2002-06-27 / 管理者の責任

掲示板の中傷発言訴訟で「2ちゃんねる」敗訴 のニュース。サイトの管理者で掲示板を有する人も多いであろうが、この判決は考えさせられると思う。僕は、掲示板の書き込みは自分の発言を除いて基本的に削除したり、改変したりしないことにしている。掲示板の使い方がわからずに、改行を異常にしてしまった書き込みはさすがに直したりするけれど、それは本質的な内容を改変するものではない。僕の発言の削除も、連絡用に使用してから、用件が終了したために削除する以外はしない。

ある日、Web Cafe' の掲示板に、どこそこの動物病院は、ヤブだ。と書かれたとする。僕は恐らく、この掲示板にそのような書き込みをする無意味さを述べ、さらにそのような行為を繰り返す場合は、サーバ側でアクセスを規制することを警告する。しかし、きれいごとではそうは言っても、あるいはそうできないかもしれない。

さて、このような書き込みを偶然見てしまった、その動物病院の院長は、怒り心頭で僕に削除を求めるメールを送信するかもしれない。そして、僕は、そのメールを読むが、ヤブではない確証がとれない以上、書き込みを削除しないとしよう。書き込みをしたのは、管理者である僕ではないが、投稿者には投稿者なりのメッセージがあるのだろうと考えて。

今回の裁判では、サイト（掲示板）管理者はこのような掲示板の書き込みを削除すべきであるとした。

はたして、ひろゆきには責任があるかどうかはわからない。僕は基本的に静観の立場である。

Web 上には、毒舌を売りにしているサイトなどは無数にあり、掲示板では、その批判対象に対しての熱い議論が繰り広げられている場合もある。それらの発言に関し、批判の対象になっている企業、人物から提訴された場合、サイト（掲示板）管理者は負ける。あるいは負ける可能性が高い。

これは恐ろしいことではないのか。

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