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Schwardix Marvally「Schwardix Marvally〜天空への物語〜」レビュー

Last Modified : Sat, January 06 22:01:36 2018 RSS Feed

2009-08-05 / Schwardix Marvally「Schwardix Marvally〜天空への物語〜」レビュー

現 Versailles に在籍している HIZAKI が、以前在籍していたバンド Schwardix Marvally (シュバルディス・マーバリー)のベスト盤「Schwardix Marvally〜天空への物語〜」を入手したので、早速紹介したいと思う。まずは、このバンドの成り立ちから。2002 年末頃に、「グロテスクロマンティッカー」が結成され、翌年 「Schwardix Marvally」 として活動を開始する。残した音源は、インディーズで Maxi シングルを 1 枚発売している。オムニバスアルバムやトリビュートアルバムに音源が分散しており、これらを集約したアルバムが「Schwardix Marvally〜天空への物語〜」。この一枚で彼らが残した音源は、ほぼ網羅されている。

Vocal
翡翠 : ひすい。Madeth gray'll に在籍していたヴォーカリスト。このバンドでは作詞・作曲をしながら歌っていた。ヴォーカルのスタイルは、やや細い感じで悲しい曲を歌うのが得意そうな声。音程は、やや不安定。個人的には嫌いな声ではないが、音程が不安定な時に、どうしても「どきっ」って来ちゃう。歌詞には独特の世界観が感じられる。Madeth gray'll 在籍時には、グロテスクな歌詞が目立っていたようだけれど、このバンドには引きずってこなかったようだ。
Guitar
HIZAKI : この blog では紹介しまくっている HIZAKI。当時の彼は、作曲とギターと今と同様に バンド内でも重要人物として活躍していたようだ。クサいメロディとメタルなフレーズが得意なテクニシャン。このバンドに入る直前は、Crack Brain というバンドに在籍していた。
Guitar
藍梨 : Madeth gray'll に、翡翠と一緒に在籍し、HIZAKI のいる Crack Brain に在籍、そしてこのバンドで翡翠と合流となった。
Bass
RUM : 直前には、オルゴールというバンドにいたようだ。

バンドの紹介は、これくらいにして、ベストアルバム「Schwardix Marvally〜天空への物語〜」を紹介しよう。

1. metamorphose

作曲 : HIZAIKI 。ヴィジュアル系では、有名な KISAKI の主催する UNDER CODE PRODUCTION のオムニバスCD 「HIGH STYLE PARADOX」に収録された曲。HIZAKI らしい激しいサウンドと、キーボードが心地よい曲。その後、HIZAKI grace project 「Curse of virgo」で、この曲をアレンジしてインストゥルメンタル化されて収録されることになった。

2. 鬼神風雷

作曲 : HIZAKI 。インディーズバンド達が、ヴィジュアル系バンドのトリビュート作品をオムニバス形式で収めた「回顧録~第三章~」の初回盤だけにボーナストラックとして収録されていた曲。ちょっと珍しい感じの和の雰囲気が少しだけする曲。ヴォーカルもちょっと妖しい感じに仕上がっていて、面白い感じがする。相変わらず速い曲なので、大丈夫。

3. flower of dearly

作曲 : 翡翠。Maxi シングルとして発売された「HEAVENS ROMANCE」収録の作品。HIZAKI のメタルの方向性とは違う翡翠の良さがうまく出ている曲じゃないだろうか。美しく切ないサビが印象的な曲。

4. G.O.D.「K」racker

作曲 : HIZAKI 。「HEAVENS ROMANCE」収録。この Maxi シングル「HEAVENS ROMANCE」は、会場盤と流通盤と二種類存在し、流通盤のボーナス CD に 「Requiem」 (これは後に、HIZAKI がソロデビューアルバム「Maiden Ritual」で再アレンジし発表する)が収録されており、会場盤では、この曲、G.O.D「K」racker が収録されている。この曲は、HIZAKI の激しい部分が出ているもので、後の 「sister's sex」等に近い感じである。

5. Lucifer

作曲 : 翡翠。ヴィジュアル系バンド「Madeth gray'll 」のカヴァー。元々翡翠の曲だから、自分で作った曲を持ってきたというのが近いのか。オルガンから始まる、センチメンタルな感じが散りばめられた曲。メタルというよりは、切なさが前面に出たヴィジュアル系的な感じの曲である。後奏でオルガンとギターで締め!こうでなくっちゃね。「回顧録~第三章~」には、その他、GARGOYLE 「HUNTING DAYS」, LUNA SEA 「Suspicious」が収録されていて、なかなか面白いカヴァー集である。

6. HEAVENS TERRITORY

作曲 : HIZAKI 。歪んだヴォーカルとかけ声。この手の曲は、黒夢に任せておけばいい気がするんだけど、どうしてもライヴじゃ盛り上がるから、やっちゃうんだろうなあ。まあ、そうとは言え、随所に HIZAKI らしいギターフレーズがあり、HIZAKI 耳になっている僕としては、ニヤリとしてしまったりするんだよね。この曲は、後に HIZAKI grace project のライブで演奏され、DVD「紋章」にも収録された。Juka ヴァージョンはなかなかよいですよ。

7. VIRGIN MARY

作曲 : HIZAKI 。最後は疾走曲でしめます!! しかも HIZAKI 節全開のクサメロのイントロから開始。

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