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子供の遊び
Last Modified : Sat, January 06 22:02:09 2018
2003-11-16 / 子供の遊び
ドラゴンクエスト III をずっとやっていました。もうハーブを 2 個集めて、バラモス倒しに行くだけになっています。シルバーオーブと、後回しにしたイエローオーブな。久しぶりに古いゲームをやると思い出しますよ。10 年位前の、僕のスーパーファミコン ™ で、みんなと遊んでいたあの頃のことを。今の素晴らしいグラフィックを誇る Windows ® 用のゲームやら、Playstation 2 ™ 用のゲームなどで楽しむのもありですが、なんというかのんびり楽しめるものもいいんじゃないのかと。気がつかされるというか。20 年くらい前、まだ僕が小学生だった頃に、ファミリーコンピュータ ™ が発売されて、それまで、僕たちは、棒切れやプラスティックのバットやらで空き地で野球をしたり、かくれんぼをしていた遊びを大きく変えたあの頃に、当時の大人たちが言ったセリフと一緒ですよ。ゲームをしないで、外でもっと遊ぶべきだと。
レトロブームみたいな、リバイバルブームや、そんなこんなことが叫ばれるようになって久しいけれど、僕は、そんなところとは全く関係ないところに生きていて、でも、昔の泥だらけになって遊んでいたことは、今でもとても楽しかったと思えるのだ。
例えば、僕は今の子供たちの気持ちを知ることはできない。小学校に行くようになって、外で遊ばないで、家で一人でゲームをしたり、学習塾に行ったりするようになっている、今の子供たちは、本当に遊ぶということを知っているのだろうか。例えば、空き地でやった野球にも、友達との細かい駆け引きがあった。彼は打つのがうまいからと、守備をしている僕は、少し慎重になったし、逆にあまりうまくなかった僕は、年上のお兄ちゃんと、キャッチボールをして、制球力をつけたりした。そんな努力は、進学や、出世や、幸せな生活には、関係ないかもしれない。さらに言えば、僕は、結局野球の選手にもならなかったし、周りの友達にも「うまい」と言われることもない平凡な子供だった。でも、そんなとても無駄な遊びこそが、僕の幼少期の楽しみのひとつであったのは間違いないのだ。
先に言ったように、僕は、空き地で 300 円で買えるバットで遊ばなくなった今の子供たちではないからわからないけれど、今の子供たちも、それなりに楽しんだりしているんだと思う。勝手な想像だけれど。そして、もちろん都会である、この札幌でも公園でサッカーやら野球やらを楽しんでいる子供がいることも理解している。でも、それはなんとなく、僕の中でぎこちない気持ちにさせる。例えば、小さいその公園で、力いっぱい蹴ったボールは、近所の家の窓ガラスを割ったりしないだろうか。お父さんに買ってもらった、そのバットで思い切りホームランを打つことができるのか。都会で暮らす大人たちは、利便性を手に入れ、利便性でますます堕落しているのかもしれない。そして、その大人の子供たちは、肩身のせまい、猫のひたいほどの公園で、力いっぱいボールを蹴ることも、壁を越えるほどのホームランを打つこともできないでいるのかもしれない。
楽しい子供の頃の思い出は、ずっと色あせることなく、大人になった僕の中でも、しっかりと焼きついている。これから生まれてくるかもしれないまだ見ぬ僕の子供は、ちゃんと子供の頃の楽しみを見出せる子供であって欲しいと思う。
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