Web Café Weblog

Web Café Weblog - Archive

或る夜の出来事

Last Modified : Sat, January 06 22:02:46 2018 RSS Feed

2002-02-09 / 或る夜の出来事

今日、友達を連れてセブンイレブンに行った時のこと。

僕は買い物がなかったので、友人だけ店内に入って僕は、車で待つことにした。車の中で、明日の天気予報を聞きながらタバコをふかしていた。すると、僕の Prelude の隣に一台の白くて古い軽自動車が停まった。中からは、お金のなさそうなジャージ姿の白髪混じりの髭面(髭にも白いものが混じっていた)の中年のオヤジが出てきた。オヤジは、不自然にジャンバーの中に手を突っ込んで店内に入った。僕は、なんだか怪しいなぁと思いながら彼の姿を目で追った。彼はやっぱりというか、なんというかコンビニ強盗だった。一直線にレジに向かうと、女子高生と思われる女性店員に包丁を見せて大声で何かを言っている。僕の友達も店内だ。こういう時は危ないと思いながらも、何もできないもので僕は、とにかく吸いかけのタバコを消した。車内が急にタバコの匂いで充満したように感じる。いや、僕の五感が敏感になっているのかも知れない。

彼女は、後ずさりしながらレジに手をかけおそらく数万円をその中年の男性に手渡した。男性は焦って汚いジャンバーにお札を突っ込むと、走ってこちら(店の外)に向かって来た。僕は、なぜか「この男には人を刺す勇気はない」ように感じて、車から出る。ドアから出てきたその犯人に右腕をぶんまわしてラリアットを食らわせた。犯人は、「ぐあっ」と言うと、その場に倒れこんだ。顔からは鼻血なのか少し血らしきものが見えている。僕は、息を荒くしながらその男の上にまたがると、体を押さえつけた。包丁を取り上げると、店内の安全な場所に放り投げる。

「けっ、警察を!!」

若い女子店員は、僕を見ながら「うんうん」と頷き店の裏側に走って行った。何も知らないで、店内に行こうとしていた人が、僕をケンカでもしていたと思ったのだろう、軽蔑の眼差しで僕を見る。「この人はコンビニ強盗です」なんて言い訳するのも、なんだか場違いな気がして。僕は、「ぐうぐう」と苦しんでいる彼を押さえつけることに専念した。時間にして 5 分位だろうか。本当に長く感じた。そして、警官が店に到着した。僕は、彼らに犯人の身柄を渡した。気がつくと体から汗が流れていた。なんだか疲れている顔をしているかも知れない。なぜだか引きつった笑いしかできない。

ということが、あったらみんなびっくりするだろうなと考えながら、ドラクエしてました。

コメントする

コメントの投稿

Trackback Data

この記事に対する Trackback
https://web-cafe.biz/~prelude/diary/mt-tb.cgi/394
この記事のリンク先
"或る夜の出来事" @Web Café Weblog

↑Top

Powered by Movable Type Pro Copyright © 2000-2018 Web Café Prelude All Right Reserved.