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HIZAKI 「Maiden†Ritual -experiment edition-」レビュー

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2009-05-28 / HIZAKI 「Maiden†Ritual -experiment edition-」レビュー

元 Schwardix Marvally のギタリスト HIZAKI が 2004 年 9 月 29 日に初のソロミニアルバム「Maiden Ritual」を発売。そして、 2005 年 4 月 27 日、「Maiden Ritual」 のヴォーカルを除いた「Maiden†Ritual -experiment edition-」を発売した。今回はこのアルバムをレビューする。

このアルバムは、ギターとベース及びキーボードを HIZAKI が演奏し、ドラムなどは打ち込み。ヴォーカルはなく、ギタリストのソロらしくギターインストゥルメンタルアルバムとなっている。シンセサイザやドラムも含めて、さすがにあまり音がよくないが全く耐えられないほどではない。HIZAKI 得意のクサいメロディとフレーズが満載のネオクラシカルなギタープレイが満載、疾走も当然あり、北欧風のシンセサイザとギターとのユニゾンも愉しめる......とヴィジュアル系好きだけではなく、メタル畑の住人もニヤッっとさせるプレイを聴かせるであろう。但しクサいのが好きなメタラーに限るけどね。では早速、各曲レビューしてみよう。

1. OVERTURE
2. Ritual
この 2 曲については、先にレビューしている HIZAKI grace project 「Dignity of crest」の 8,9 に収録されている曲と同じ曲であった。「Dignity of crest」では割と唐突にアルバムの中に現れて、アルバムの冒頭がアルバムの途中にある感じがしたのだけれども、この曲は昔から演奏していて、あのアルバムでは再収録ということになっていたんだなと買ってから気がつきました。こちらは劣化ヴァージョンのカラオケ(本人演奏)になってる感じになっちゃうんだけど、まあそれでもこれだけの曲をちゃんと昔に歌メロも含めて作ってたんだなあと少し感心したりした。
3. scarlet
これもシンセサイザで、冒頭やたら荘厳なオルガンから導入。ギター弾きまくりな曲だ。盛り上がったと思ったら、あっという間に終わってしまう。
4. Luner Eclipse
スメタナのモルダウのような導入から入り、まるでデモテープのようなキーボードと一緒にギターを超弾きまくる疾走曲だ。人間が弾いている部分は、なかなかどうしてエモーショナルだから、ある意味打ち込み機械とのコラボレーションを愉しめるかもしれない。この曲はアレンジをもっと練ると多分すごくいい曲になる予感がする。
5. Requiem
いきなりクサいギターから始まる曲。様式美とか北欧系シンセなどと言った単語に反応してしまう人にはたまらないクサい曲。

僕はドラムを下手ながらに叩いたりしていたのだけれど、このアルバムに限らずどんな曲を聴いていても、どうしてもドラムに耳を傾けてしまう。こればかりは楽器をやっている人はそうだと思うんだけど、クセなんだよね。それで、このアルバムの場合、打ち込みでドラムを演奏させているわけなんで、HIZAKI がシーケンサなりで演奏させていると思うんだけど、どうしても人間のドラマーがあんまりやらなそうなフレーズが出てくる。そこに耳がいっちゃうとどうしても違和感みたいのがあったりするのよね。これは、別に彼はギタリストなわけだし、それが素晴らしければいいのであってそこに違和感があるわと言われても彼も困るだろうけどね。

全体を通すと HIZAKI ファンであり、彼のクサいメロディに惚れ込んでいる人ならこのミニアルバムは購入すべきであろう。メタルファンでも日本語のヴィジュアル系ヴォーカルが入っていないというだけで、かなり聴くべき条件は揃っているんじゃないかと思う。

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