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日本のヴィジュアル系人気の再燃の件

Last Modified : Sat, January 06 22:01:39 2018 RSS Feed

2009-05-02 / 日本のヴィジュアル系人気の再燃の件

ビィジュアル系と言われる音楽形態について、ちょっと今日はエントリしてみようかと思う。ちなみに、ヴィジュアル系と一括りにして言うのは乱暴である。その風貌を判断基準とすることでヴィジュアル系と定義するならば、その演奏するサウンドは千差万別であるからだ。なので、ヴィジュアル系という「ジャンル」は存在しない。ただし、なんとなくヴィジュアル系っぽいサウンドというのは、各個人の中ではれっきとして存在すると思う。ただ、前記の通り、ジャンルというよりは様式に近いのではないかと思う。

日本で言う「ヴィジュアル系」「V系」の起源は、諸説あるだろうけどメジャーシーンに知らしめたという意味では、X ( 後の X Japan ) であると言っていいと思う。彼らは、同じように化粧をして演奏をしていた アメリカの KISS に影響を受けているので、KISS のメイクを模倣して、さらに自分達なりの味付けをしたと思われる。そして、X は、元気が出るテレビや紅白などに出演し、大衆に派手な化粧をして髪を逆立てているその独特の風貌を知らしめる。勿論、彼らの音楽が人々に受け入れられたのもあるが、商業的に成功したために、ヴィジュアルを真似たフォロワーも多く出てくることになる。これは、事務所の意向もあるいはあったのかもしれない。とにかく当時は、ほとんどのバンドが髪を逆立てて、化粧をしていた。勿論、ZIGGY などのように、Hanoi Rocks や David Bowie などの影響もある場合もある。彼らのようなグラムロックに影響を受けた一派は、日本のヴィジュアル系への影響は無視できないので、上記のように、KISS を源流とする X の影響であると一面で語ることなどできない。ただ、グラムロックの影響を受けて、化粧をしていたロック演者達はヴィジュアル系と一緒にしないで欲しいと思っていたのかもしれないと、個人的には思う。

僕の仮定としてだけれど、KISS などの化粧をするようなバンドは、やはり聖飢魔IIや X に影響を与えているだろうし、女形的な意味合いではグラムロックの影響を感じるということが言えるだろう。

日本のシーンについて話を戻すと、1989年にデビューした X がメジャーシーンで大いに暴れている頃に、ヴィジュアル系の大ブームが起こる。LUNA SEA などもこの頃に現れる。そもそも男のものという風潮が強かったハードロック・ヘビーメタルというジャンルに、中性的な彼らの魅力に、今まであまり縁のなかった女性のファンが多く増えることになる。ライブ会場では、ハードロック・ヘビーメタルファンであった多くの男性のオーディエンスが、所謂「バンギャ」に浸食されることになる。また、男臭いハードロック・ヘビーメタルに魅力を感じていた人々は、その中性的な風貌の彼らに気恥ずかしさを覚えるのか、原点回帰で海外のバンドにその活路を見いだしたのかもしれない。「日本のバンドは、みんな化粧ばかりして"見た目"で勝負しやがる。女どもも黄色い声でキャーキャー言うバンドに俺の居場所はない。やっぱり洋楽だろ」ということだ。但し、全てのバンドで同じようにこのような現象が起こっていたわけではない。しかし、コアな男性ファンはこの時期に、違和感を覚えて日本のロックシーンに失望した可能性はある。

そして、MALICE MIZER で、ある一定の域まで昇華した楽曲や化粧、衣装での世界観の提示があり、IZAM の女性的な風貌で人気を博した SHAZNA をピークにして、日本のヴィジュアル系シーンは、衰退期に入る。同時期に人気を獲得していた小室哲哉サウンドや、普段着な J-POP サウンドに、世間の興味は移行していったのである。

しかし、2000年台初頭から徐々に衰退していく多くのヴィジュアル系のバンドは、完全になくなることなくインディーズでの活動を継続した。そして、コアな支持者の支えもあったこともあり、現在も完全にその姿を消すことはなかった。

しかし、ここ最近このヴィジュアル系のサウンドが、今一度見直されている。この日本独特のヴィジュアル系のスタイルが、海外のリスナーに受け入れられ、徐々に全世界的にファンが増えていったのである。もともと、KISS の顔の化粧は、日本の歌舞伎に影響を受けたという説もあり、日本のヴィジュアル系のスタイルは、海外の人に取っては受け入れやすいものだったのかも知れない。そして、日本の X Japan などのメジャーなバンドの人気は勿論のこと、マイナーなバンドやらインディーズまで彼らは「日本語のまま」必死に聴いて、愛してくれていたのだ。ヴィジュアル系から Visual Kei への転換である。現状の日本の音楽シーンを眺めるに、ヴィジュアル系のバンドはほとんど見つけることができないが、海外ではメジャーなレコード会社から発売されていたりして、日本では人気薄で、海外では大人気なんていうのが、割とある。

ただ、この Visual Kei の人気、コスプレが好きな一派のファンにも支持されているんじゃないかなと、想像する。アニメやゲームから出てきたような化粧や衣装をしたバンドのメンバーたちが、その出で立ちから想像もできないような音楽を演奏する。しかも、かっこいい「日本語」で歌っている。何を歌っているかわからないけれど、エキゾチックな香りもするであろう。そんな東洋の不思議な、耽美な世界にどっぷり浸かっているコアなファンが多いんじゃないかなあと思っている。

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