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Last Modified : Tue, August 18 17:05:27 2020
2020-08-18 / Twitter「なう。」の語源
Twitter最初期の頃に「渋谷なう」とか「帰宅なう」とか言ってる人が沢山いたことを記憶している方も多いと思う。2007年4月頃である。この語尾に「なう」と語尾につけるのは、誰が最初だったのか。
最初に「なう」とつぶやいた人は? ツイッターの歴史を検索してみましたという記事によると、@Topiaさんのようだ。まあ、さっき知ったんだけど、とぴあたんは、私の友達(とぴあたんが私と友達と思っていない場合を除く)なので、その頃をふと思い出した。
Twitterの最初期の頃は、IRCが、私たち(誰)の中で即時性の高い連絡手段だった。まさにTwitterの使い方とだだ被りで、Twitterが出たばかりの頃は、IRCでいいじゃん(笑)とか本気で思ってたりしてたし(まあ結果はご存知のとおり)、いずれにしても私たち界隈は、Twitterがリリースされた頃は、IRCをもりもり使っていた。IRCは、Twitterよりもクローズドだったので、その頃も今と同じようにおしゃべりしながら仕事をしたりウェブサーフィン(死語)をしてたりした。
そこでとぴあたん含む某界隈のIRCの流行り言葉で、私がどこかで見かけて個人的にめっちゃ気に入ってて積極的に使っていた「今すぐ JOIN NOW!」というエロサイトの謎の英語があった。「今すぐ」と言っていながら「NOW」を付けちゃうあたりにセンスを感じていた私は、「今すぐ〇〇NOW!」と、IRC上でひっきりなしに発言していた。よってとぴあたんも、当時のIRC上で「今すぐ〇〇NOW!」というフレーズを使っていたと記憶している。また当時のIRCに在籍していたメンバーは、男女問わず萌えキャラが多く、神と崇められるほどの萌えキャラであったとぴあたんは、「NOW」なんて言わずに字面としてかわいい「ひらがな」で「なう。」と使っていたに違いない。
上記の通りIRCの極々一部の流行り言葉であった、私がエロサイトの謎英語からひっぱってきた「今すぐJOIN NOW!」とTwitterの最初期の「今何してる?」に、答える形での投稿に合わせて彼は、「会社なう。」とTwitter上で世界で初めて発言したのではないかと推測する。
2020-07-26 / 中国語検定3級に合格
先日、中国語検定を受験してきた。中国語検定。3級。実は、2回目の受験で、前回は2019年11月。リスニング試験と筆記試験があり、リスニング試験が不合格で通過できず。その後は、徹底的に過去問題のリスニングの練習をオンライン教室で毎日。途中、先生のアドバイスで「そもそも発音ができないのにヒアリングが向上するわけがないので、発音練習も一緒にやりましょう」ということで、発音練習とヒアリング練習を半年実施。過去問題をずっと読んで聞いて、それを試験14回分を3回繰り返した。
結果、今回6月に実施の映えある「第100回」の試験で合格できた。本当に先生達に感謝。あと普段の会話で、初歩的な質問にも一緒に考えながら教えてくれた中国のお友達にも感謝。
ところで中国語の会話で、慣用的なフレーズは、文字通り慣れるものだけれど、日本の「人名」と「地名」が出てくると、そのフレーズが気になってしまって(脳内で知らない言葉をサーチし始め、相手の話が半分以下でしか聞いていない現象)、ヒアリングの妨げになることが結構あった。これは英語のような言語では発生しない。日中両国とも漢字を使うが読み方が違う中国語だけに発生する問題である。すなわち「山田」という名前がヒアリング試験内に登場した場合、英語だと「Yamada(耳に聞こえる発音では、やまだ)」と発音されるが、中国語の場合「やまだ」と発音せず「山田」を中国語の発音「シャンティエン」で発音される。「シャンティエン」が名前なのか何なのかわからないレベルで聞いていると「シャンティエン」って何だ?となる。一般的に初心者が、外国語をヒアリングしている時、知らない単語が出てくると「前後の単語の繋がりによって推察して補完して解釈」する。しかし本当に知らない固有名詞はこの作戦が使えない。ヒアリング試験3級で2回以上登場した人名・地名ランキングを下記にまとめたので、受験することがあれば参考にしていただくといいかもしれない。
