるはずだ。ドラム,ベース,キーボード,トランペット,サックス,フルート,そして、彼女の弾くピアノで構成されたバンドサウンドは、本当によくアレンジされていて、アルバムからかけ離れすぎず、それでいて今のサウンドになっているのだ。緊張からか、前半はちょっと声が出ていなかったりするところもあるのだけれど、後半はよく声も出ていて、普段あまり見ることができない(映像での露出は、経歴からすると少なめであるので)、彼女の歌声を存分に堪能することができる。

収録曲は以下の通りである。

  1. 歩幅
  2. 恋の不思議
  3. IN LOVE AGAIN
  4. 誰より好きなのに
  5. 逢いたいから
  6. 銀座
  7. 星空
  8. game
  9. 半分だけ
  10. 帰る場所はあなた
  11. 今夜ベッドで
  12. Confusion
  13. よくある物語
  14. はやくいそいで
  15. Strength
  16. かわいくなりたい
  17. 大丈夫
  18. カサノバ
  19. あなたのトモダチ
  20. いつかきっと
  21. Peach Melba
  22. Beautiful Days

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