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鬼哭転生レヴュー

Last Modified : Sat, January 06 22:02:05 2018 RSS Feed

2004-01-23 / 鬼哭転生レヴュー

ずっと聴いている陰陽座ですが、今手元にある鬼哭転生をレビューしてみようかと思います。

このアルバムは、インディーズで発売されたものをキングレコードで再発売したものである。よって音源自体は、1999年のものであり、決して新しいものではない。その音は、和音階を使ったものが多く、瞬火 ( 作曲の多くを手がけるベース担当。ツインボーカルの男性の方 )のボーカルは妖しく、今と比べるとかなりヘタまではいかないけど、力量不足は否めない。クセがあり妖しい感じ。この頃の陰陽座は、妖怪をかなり連想させる楽曲を提供している。

降臨
アルバムの最初の曲は、ファイナルファンタジーのオープニングのような曲。特別、語るものもない。まあメタル系のバンドのアルバムっていうのは、意味もないオーケストラ曲をイントロに持ってくる傾向があるのであ~る。1分間ためて、続く曲に期待と股間を含まらせるのがヘビーメタルファンの基本だ。ホントかよ。
眩暈坂
実質 1 曲目は、ミディアムテンポの割とヘビーな曲。瞬火のボーカルから始まる。ボーカルにクセが少しあるので、あまり好まない人には痛いかもしれないけど、ハマルとかなりクセに。ギターのリフはどこかで聴いたようなあの感じが。中盤少しだれるが、最後まで聴かせる。
ノリのいい曲。ツインボーカルを生かしたハーモニーが楽しめる。ボーカルの裏では、激しくオブリガードなギターが。黒猫の妖艶なソロボーカルが中盤に用意されている。
逢魔刻
ヘビーなスローチューン。しかし展開が二転三転するので、Metallica のよう。むしろギターリフそのものが Metallica というか。Metallica っていう例えもなんていうか違うような気がするけど。黒猫のソプラノが妖しい。
文車に燃ゆ恋文
黒猫の和音階な唄に、激しいバックの演奏のグラデーションが素晴らしい名曲。彼女の声は、本当に伸びやかで素晴らしい。そして妖しい。サビもメロディックで耳に残って離れない。和歌を思わせるラヴソング。
氷の楔
黒猫の悲しいバラード。というかシンセサイザーを多用しているので、このバンドの曲としては割りと珍しい。ピアノと、彼女の悲しい歌声で、切ない雪女の心を綴る。
鬼斬忍法帖
一転して疾走チューン。ツーバスでドコドコやってます。しかし X-Japan のような鬼のような疾走ではないので注意。このバンドにしては速いっていう程度です。サビというかキメのとこで、漢らしい叫びでヘビーメタルを意識( 嘘 )。ギターソロも聴きどころでしょう。まあ、頭振っとけというとこですね。
百の鬼が夜を行く
妖しいです。なんですか。変拍子だし、和音階をギターでなぞるのとかすごい妖しいです。和楽器には詳しくはないですが、なにやら鳴ってます。ツインボーカルで歌い上げる面白い曲だと。この辺は、多分陰陽座だからできる曲かと。
陰陽師
このバンドの陰陽座の名の意識した曲名であるので、もしかしたら代表曲かもしれません。ていうか、この曲は最強です。スピードチューンであると同時に、A メロからしてアニメソングです。間違いないです。アニソン好きのメタラー ( 誰となく )が聴いたら間違いなく気に入るでしょう。そして展開が、マジでアレです。痛いというか王道というか、メタル好きなら「この展開だぜ」みたいな。シンセサイザーから入って、サビまで一気に走って、鬼のようなギターソロ ( ツイン )、そして突然のマイナー展開。聴かせたところで、もう一度疾走。もう、むしろその臭さが好きなんだよ!!!!みたいな。しかし、この曲を現在の力量で再録音して欲しい。インディーズでこの曲だから、メジャーの録音環境でもっと練って作ったら最強なんだけどなあ。ていうかねもうね、この臭い展開とメロデー最強。
亥の子唄
初回特典。しかし、あまり売れていないだけに余裕のゲット。初回特典。これもスピードチューン。ギターがうなってます。うるさいほどに。ボーカルは、叫んでます。なんだこの男臭さは!!とか思って油断していると黒猫の和音階というか、童謡風なボーカルが入ってきて焦る。でもあっという間に終わってしまう。まあこのくらいのサイズで一気に行くのがいいですね。

全体を通すと、いわゆるヘビーメタル的には軽めです。ミディアムな縦ノリな曲が多いのですが、妖しい和の音階を効果的に使い、男女のツインボーカルを楽しめる曲が多いです。あまり捨てな曲もないのでこれは買いです。兄さん。ほんで、陰陽師は、もう涙ながらに聴いておくべきです。ほぼ全部の曲が耳に残るキャッチーなメロディーがこのバンドの特徴です。

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