日本の人名 | |||
順位 | 出現数 | 名前 | 拼音 |
1 | 6 | 田中 | tián zhōng | >
2 | 4 | 佐藤 | zuŏ téng | >
3 | 3 | 山田 | shān tián | >
4 | 2 | 铃木 | líng mù |
日本の地名 | |||
順位 | 出現数 | 地名 | 拼音 |
1 | 4 | 京都 | jīng dū |
1 | 4 | 大阪 | dà bǎn |
3 | 2 | 东京 | dōng jīng |
中国の人名 | |||
順位 | 出現数 | 名前 | 拼音 |
1 | 12 | 王 | wáng |
2 | 7 | 张 | zhāng |
3 | 6 | 李 | lǐ |
4 | 3 | 马 | mǎ |
以下は、1回登場のリスト
- 日本の人名
- 小林(xiǎo lín)、中田(zhōng tián)、木下(mù xià)、木村(mù cūn)、理香(lǐ xiāng)、安本(ān bĕn)
- 日本の地名
- 北海道(bĕi hǎi dào)、沖縄(chōng shéng)、富士山(fù shì shān)、箱根(xiāng gēn)、神戸(shén hù)、名古屋(míng gŭ wū)
- 中国の人名
- 赵(zhào)、刘(liú)、冬(dōng)、冰冰(bīng bīng)、孙(sūn)
2020-06-13 / 中国人は「马马虎虎」を使わないのか
Twitter眺めてたら、以下のような意見を述べた動画を見かけた。(現在は消去されている)
曰く、「中国語の教科書の載っている"马马虎虎"という単語は、中国人は使わない。なので絶対に使ってはダメ」ちなみに「马马虎虎」は、「まあまあです」「ぼちぼちでんなぁ」という意味。
確かに私の持っている中国語の教科書に「马马虎虎」は、掲載されている。しかし、中国語で話している時に使っている人もいるし、私も何度か最近の仕事はどうですか?なんて挨拶の時に、「马马虎虎」を使ったりしたこともある。相手も当然、意味を理解してくれた。なので、この動画で取り上げられているように「絶対使ったらダメ」という強いメッセージに興味を持って、中国人のお友達にヒアリングしてみた。
質問と回答
質問は、私の意図的・誘導的な質問となり相手の回答に影響しないようにシンプルに「你平时用"马马虎虎"吗」(あなたは普段「马马虎虎」を使いますか)とした。
- 1人目:Aさん
- 「你说的真对」(本当にあなたの言う通り!)。彼は、中国人だけれど日本人と結婚し20年以上日本にいるため、たまに中国語を忘れて私が教えてあげることもあるほどこちらに慣れている人。なので、この回答も「なんかずれてる」かもしれないけど、使うと見なす。使うに1票。出身は黒竜江省で最北端。
- 2人目:Bさん
- 「使ったことないです」。これは素晴らしい。中国語で聞いたのに日本語で回答があった。彼も日本に十年以上住んでいるため、日本語が流暢で、家族と話す時くらいしか中国語を使わない。使わないに1票。出身地不明。
- 3人目:Cさん
- 「很少用」(あんまり使わない)。「一般是限定比较好的朋友间」(普通は限られた仲の良い友達との間の)「比较口语」(比較的口語的に使われる)。使わないに1票。彼は、福建省。南の方。
- 4人目:Dさん
- 「用啊」(使うよ)。「南方人也爱用,北方人用得少,但也用。客气的语言,谦虚」(南の方の人は好んで使う。北の方の人はあまり使わない。ただしどちらの人も使う。他人行儀だったり謙虚なニュアンスがある)。なるほどなるほど。使うに1票。出身はどこだか聞いてないが、多分南の方。
- 5人目:Eさん
- 「基本很少用得到」(基本、使うことは少ないね。)使わないに1票。出身は、遼寧省。(北の方)
- 6人目:Fさん
- 「用」(使う)。出身は北京。(北の方)
