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函館出張
Last Modified : Sat, January 06 22:02:28 2018
2002-12-26 / 函館出張
今日は、仕事で函館市に行ってきました。日帰り出張です。往復にはスーパー北斗という振り子特急に乗るのですが、これがまた早いんですよ。通常、自動車などで函館市に行くには 5 時間近くかかるのですが、この特急だと 3 時間でついてしまいます。ということは、仕事のうち 6 時間は列車の中で過ごすことになるので、またまた本を持ち込みましたよ。こういう時間て微妙に好きです。
その帰りに、指定席で隣になった女の子は、どうやら就職活動中らしく、大きな旅行鞄を抱えて座っています。僕の座るべき席にその大きな鞄を置いていたので、「すみません、ここいいですか? 」と声をかけました。その途端、彼女の顔が真っ赤になってしまって、こちらがなんだか恥ずかしくなるほどです。そして、荷物棚に大きな旅行鞄を僕が持ち上げて置いてあげると、既に下を向いて、ありがとうございます
というのが、精一杯です。純な女の子がいるものだなあと思っていました。
そして、列車は走り出して、僕は本を読み、彼女は「就職試験の面接の受け方」とか読んでいます。
「あれ、これから就職活動なのかい? 」
「あ、はい…」また、下を見ながら返事をします。
「そう。がんばって、いい会社に入れるといいね」
「ありがとうございます。おにいさんはどんな会社に勤めていらっしゃるんですか? 」
「まあ、君のような就職活動をしている子にアドバイスをする会社だよ」
「えっ、そうなんですか。少しお話が聞きたいです! 私、何社受けても落ちちゃって、少し自信を失くしていて」
まあ、彼女のような「はにかみやさん」では、なかなか面接でも自分のよさを面接担当者にうまく伝えることができないであろう。
「うん。でも、一応仕事だから、コンサル料を貰うことになっているんだよ。でも、さっきから見ていると君はすごくかわいいし、素敵だね。特に、その目がかわいいよ。」
「えっ。なんですか」
僕は、少し悪戯心が芽生えてしまう。彼女の耳にこう囁いた。
「今夜、ベッドで君を面接したいな」
彼女は、一瞬「ニコッ」と笑ってから、僕の頬に電車内に響き渡るほどの音で、ビンタをした。
なんていうことは、全くなく小説をずっと読みながら帰って来ました。
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