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男女の関係
Last Modified : Sat, January 06 22:02:40 2018
2002-06-02 / 男女の関係
男と女の関係。初めて会った、あの日にはもう戻れないのだ。お互いが未知であり、未知が故に見えない魅力を感じる。それは、自身の自分勝手な想像を大半を占めた妄想に過ぎないのだけれど。相手を知らないことにより、相手の性格をいい方向で補完し、魅力を感じる。そうして、交際するうちに、脳内で補完された魅力が崩壊する。崩壊の度合いは、相手の実態と、自分の脳内補完の具合により左右される。化けの皮が剥がれたのではなく、自分の認識と違うだけなのだ。男女の交際は、妥協の連続であり、脳内補完の連続である。そして、いつか終わりを迎える。終局は、自分との我慢比べ。相手の我慢具合。
結婚? 結婚は法律上の責任だ。恋愛の産物ではない。結婚をしたところで、愛が深まるのか? 責任が増えるだけだ。愛は、いつか崩壊し、妥協をしながら相手と過ごす。そして、愛とは違う別の感情を生む。家族の連帯感だろうか。少し違う気がするけれど、それに近いもの。相手をいたわりながら、尊重しながら、生きていく。そんな心境。人は、一人で生きていくには淋しがり屋過ぎる。誰かのぬくもりを感じて生きたい生物。家族にその対価を求めているのかもしれない。自分以外の誰かに認められ、相手を認める。
馴れ合い? 馴れ合いとしての家族もあるのか? そう。誰だって自分以外に自分を感じたい。話しかけられたい。体に触れて欲しい。見て欲しい。
人は、死ぬ時まで一人。結局は、誰かに存在を認められないと、自分を維持できない。
嫌いな自分を見て! 好きな自分を見て!
そうして、自分の存在を自分のために感じるのだ。死を迎えるその直前まで。
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