- 7人目:Gさん
- 「很少用」(あんまり使わない)「但要看每个人的自己的生活习惯吧。」(でも、個人の生活習慣によるでしょう)。確かに。使わないに1票。出身は広州(南の方)
- 8人目:Hさん
- 「不怎么用」(あんまり使わないねー)。「一般是不会怎么用马马虎虎。要分什么事再说,也有人习惯说马马虎虎」(普通は马马虎虎はあんまり使わない。場面によっては使うし、使い慣れて使う人もいる。)なるほど。使わないに1票。結局は、人によるってことか。
- 9人目:Iさん
- 「对呀」(その通りだよ!)めっちゃ使うらしい。私も彼が話すところを聞いたことがある。使うに1票。出身は黒竜江省。
- 10人目:Jさん
- 「口语中很少用。写作的时候用。(口語ではあまり使わないけど、文書を書く時に使う時がある。)使わないに1票。出身は北京。
結果を見て
中国人10人の回答は、「使わない」(あんまり使わない含む)に6票。「使う」に4票。「中国人は絶対使わない」わけではないという結果。また北方と南方にも有意な差は、見られない。中国の北方と南方は、日本の関東と関西の関係に似ている。互いに方言があり、片方が政府により標準語とされている言語となり、片方は商売上手だったりするので、互いにいがみ合うところまで似ている。よって、北方人が言う南方人の話、南方人の言う北方人の話は、半分で聞いていた方がいい。互いに盛りすぎ。
この結果を鑑みると、動画で言う「中国人が絶対に使わない中国語、马马虎虎。あなたは絶対に使わないでね」という内容は、どうなんだろう。このツイートにもやはり同じように中国人から、「いやwおれ使ってるし、なんで使わないとか言うのw」という返信もあるので、違和感はあるようだ。
ただ、この「马马虎虎」という言葉には、複数の意味があり「大雑把」だとか「テキトーだ」というニュアンスもある。故に、中国人ではない外国人が、教科書通りに「まあまあです」という意味で使うと、場面によっては誤解される(その確率はかなり低いように感じるが)可能性はあるかもしれない。だが、それを以て「中国人が絶対に使わないし、誤解を生む可能性があるから使わない方がいい」というのは、やや意見が飛躍しすぎると感じる次第。
2020-04-19 / 中国語を始めた
2年ほど前から中国語を学習している。
この一文を読んだ方の大半は思ったのではないか。Why 何故に中国語なのかと。私自身も2年前は中国語にさほど興味があったわけではない。理由はシンプルに言うと「英語じゃない」言語だから。外資系取引先などと英語を使って仕事を多少していたので、英語がビジネスパーソンとして習得すべき言語だと充分理解している。しかし、少し考えてみて欲しい。アジアの一国である日本は、中国との貿易関係、友好関係、あるいはその反対の関係、インバウンドなどなど、とても関係が深い。だのに何故、我々日本人は遠い欧米の言葉である英語を習いたがるんだろう。そう思って、私は中国語を選択した。これからのビジネスで中国語を話せることのアドバンテージは、絶対に生まれるはずだ。GDPが世界1位の国アメリカ合衆国、世界2位の中華人民共和国。もっと注目されていい。そして中国は、現在IT大国になりつつある。英語が話せる人は多いが、中国語を話せる人は圧倒的に少ない。こんなにビジネスチャンスが大きいのに。そこに活路がある。
さて中国語を学ぶ上で、日本人に馴染みの深い漢字は他言語話者から比べるとかなりのアドバンテージとなる。我々がアラビア語を見たときに「一文字も読めない」ことと同じように、欧米人は「漢字を一文字も読めない」(あるいは一番とか富士山くらいなら読めるのかもしれない)から一から覚えなければならない。小学校1年生から始める勉強のようなものだ。しかし、日本人は漢字が読めるし、その意味もわかる。日本人が習得している漢字は、表音文字でもあり表意文字でもあるため、中国語を学ぶ上で非常にハードルを下げる効果がある。
