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Nameless Entry

Last Modified : Sat, January 06 22:02:00 2018 RSS Feed

2004-05-02 / Nameless Entry

昨夜のドライブ。僕の家から、まず羊が丘通りに入って (温度計は 1 度)、札幌中心部方向に向かい環状線に入ったところで、豊平区役所を左手に見ながら左折。環状線を外回りで南下しつつ、国道 230 号線と交わったところで、オートバックスを左手に見ながら左折。国道 230 号線を定山渓方面にさらに南下。南区石山を抜けて、定山渓に入る直前で、トンネルを抜けて右折。道道 1 号線、いわゆる小樽定山渓線を軽快に走る。札幌国際スキー場方面へひた走る。路肩にはまだ雪が残り、気温も -1 度。札幌国際スキー場営業中!! って、看板があったけど、あながち嘘ではないかもしれない。

空を見上げると、月が白く輝いていて、星が全然見えない。なぜならなぜか空が少し明るい紺色のような色をしているのだ。なぜ真っ暗じゃないのか僕にはわからないけれど、ひとつも瞬いているものがなかった。気温は相変わらず低くて、ヒータで車内をあたためるけれど、足元からはかすかに冷たい空気が入りこんでいる。

僕は、昔ここに一緒に来た女の子のことを思い出した。彼女は、会社の同僚で、ドライブに行きたいと言って、僕にせがんだ。僕は、今とは逆の経路で、小樽市から朝里川に入って、定山渓方向に入った。ちょうど国際スキー場の手前あたりのパーキングに車を停めて、当時乗っていた一番最初に買ったプレリュードについていたサンルーフを開けて、シートを倒して、二人で星を眺めた。辺りには勿論何もなくて、虫の声と、僕らの話声しか聞こえなかった。

彼女は、とびきりかわいい子だったけど、僕は彼女を女性と見てはいなくて、あくまで会社の女性スタッフとしてみていたので、星を見たら帰った。それ以上のことは何もなかった。

ある日、彼女と携帯電話で電話していたら、お酒を自宅で飲む話に急になって(あとで気がついたのだけれど、彼女は酔っていた) 、僕は、彼女を迎えに自宅まで行った。当時の僕のアパートから、車にして 5 分くらいの距離だったので、すぐに乗せて僕の家に向かった。

彼女は日本酒を飲んだらしく、一見して酔っていた。

そして、家に入れると、彼女は、なんとすぐに寝てしまった。僕は、お酒を飲みたかったのだけれども、酔った彼女を僕のベッドに乗せて、一人でビールをあおった。彼女は、すぐに起きそうもなかったので、そのままにして、ベッドにこっそり入り、寝た。

僕は、彼女の隣で、な~にやってるんだろうなあと思いながら眠りに落ちた。

僕は、彼女を魅力的だと思っていなかったわけではないけれど、その晩、結局何も起きなかった。朝、遅刻気味な時間に二人とも起きてしまい、慌てて二人で会社に向かったのは、焦ったけれど。

今、誰もいない助手席。僕は同じ道を一人で走っている。あの日と違って、空には何も星が見えなくて、月がひとつぽかんと浮かんでいるだけだった。僕は、彼女と寝るべきだったのかと考えてみると、やっぱり寝るべきじゃなかったと思う。彼女は酔っていたし、フェアじゃない。そして、ここに二人で来たのだって、特に僕じゃなくてもよかったのかもしれない。

札幌ダムを越えると、急に道がトリッキーになり、ステアリング操作が忙しくなる。ヘアピンカーブが連続し、ギアチェンジも頻繁になる。僕は何も考えずに、道にあったギアとブレーキを選択し、道を進める。

小樽に入って、国道 5 号線をいくつかの車と一緒に、流れを合わせて、札幌に向かう。僕は、いつもこの車でドライブに出かける時は、友達やら彼女やらを隣に乗せていた。一人で走ることはそれなりに楽しいけれど、やっぱり少し淋しいなと思う。

車のデジタル時計は、2:20 を示している。僕は、ガレージに車を入れて、ひとつため息をついて、自分の家に入る。誰もいない僕の家。明かりもついていない、誰も迎えてくれない、僕の家に。

サル並 : 2004-05-03 19:15

ジュンたそは、ロマンチストなのねぇ。春はきっと来るさぁぁ<自分もなぁ

ハラ : 2004-05-03 22:27

車も同じであれば車内の閑散とした空間も同じと来たね。傷の舐め合いはするつもりはないけれども、まあ、あれだ。取り合えず仕事するしかないべ。べ。

ジュン : 2004-05-04 18:16

連休で一人でいるとかなり欝になります…。

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