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妄想

Last Modified : Sat, January 06 22:03:00 2018 RSS Feed

2001-06-12 / 妄想

ジュン=主人公・アサミ=ジュンの主催する PC 自作教室の生徒

「これが、マザーボードだよ」ジュンは MSI のロゴのついた箱をアサミに見せる。

「わー初めて見る!」アサミは、まるで子供のように目を輝かせる。ジュンはアサミの笑顔を確認すると箱を開ける。

「これが、ソケット。CPU を挿すところだ。そしてここがメインメモリ。これが、チップセットだね。」

intel のロゴを指差し、アサミもその指の先の文字を見ている。

アサミは、純粋にパソコンの中がどうなっているのか興味をもってこの教室に応募した。子供の頃から、時計やらオモチャやらを分解するのが、大好きな少女だった。しかし、外見は清楚な色白な女性であり、ジュンもアサミの意外な一面に心惹かれていたのだ。今日のアサミも淡いブルーのワンピースで、化粧もほとんどしていない。

今日の教室は、2人で進行していた。いや、実際にはジュンがアサミとの食事の約束を取り付けたいがために、綿密に計画したのだ。

「さ、そこにある箱を取って」ジュンが、箱を指差す。

「これですか?」アサミが、intel Pentium III Processor とプリントされた箱を持ち上げジュンの目を見て確認する。ジュンはアサミに目を奪われるが悟られないように、小さく頷いた。

「それが、CPU だ。開けてごらん」 「ハイ」アサミは、いかにもワクワクしながら CPU の箱を開ける。清楚な女性が、intel の CPU の箱を開けているのを見て、ジュンは違和感を感じずにはいられなかった。中の CPU を発見すると、子供が地面を歩く昆虫でも見つめるように眺めている。

「そいつが、演算することによってパソコンは動いているんだ」「へぇ、こんなゲジゲジ君がねぇ」アサミが感想を述べる。プラスティックの箱を開け、CPU 本体を手にとり胸の前にかざした。ブルーのワンピースに、緑色の CPU 。光の加減で、アサミの胸の前で CPU が光った。

「よし、それをさっきのソケットに挿すんだ」「はい」

アサミは、カブトムシでもつかむように CPU を持ち、ゆっくりとソケットに挿す。しかし、うまく入らない。

「ここにね、ピンがあるだろう。こことソケットを合わせて挿すんだ。その前に、このレバーがあるだろう。これを立てるんだよ」

アサミは言われた通りに、CPU を大事そうに上にかざして、ピンを確認した。そして、ソケットのピンが入る箇所を確認する。

ジュンが、レバーに手をかけると同時にアサミの手もレバーに触れた。二人の手が Socket 370 の上で重なる。ジュンはそっと、アサミの手を握った。アサミの手は温かい。アサミは驚きながら、ジュンの顔を見る。「ど、どうしたんですか先生?」

「アサミ君、実は君のこ…」

「言わないで!それ以上。先生、私は、主人も子供もいるの。私には…」

「アサミ君。僕は、僕は。君の女性としての魅力に惚れてしまったんだ」

いつの間にか、アサミの手から、intel Pentium III Processor がこぼれ落ちる。

「先生のこと私、本当は、好き」アサミは涙をこぼしながら、床に落ちた CPU を眺めていた。

アサミは、ジュンの肩に抱きついた。

「僕は、アサミを一人の女性として愛したい。たとえ、それが許されない恋であっても」

「ううっ。…。」涙で言葉が出ない。

ジュンはアサミを強く抱きしめ、その可憐な唇にそっと口づけをした。涙がジュンの口にもこぼれた。

ていう展開希望。← PC 自作変態妄想野郎。

やっぱり病院行ってきます。

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