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Diary 2009-02

Passed days diary...

2009-02-18 / rep2(旧p2)を xrea に設置する

rep2 (旧名 p2 )という 2ちゃんねるビューアはご存じだろうか。これは、PC , 携帯電話 , iPhone , iPod touch などから、ブラウザ越しに閲覧するサーバインストール型のビューアである。サーバにログが全て保存されることで、どんな環境から閲覧したとしても、常に既読・未読がシンクロされており、クライアントごとでお気に入りを管理したり、未読を管理したりする呪縛から解放される。2 ちゃんねる自体には、嘘やどうでもいい話も多いけれど、実際に役立つ情報も多いので、利用している人も多いであろう。

今回のエントリでは、xrea.com で、rep2 をインストールさせる方法について記述する。が、一歩間違えば、規約違反でアカウントを削除される可能性があることと、セキュリティの設定を間違えば、人様に迷惑をかけることがあるので、「自己責任において使用しなければならない」のを最初にお断りしておく。この辺は、2ch の rep2 スレッドでも、よく議論になるし、全世界に公開するような設定にしておいて、自分の見ているスレッドを他人に見られるなどということになることは恥ずかしいだけだが、問題なのは、荒らし書き込みを助長するようなこと。これは、絶対にあってはならない。

1. rep2 の入手

まずは、rep2 を入手する。rep2 は、現在 subversion で、管理されている。rep2 のレポジトリのあるページより、Download GNU tarball あたりからダウンロード。p2.tar.gz というファイルが落ちてくるので、解凍する。

2. ディレクトリ名の編集

trunk というディレクトリ名のままアップロードするのも何なので、p2 とかに変更する。

3. conf_admin.inc.php の編集

conf というディレクトリの中にある、conf_admin.inc.php を編集します。

// p2で使用する基本のデータ保存ディレクトリ
$_conf['data_dir'] = './data'; // ('./data')

該当行の './data' の場所を、通常では見えない場所に変更します。.himitsu などと rename するか、public_html より上に置くなどすればいいでしょう。

次に、

// 書き込みを掲示板サーバで直接行うように (する:1, しない:0)
$_conf['disable_res'] = 0;        // (0)

該当の 0 を、1 にします。xrea.com 上の rep2 は、公開プロクシとして動作してると 2ch 側から判断されますので、まず rep2 を使っての書き込みはできないです。なので、自分が閲覧している場所から直接書き込みするようにします。

4. conf_hostcheck.php の編集

ここが重要です。セキュリティに関わりますので、よく注意して編集する必要があります。同ディレクトリにある conf_hostcheck.php を編集します。

$GLOBALS['_HOSTCHKCONF']['host_type'] = array(    
// p2が動作しているマシン        'localhost' => 1,    
// クラスA~Cのプライベートアドレス        'private'   => 1,    
// iモード        'DoCoMo'    => 1, 
// ezWEB        'au'        => 1,
// SoftBank(Vodafone Live!)        'SoftBank'  => 1, 
// Air H"        'AirH'      => 1,    
// iPhone        'iPhone'    => 0,
// ユーザー設定        'custom'    => 0,);

該当行を編集します。例えば自分がドコモと自宅と会社で接続する予定であれば、それ以外は全て拒否にすべきです。拒否するには、1ではなく0 にします。会社や自宅は、ユーザ設定を使用します。これを自宅サーバに設置する際は、localhost , private あたりを 1 にします。

次に、以下の行を編集します。

// アクセスを許可するIPアドレス帯域
// "IPアドレス => マスク"形式の連想配列
$GLOBALS['_HOSTCHKCONF']['custom_allowed_host'] = array(    
//'192.168.0.0' => 24,);

この行では、自分がアクセスする可能性がある IP アドレス帯域を指定します。但し携帯電話は除きます。自分の家の IP アドレスや会社の IP アドレス、モバイル環境の IP アドレスなどを Whois できるサイトなどで、ネットマスクも調べて編集します。複数行の指定も可能です。

5. .htaccess の編集

ひとつ上のディレクトリに移り、.htaccess を編集します。ないので作成します。

## rep2 を自分以外に使わせない
order deny,allowdeny from all
## au 携帯電話(例) 
allow from ezweb.ne.jp
## 自宅
allow from 192.168.0.20
## PHP を CGI で作動させる
AddHandler application/x-httpd-phpcgi .php

conf_hostcheck.php でも、不必要なホストからアクセスを拒否していますが、.htaccess でも、制限をかけます。また、ベーシック認証も xrea.com では簡単にできるようになっているので、利用するといいでしょう。

ここまで、問題なくできれば、アップロードしてみます。以下の様な認証画面が出たらユーザの登録をします。任意のユーザ名とパスワードを入力(忘れないように)すると、rep2 が利用できます。

ちなみにこのままでは、書き込みができないので、元のスレッドにリンクしてから、書き込みする必要があります。あくまで書き込まないで、読むだけだったらこれで充分です。(私個人的にも)

2009-02-22 / 陰陽座 「魑魅魍魎」レビュー

陰陽座の2008年9月10日発売の通算8枚目のアルバム「魑魅魍魎」が発売されてから、もうそんなに経っているのか。昨年のことだったんだと、ちょっぴり忙しい昨今を思い返したりするわけだけれど、毎回のことながら本アルバムもレビューしてみようかと思う。