私が中国語を学んでいることを人に明かすと、返ってくる言葉は「なぜ中国語を学んでいるのですか」に続いて、「大学で第二外国語でさらっとやったんだけど、発音が難しかった印象しかない」という返答も多い。ほとんど覚えていなくて、自分の名前を発音めちゃくちゃで読み方を覚えてるくらいの人が多い。言語学習は、継続が大切だ。一度乗れるようになった自転車に一生乗れるのとはわけが違う。私も中国語を始めた当時は、週末だけ50分学ぶというライト言語学習者だった。でも間もなくそんなライトな勉強の仕方じゃ全然学べないことがわかった。5日の平日を仕事で終えると先週やった単語の発音なんてすっかり忘れてる。継続は大切だ。なんでもいいからとにかく「話す」「聞く」「読む」時間を継続することが大切だとわかったので、申し込んでいるインターネット中国語教室は、毎日50分の講座へ変更した。しかし、50分でさえ足りないと感じて1年ほど前に75分にしている。毎日75分話したり聞いたりすると、それなりに中国語に触れている実感が湧く。当然だけれど、週末だけ50分やっていた頃に比べると成長曲線は、圧倒的に角度が違ってくる。
中国語を学んでて、いくかの気付きがあったので下記に示す。
漢字を読まずに発音を覚えよう
さきほど日本人は漢字を読めるので、アドバンテージがあると述べた。漢字を、一から覚えなくていいことは確かにアドバンテージなのだけれど、中国語の漢字の発音と日本語の漢字の発音は、100%違うと言っていい。極々一部の漢字の発音は、似ているけど、全く同じ発音はない。よって、何が起こるかというと日本語の漢字の発音が、中国語の発音を覚える上で邪魔になったりするのだ。他の言語を習得されたことがある方なら、なんとなく理解していただけるのではないかと思うが、頭の中で「翻訳」しているうちは、まだその言語を習得できていない。発音と意味が漢字に変換されることなく、日本語に訳されることなくイメージされてこそ、習得したと言える。例えば「非常」という言葉がある。日本語では「ひじょう」と発音する。中国語だと「フェイチャン」のように発音する。カタカナで中国語の発音を表現できないが、ここでは許していただきたく。中国人が「フェイチャン」と言った時に、フェイチャンは日本語だと「非常」だな、と頭の中で変換することなく「とても(強調のイメージほわわわーん)」と浮かべば、しめたもんである。ここで相手の発話を聞いて、それが意味やイメージとして理解されるプロセスで「ひじょう」という発音は出る幕がなく、日本語の発音を覚えている必要は全くないのである。よって日本語の「非常」を忘れていた方が理解するには都合がいい。ちなみに「非常」は、日本語では「非常に」のように強調の意味の他に、「緊急の」という意味もあるが、中国語にはこの意味がない。すなわち、日本語でいう「非常口」は、中国語では「安全出口」である。このように同じ漢字だけれど、意味が違うものも、両国の長い歴史により沢山あるため、日本語の漢字の発音や意味は、時にわざと忘れる必要がある。
発音が肝。とにかく話そう
中国語を学ぶ前は、中国人ってみんな漢字で話してるの? なんてアホなこと考えていた。そう。全部漢字を発音してるのだ。漢字の並び、すなわち語順で、意味を示したりしている。また時制がなく、動詞に活用もないため、比較的シンプルな言語と言える。語順や文法は、日本語よりも厳格なことを気をつけさえすれば、日本人にとって簡単だと思う。しかし、発音がとても難しい。日本語にない発音や発声方法(四声)が特に難しい。よく中国人は声が大きいって思っていたが、この発音をするなら日本人は、あえて大きめに発音しないと相手に通じない。なぜなのかと思ってたけど、学んで話して初めて納得した。ちなみに来日客の中では中国人が割合多いので「中国人は声が大きい」場面を見る機会が多いので、そして実際にそうだし、そう思われがちだが、私のイメージでは西欧諸国の人たちも大概声がでかい。しかも身体デカイから声が響く。日本人は、世界的に見れば、めっちゃ声が小さくボソボソしゃべる人たちだと思われている。
話がそれたが、しばらく学習して発音を練習しまくる必要があると気がついてから、授業の時間も増やしたし、中国人と積極的に話すようにした。中国版のLINEってよく言われるWechatで、チャットしたりね。チャットはすごい。本当に使われてる話し言葉でやりとりするので、とても役立った。今は普段の会話くらいならできるようになった。
