2003-10-06 / 近い未来の携帯電話

ここで前提として、僕は携帯電話の販売の仕事をしているということである。皆さんが肌身離さずもって歩いて、写真を撮ったり、メールを送ったり、着メロをダウンロードしたりしているアレである。そして、それは、多くの日記に登場したり、話にも出たりする。

「最近、電池のもちが悪くなってきた」「この着メロ聴いてよ。なんだと思う?」「やっぱりカメラ付きがいいよね」「パケ代 20,000 円を超えて焦ったよ」

そんな会話をしたことや聞いたことがあると思う。僕は、毎日そんなことを聞いている。仕事だから当然だ。

最近、少し変化が起きている。それは、FOMA に、注目が集まってきたのだ。発売当初は、通話エリアも限られていて、さらに端末があまりにも高価で、そして、性能も低く、電池の持ちが悪かった。その第一世代の FOMA が、発売を終了し、第二世代の FOMA が発売された時には、504i,504iS,505i などの発売も重なり誰も注目していなかったのだ。時代は、カメラ付きだ、i アプリだ状態だったのだ。しかし、この 505i シリーズユーザは、その高いパケット料金に驚くことになる。コンテンツは、505i 用に強制的に飛ばされ、Macromedia Flash でのアニメーションの再生。高解像度での写真の閲覧。拡張された Java ™ アプリケーション。全て、今までの料金体系のままで課金されているので、勿論請求金額はあがることになる。

そこで、最近のテレビコマーシャルでもあるように、パケット通信料が安いという FOMA が注目されている。もちろん、パケット通信料ばかりではないが、カメラも搭載し、動画撮影、動画メール、Java ™ アプリケーションも勿論遊べる、さらにはテレビ電話もおまけにできる。

販売価格も以前より安くなっているため、505i を購入するつもりで、話をしていて結局 FOMA を購入するお客さんもいるくらいだ。ちなみに、FOMA に変更するだけで、パケット通信料、通話料はともに安くなる。

本当に自分の使い方を見つめなおすと、答えは見えてくる。維持費を少しでも安くしたい。通話はほとんど都市部だ。機能は、最低使うものが搭載されていればいい。通信速度は速い方がいい。答えは FOMA だ。100 万画素で写真を撮りたい。多少維持費が高くても、コンテンツやゲームなどで遊びたい。この場合、505i だ。

さらには、年末には、各電話会社とも、新しい端末を発売してくる。勿論 200 万画素を超えるカメラも投入される。

しかしながら、本当に必要なものはなにか。大事なのは、性能なのか、使いやすさなのか、なにを主にしたいのか。これを自分で意識していないと、無駄な買い物をしてしまう場合もある。そんな時には、僕のような携帯電話を専門にコンサルタントしている人に聞くのもいいかもしれない。しかし、街の携帯電話屋には、頭の悪そうな人がたまにいたりするけどね。

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