本作は、前作「魔王戴天」(まおうたいてん)を継承し進化したアルバムだ。ヘビーな音と共に彼らの持ち味である和のエッセンスを高い次元で昇華させた逸品となっている。黒猫と瞬火は、そのヴォーカルにさら磨きをかけてきた。黒猫は、インディーズ時代から一級のヴォーカルを聴かせてくれていたが、瞬火はコーラスでは高いところまで声が出るし、ツインヴォーカルとしての陰陽座の側面を語る上では欠かせない存在となっている。ギターの二人も初期とは比べものにならないほどに腕を上げてきた。それぞれの持ち味をそれぞれのギターで聴かせてくれる。ベースは、もともと安定していたバンドではあるが、ヴォーカル兼任でありながらドラムの斗羅とずっしりとしたベースを聴かせながら、アッピールポイントではしっかり前に出ている。2006年に復活した筋肉少女帯での活躍も記憶に新しいドラムの斗羅については、器用に(変拍子もこなしながら)本作品でも安定的なドラムを聴かせてくれる。彼は、ヘビーメタルだけ叩いていなかったサポートドラマーの血があるのか、どんな曲でもこなして叩いてくれるテクニシャンだ。

さて、各楽曲を聴いていこう。

1. 酒呑童子(しゅてんどうじ)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。有名な妖怪酒呑童子を1曲目に持ってきた。不気味なギターから始まるヘビーなギターとスローテンポで展開する曲。この曲をスタートに持ってきたのも、一種のいい意味での裏切りなのだろう。ヘビーでダークにこのアルバムは始まりを告げる。そして唐突に曲が終わり次の「蘭」へ繋がる。

2. 蘭(あららぎ)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。蘭とは、森蘭丸のことを指すのか。前曲から繋がったイントロで展開されるスタンダードなロックチューン。

3. がしゃ髑髏

作詞:瞬火・作曲:瞬火。がしゃどくろと読む。がしゃどくろは妖怪の名。ゴリゴリのベース音が印象的なサウンド。このように瞬火はヴォーカルでのレベルも年々上がってきて素晴らしい歌を聴かせてくれるが、ベーシストとしての仕事もきっちりやってのける。ベースの音は地味なので、目立ちたい輩には向かないけれど、それでも彼は仕事をすべきところはちゃんと表に出てきていい音を聴かせてくれるのである。

4. 野衾忍法帖(むささびにんぽうちょう)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。ノリノリ(死語)のサウンド。忍法帖シリーズは毎度アルバムに収録されているが、この曲はギターリフが印象的な曲で、黒猫も楽しそうに歌っている。瞬火は元ギターリストであるので、このようにギターで聴かせるような曲も作曲する。

5. 紅葉

作詞:瞬火・作曲:瞬火。アルバムから抜粋され先行発売されたシングル曲。レビュー済み。

6. 青坊主(あおぼうず)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。青坊主は、妖怪の名。スローな曲だが展開が二転三転してなかなか味わい深い。伸びやかに瞬火が歌う声の通りが、初期の頃と変わったなあと思う。いい意味で。

7. 魃(ひでりがみ)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。ひでりがみとは妖怪の名。一転テンポアップ。この曲はサビだよね。萌えてとか超えてとかリフレインがこだまする(謎)。

8. しょうけら

作詞:瞬火・作曲:瞬火。しょうけらとは妖怪の名。瞬火が、ちょっととぼけた感じで歌うのがいい感じ。ベースソロありギターソロあり、かけあいありなので、ライブでは盛り上がったのではないだろうか。

9. 鬼一口(おにひとくち)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。鬼ひとくちとは、鬼が一口で人間を食べてしまうような様子のこと。ヘビーかつスピードチューン。中間は展開が変わり黒猫が艶やかに歌うが、サビの瞬火パートや弟のうどん王子こと招鬼のデスボイスの掛け合いなどで恐ろしい鬼の様子を歌う曲。この曲はたぶんライブなどで盛り上がりそうな曲である。頭振る的な意味で。

10. 道成寺蛇ノ獄(どうじょうじくちなわのごく)

作詞:瞬火・作曲:瞬火。安珍と清姫の伝説あるいは説話をモチーフにした曲。11分を超える大曲。これまでの陰陽座であれば組曲級である。清姫の恐ろしいまでの想いを黒猫が歌い、安珍を瞬火が歌う。このような作品を作り上げるのが陰陽座の醍醐味である。伝説に沿った瞬火なりの解釈の歌詞とドラマティックな曲で、このアルバムのクライマックスを迎える。

11. 鎮魂の歌(たましずめのうた)

作詞:黒猫・作曲:黒猫。黒猫らしい優しいメロディの美しいバラード。道成寺の後にこの曲が来るのもあるいは、深い意味があるのかも知れない。

12. にょろにょろ

にょろにょろとは、愛媛県の幼児語で「お化け」という意味の言葉。と検索すると出てくるが、確証はない。曲名の変な語呂からすると変な曲なのかなと思いがちだが、普通のポップサウンドな曲。陰陽座は、いつもアルバムの最後の曲は、ポップな曲や、故郷の愛媛県の方言の曲を収録している。まあ、僕はヘビーメタル一辺倒ではない人種なので、こんな曲もありかなあとは思うけれど、まああんまり好きじゃないという人もいるということは理解できる。

全体に引き締まったサウンドと、聴き応えのある楽曲が12曲収録された本作品は、ファンなら勿論購入するべきだろうが、まずは聴いてみたい入門編としてもいいんではないだろうか。

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