たくさん、そしてよく聞こう
発音も大切だけれど、相手の言っていることを理解する能力は、とても大切だ。だが、皆さんご存知の通り中国人の中国語は、めちゃくちゃ早口だ。あれ全部漢字読んでて、漢字が表意文字であることもあって文の構成が濃い。日本語は、一文字抜けたところで大体の意味が伝わることが多いが、私のような2年目の初学者には、中国語のヒアリングはなかなか難しい。言語学習において、ヒアリングはとにかく聞きまくればいいんだとばかり例えばCDを聞きまくるような妙な勉強方法が世の中にあるが、私は全く信じてない。CDをひたすら聞くだけの勉強法は、耳が少し慣れるくらいで、実際に必要なヒアリングは、語彙が伴っていないと全く意味がない。とは言うものの、語彙が不足していても人と会話したりドラマや映画を観ることで、生きた中国語に触れることができる。日本語にも書き言葉と話し言葉があるように、中国語にも書き言葉と話し言葉がある。ニュアンスみたいなものも、なかなか教科書にはないものだ。なので、そんな時は、中国人の知り合いやらメディアで触れる中国語はとても大切だったりする。
最後に
私が中国語の勉強を始めて1年経ったころ、生きた中国語を下手でもいいから話して、ネイティブの発音を聞きまくってくるぜと、2019年3月に北京へ一人で旅行に行った。初めての中国旅行は、私にとってとても刺激的だったし、楽しかった。そのままの勢いにまかせて、8月には台湾に行った。今度は家族3人で行った。家族旅行でもあったので、こちらもめっちゃくちゃ楽しかった。この2つの旅行は、珍道中としてまた機会があれば、このブログに書いておきたい。
そして、今年に入ってからあの悪魔のような新型コロナウイルスが世界で流行してしまった。私は、今年3月に西安(かつての長安)に旅行を計画していたが、やむなくキャンセルした。新型コロナウィルスが、はじめに中国で発見されたこともあり、もともと中国が嫌いな一部の日本人が発する心無い言葉を目にすることも多くなった。まだ外出ができた頃、私は中国人の友人と電車に乗る時に、中国語で会話するとなんとも言えない視線を感じることも結構あった。おそらく中国語を話しているので、私も含めて中国人だと思われていたんだろう。私は、中国人の友人に、日本人の一部に中国人が嫌いな人々がいるから、あまり中国語を話さないようにアドバイスしようと思ったけれど、やめた。そんなことは、言われなくても彼らは感じていただろうと思うからだ。中国語を学習し始めて、中国人と話す機会が増えて、よくわかったことは、彼らは日本人と比べ物にならないほど、親友と家族を大切にする。そして礼儀と面子を大切にする。そして、皆優しい。だから、いつかまた中国に旅行に行きたいし、中国人の友人達が困っていたりしたら、助けたいと思うし、そしてやはり仕事として、なんらかの形で中国語を活用していければいいなと考えている。
2018-09-30 / Peugeot 208 を購入
この Web サイト名「Web Café Prelude」にもあるとおり若かりし頃の私は Honda Prelude という車に乗っていた。今も新車で売っていたら欲しいなと思えるほど好きな車だ。都合同じ Prelude を 2 台乗り継ぎ、その後同じエンジンを搭載した Honda Accord Euro R という車に乗った。これもまた今も新車で売っていたら購入を検討するほど好きな車だ。そして家族ができて単身赴任をするようになると、もっと「下駄」のような履き方をする車が必要になった。ずっとホンダの車に乗っていた僕は、思い切って路線を変更して「Zest Spark」という軽自動車に乗った。この車は、下駄代わりだったので、今売っていたら買わずに違う車を検討する。
そして私は、札幌を離れて東京で働くことになった。
