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次は鬼哭転生がお勧めです
Last Modified : Sat, January 06 22:02:00 2018
2004-04-26 / 次は鬼哭転生がお勧めです
おやびんがついに陰陽座を購入したようだ。しかも気に入ってくれているようで嬉しい。僕の好きな音楽は、おやびんの好きな音楽に近いところにあるので、恐らく気に入ってくれるだろうと確信に近いものはあったのですが!!
しかし、アルバムの変遷のくだりは、僕も激しく納得で、最新版の夢幻泡影 は、確かに悪くはないけれど、洗練されすぎの感は否めなく、がむしゃらにやっていた昔のインディーズの頃の音の方が、荒削りだけれどすごくよかったりする。
楽譜通りに演奏する素晴らしさもあるけれども、ライブに行って楽譜持ってギターソロが終わった後に、「スゲー!! 楽譜通りだったよ!!」と立ち上がり手を挙げるのではなくて、ラフでちょっとしたクセがあった方が心に残ったりする部分は、僕には往々にしてあったりして、その辺の気持ちは多分わかってくれる人がいるものだと思う。
陰陽座においては、瞬火のヴォーカルはアルバムをリリースするたびに、よくなってきていて、それはそれで嬉しい誤算だったりする。黒猫の歌唱も勿論そうだ。バンドのレヴェルがあがると、どうしてか「珍版」をリリースすることは、長い ( あるいは短い ) バンドの生い立ちの中にあったりするもので、陰陽座に関して言えば、ファンの間では 「醒(めざめ)」 である。これまでの路線から外れ、いきなりのポップ路線で、ファンを驚かせた。音的に、後期浜田麻里の様な歌謡ロックに近いこの曲には、落胆したコアなヘビーメタルファンもいただろうと思う。けれど、彼らは、そのマキシシングルの中で、しっかりとこれまでやってきた音楽をインクルードしており、そしてさらに、次のシングル「睡(ねむり)」で、今までのファンを裏切らない曲を書いたのだ。Iron Maiden や、Judas Priest が好きな純粋なヘビーメタルファンをまたニヤリとさせた。これは、僕はうまいなと思う。実際、「醒(めざめ)」は、睡(ねむり)」よりはヒットしなかった。彼らの好きな連中を絞れただろうし、求めているものもわかったと思う。
ホントのところはどうなのかは、彼らしか知らないけれど、どんなジャンルの音楽家であっても試行錯誤で曲を発表するものだし、あるいは「珍版」と呼ばれるものがよかったりするものもまた、これはこれで面白かったりするのだ。
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