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ククク…

Last Modified : Sat, January 06 22:02:14 2018 RSS Feed

2003-08-31 / ククク…

ていうか、髪うぜーっていうわけで、散髪して散財して、散策みたいな。

僕の行く店では、若い女性がいろいろあんなことや ( 髪を切る ) こんなこと ( 顔を剃ったり ) をするわけなのですが、僕はド近眼なので、全然鏡に映る彼女を見ることができないわけですよ。輪郭さえもはっきりしない、のっぺらぼうな彼女に、リクエストをして、様々な質問に答えながら、僕は想像するわけです。たぶんこの子はとてもかわいいに違いない。かわいい子に髪を切ってもらっているんだなあ。僕は幸せだなあ。母さん。元気ですか。

んで、全ての作業が終了して、これでよろしいですかあ ? みたいな間の抜けたような質問を投げつつ、メガネを渡す彼女。僕は、まず飛びこんだ、できそこないの自分の顔を見て、「ああ、問題ない」などと言ったところで、この子はエヴァンゲリオンなど知るわけもないので、「ああ、いい感じですね」とか答えたりするわけだけど、その彼女を見たところ、かわいいとか超越して、会社の事務の女性にそっくりすぎたので、そっちのほうがびっくりしたりする日曜ですが、みなさんはいかがお過ごしでしたか? こんばんは。

それで、すっきりした僕は、近くのスーパマーケットとか行くわけですよ。独身ですから。誰も買ってくれませんからね。んで、買い物カゴとかをさ、腕にかけて、右手を顔に近づけて、頬を人差し指で指しつつお弁当とか飲料のコーナとかを徘徊するわけですよ。あら、今日はパンが安いわ。とか脳内で言いながら。昔、僕はそういったお店でアルバイトをしていたわけで、野菜とか肉とかの値段にはうるさいわけですよ。大根は 100 円じゃないとダメだろとか、牛乳は 198 円が限界だとかさ。そういうこと言う男って大体女にはもてないよ? 嫁さんが買ってきた買い物のレシートを詳細にチェックして、「おい、なんだこの 3.7 牛乳は。238 円じゃないか。178 円の特売品はなかったのか? 」とか説教を始めるんですよ。いや、そんなことしないけどさ。まあ、あれだ。品物の価格くらいはわかっていたほうが、世の中の仕組みみたいなものがわかるじゃないですか。ですから、世の男性諸氏に告ぐ。買い物は、命がけの勝負だと。閉店間際の半額シールを貼る兄ちゃんを覚えておけと。よく考えろ。その瞬間まで 398 円だった「のり弁当」が、その魔法のシールが貼付されることにより、なんと 199 円になるんだぞ。全ての価値が半額になるんだ。その 398 円時代の「のり弁当」と 199 円に成り下がってしまった「のり弁当」の違いはなんだ? その地軸が少しだけ回転する、一瞬にその価値は半額にされるんだ。もし、お前さんが、「お前の価値って半分しかないよな」とか言われたら、それはそれは悲しいことではあるだろうけど、今回の相手、むしろ敵は「のり弁当」だ。そこは、クールにいけ。

勝負は、その瞬間に決まる。お前さんは、もしかして安価な「のり弁当」に目を奪われるかもしれない。しかし、よく考えて欲しい。この瞬間を。一秒たりとも無駄にできないはずだ。視界を広く持て。半額はほぼ全ての弁当類に下される決断のはずだ。その隅に残されている「うなぎ弁当」をよく見て欲しい。598 円だった「うなぎ弁当」はいまや 299 円に成り下がっているではないか。そう、それが本当の獲物。君がハンターであると自称するなら、もう何も言うまい。しかし、ハンターと自称できないのであれば、やはり目を皿のようにして「うなぎ弁当」、例えて言うならば、砂漠の中のオアシスだ。「のり弁当」は水溜りにしか過ぎない。そこで、オアシスを君のものにできるかで、真価が問われると言っても過言ではない。

そうして、「うなぎ弁当」を手に入れた、いや、砂漠のオアシスを手に入れた君は、レジへと向かうであろう。そこで、多くの列を作っているレジを眺めるハメに陥るはずだ。しかし、そこで悲観してはならない。これは、自分との戦い。砂漠のオアシスである「うなぎ弁当」を手に入れた勝者である君は最後の大ボスを今、目の前にしているも同然なのだ。ここで怯んではいけない。よく様子を眺めるのだ。しかし、眺め観察する時間が長すぎてもいけない。そこで、時間を浪費してしまっては、レジ、いや大ボスを倒すことさえできないのだ。

よく見て欲しい。男のアルバイトだ。そう、男のアルバイトを発見したらそこは、間違いなく早いはずだ。なぜなら、愛想もなく、淡々と仕事をするからだ。正社員の女性レジを見て欲しい。丁寧な接客、丁寧な商品の扱い。我々ハンターは、そんなことは求めていないのは、もうお前さんも気がついているんだろう?

そうして、君は、男のレジでクールな接客を目の当たりにし、同時に並んだ主婦 高橋静子さん ( 56) 仮名よりも早く、レジを切り抜けるであろう。そう、君は勝者だ。数々の難関を潜り抜け、「うなぎ弁当」いや、砂漠のオアシスを手に入れ、最後の大ボスにも勝利し、涙しながら自動ドアのセンサーを通過するだろう。

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