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HIZAKI 「Maiden † Ritual」レビュー
Last Modified : Sat, January 06 22:01:36 2018
2009-08-04 / HIZAKI 「Maiden † Ritual」レビュー
さて、先日レビューしたHIZAKI の「Maiden † Ritual-experiment edition-」の原盤、すなわちヴォーカルが収録された盤、「Maiden † Ritual」を入手したので、レビューする。
この作品は、HIZAKI のソロデヴューアルバムで、2004年9月に発売された作品だ。演奏は、ギターとベース、キーボードを HIZAKI が、ドラムは打ち込みとなっている。そして、ヴォーカルは、BLOODというバンドの風輝が歌う。風輝の様相は、当時の写真が、Maiden Ritual の CDにもあるのだけれど、BLOOD の公式サイトのようなおどろおどろしい感じではなく、爽やかな宝塚の男役っぽい感じだ。歌は、ヴィジュアル系のサウンドによくマッチした系だけれど、決して「うまく」はない。HIZAKI のサウンドを最もよく引き立てて歌うのは、やはり Juka(リンク先音注意) だなと改めて思うことになってしまう。すなわち、インストゥルメンタルで収録された「Maiden † Ritual-experiment edition-」で満足できているなら、「Maiden † Ritual」はコレクターズアイテムと言っても差し支えないであろう。ただ、3.tragic serenade は、このアルバムでしか聴くことができない。ただ、この曲も限定版の「Grace special package I」を購入すると CD-R ではあるけれど、インストゥルメンタルで聴くことができる。ヴォーカルがすごくよいのであれば、買う価値もあろうかと思うが、特にそこまで......といったところだ。
- 1. OVERTURE
- 2. Ritual
後に、HIZAKI grace project 「Dignity of crest」の 8,9 に収録されることになる作品。と考えると、この作品は随分と長い間演奏していたことになる。HIZAKI もこの曲は気に入っているようで、ギターソロに力を入れてるので、その辺りを聴いて下さいとインタヴューで答えている。
- 3. tragic serenade
前にインストゥルメンタルの方で、「
薄い感じのキーボードが心地よい、これもツーバスドコドコ系。明るいアレンジの X みたいな曲。
」と評したが、歌が乗るとまたちょっと違って聞こえます。でも、やっぱりギターのオブリガードが大きく聞こえるインストゥルメンタルの方が好きかな。- 4. Luner Eclipse
前回のインストゥルメンタルのレビューで「
スメタナのモルダウのような導入から入り
」と書いたのだけれど、これは僕の聞き違いではなく、kapparecords の岡田さんに、クラシックとバンドの融合サウンドを演らないか?と言われて HIZAKI が乗った曲だそうだ。まさにスメタナのモルダウをモチーフにしているとのことだ。このようなクラシックとメタルの融合というのは、相性がよく個人的にも非常に琴線に触れるところでもある。- 5. Requiem
Schwardix Marvally 時代の曲を新ヴァージョンにアレンジしソロでリリースした曲。原曲の音源が僕の手元にないので比較できないけれど、この曲はなかなかのクサいメタルの曲だ。
このアルバムは、HIZAKI のギターが好きで堪らない人には購入するべきであろうが、「Maiden † Ritual-experiment edition-」を持っているのであれば、敢えて購入することはないであろう。コレクターズアイテムです。なお、入手については kapparecords で購入するのが、確実です。
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