東京は、公共交通機関が発達しているので、自家用車なんてなくても少し歩けば駅があるし、歩くのが少し遠くてもバスがある。実際これまで住んだところは、みんな 10 分やら 20 分歩けば駅に着いた。だから私は、札幌で最後に乗った Zest Spark は売却した。売却時に、ガリバーで見積もったら、ホンダディーラーの半値近くて、ここまで差がつくと思わなかった。ガリバーは仕事熱心で、営業から「今が売りどきだから、すぐに買わせろ」と熱心に連絡が来て、面倒くさかった。一般にディーラーは、自社ブランドの車を他のディーラーや買い取り専門店よりも高く査定する傾向にあるが、ガリバーは、もう少し客の足元見ずに商売した方がいいと思う。
というわけで、車を手放した私は、それはそれで不自由なく生活していたのである。遠出は飛行機なり新幹線なり電車なりに乗り、駅までは徒歩ででかける。よくいる関東圏の家庭だ。
さてこのところシェアリングエコノミーが、話題だ。我が家でも、レジャーや重い荷物を持ち帰ることになる買い物などにカーシェアリングサービスを使いはじめた。予約さえうまく取れれば、好きな時間に好きなだけ車に乗れて、従量制の料金を支払えばよい。私が使っていたサービスは、1,000 円前後の月額料金を支払うことにより、おおよそ 1 時間/月程度乗ることができる。車の運転が好きな私だから、たまに運転して遠出したりすることは、とても楽しかった。いわゆるファミリーカーではあるが、自ら運転することの楽しさや、電車や飛行機では味わえないプライベートな空間で家族と一緒に過ごせることの楽しさを思い出すことにもなった。そんなこともあり、最近では、御殿場やその近くの富士スピードウェイ、箱根近辺に出かけた。
実は、ずっと以前から気になっている車があった。プジョー 208 という車だ。プジョーの 20n シリーズと言えば、205 と 206 の歴史的なヒットが思い出されるが、その後に発表されたモデルも、プジョーの B セグメントをしっかりと伝統を守り固めてたモデルを継承し続けている。プジョー車に乗ったことがなかった私は、札幌に住んでいる時に、半分冷やかしで当時のプジョーディーラーであるブルーライオンに試乗に行ったことがある。当時乗った 207 は、プジョーの「猫足」と呼ばれるしっかりとした、それでいてしなやかな足回りと適度なトルクのエンジン、外国車らしい上品な内外装が、とてもいい印象だった。ただし、営業マンの営業トークがいちいち「外車は国産とは比べ物にならない価値がある」的な「上から目線的な物言い」が鼻について、こんなクソ営業マンからは、絶対に買いたくないと思わせるには充分な接客であった。少なくても客が「何の車(私は当時、Honda Accord に乗っていった)」に乗ってきて検討しているのか確認する程度の観察眼は営業マンとして必要であろう。
先日レジャーでカーシェアリングサービスを利用した折に、少し時間に余裕があったので、プジョー車の試乗にプジョー目黒に吸い込まれて行った。営業マンに 208 の試乗に来た旨を伝え、208 に乗り込む。無事、ウィンカーをあげようとワイパーを動作させる「国産車から外国車に乗り換えた時の儀式」をそつなく執り行い出発する。営業マンの的確な説明とセールストークに心を奪われながら運転。3 気筒 1.2 リッターターボエンジンは、軽い車体を充分過ぎるパワーで加速させ、メータ類をステアリングの上から覗く独特のドライビングポジション(視認性は高い)、座り心地のよいシート、後席シートも足元が広く居心地が良さそうである。足回りもしっかりと踏ん張るし、プジョーの猫足も健在だ。都内の運転ともなれば、車線変更も頻繁に行うが、問題ないどころか得意なんじゃないかと感じる。もうすっかり欲しくなってしまい決断をしかけるが、細君の説得がまだである。後ろ髪をひかれながらプジョー目黒を後にした。
その後、しばらく具体的な支払いプランを検討。細君の合意も得ることができた。ちなみに愚息は終始「お父さんあの車欲しいんでしょ?僕も欲しい!」と細君の説得よりも先に、買った気でいるのであった。
納車後、横須賀に遠出したり、愚息と首都高に乗ってお台場に夜のドライブに出かけたりと、車のためというより自分の「ならし運転」実施中であるが、試乗の時と同じワクワク感は今も健在。今度はカーシェアリングサービスの車ではなくて自分の車で箱根あたりの山道を乗りに行ったりしてみたいなと考えている。