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日経TESTを受験して初回受験から240点上げた話

Last Modified : Sun, September 30 12:21:02 2018 RSS Feed

2018-05-01 / 日経TESTを受験して初回受験から240点上げた話

日経TESTをご存知だろうか。日経TESTとはかかわる業種や地域が広がるほど必要となる経済知識、知識を実際の仕事に活かす考える力。2つを総合した「ビジネスの基礎力」を客観的に測り、診断するテストです。すなわち、ビジネスパーソン、サラリーマンに必要な経済知識とその応用力を測定する試験である。TOEICのように、合否があるわけではなく、その時点の経済知力を計測することができる。出題は経済に関するもの全般で当然ながら幅広い。

いろいろ思いもあって、私は受験することにした。その勉強法を、これから受験することになる諸兄に共有し、役立てていただきたく候。

さて、受験を前にして、いろいろ調べてみたのだけれど、出題範囲が「経済」という大きな概念であるために、何から手を付けていいかわからない。ノウハウもあまり書いていない。株やってるトレーダが「ちょっと試しに受けてきたけど、良い点取れた」的な自慢話は、わりとネットに転がってるけど、実践的な点数のとり方みたいなことは、あまり見当たらなかった。情報がないなら仕方ない。私は、自分なりに模索しながら進めていくことにした。

まず、目標は800点と定めた。日経TESTで800点取ってると上位1%のクラス。なかなかいい点数である。2ヶ月で800点取るための施策は以下の通り。

  • 日経TEST公式テキストを4年分、完読。
  • 日経キーワード3年分、完読。
  • 公式サイトの「一問一答」を毎週実施。
  • 日本経済時事ドリルを2年分、完読
  • 日本経済新聞を毎日1時間、1面と総合面(2,3面)を読む。
  • 日本経済新聞の「今日のことば」を1年分、完読。
  • Q&A 日本経済のニュースがわかる!を2年分、完読。

それぞれ説明していく。

日経TEST公式テキストを4年分、完読。

まず「公式テキスト」は、外せない。日経TESTには、時事の問題も多く出題されるので、あまりにも古いテキストは不要かもしれないが、そもそもの「日経TEST」の出題するクセや傾向を研究するには、多くの問題や解説は見ておいた方が、圧倒的に有利。例えば、オリンピックやノーベル賞、ヒット商品番付、世界遺産のように出題されることが多い分野や、国会運営や、日本銀行の役割、為替の上下による影響、世界各国の情勢、地球温暖化や人口動向などは、鉄板で出題される。これらの傾向を本番時に、どれだけ「ヤマをはって」解けるかは重要。そのために公式テキストは、多くのヒントを読み取れる。テキストに沿って、自分なりのまとめノートを作るのもいいと思う。

日経キーワード3年分、完読。

公式テキストは、サマリーだ。サマリー過ぎて本番の日経TESTでは点数が取れない。実際に出題されるのは、「日経キーワード2018-2019」のような本から出題される。もちろん、この本は日経TESTとは直接関係ないので、問題文が記載されているわけではないが、日本経済新聞の「今日のことば」に記載されているような、キーワードを詳しく解説している本。例えば、「パリ協定」とは何か、「ESG投資」とは何かが解説されている。実際の問題は、その解説にある内容をアレンジして出題される。よって、答えが記載されているのではなく、知識を固めるために必要な本。公式テキストだけで800点を超えるために戦うのは難しい。必ずこの本も購入すること強くオススメする。

公式サイトの一問一答を毎週実施。

公式サイトにある「今週の一問」とは、サンプル問題集である。facebookの日経TEST公式アカウントにも同じ記載があり、過去に出題された問題も遡って確認することができる。公式テキストは、ある時点の内容を解説しているのだけれど、本番の日経TESTでは、テキストよりも新しい問題が反映していることもあるし、こんな問題出るんだという感覚でやれば充分。でも、問題文や選択肢に、何か知らないキーワードが出たら、深掘りして自分で調べることをオススメする。

日本経済時事ドリルを2年分、完読

「日本経済時事ドリル」は、公式テキストではカバーできない部分をカバーする本。就職活動中の大学生が入社試験に時事問題が出た時に対応できるように作られた本だと思われるが、日経TESTでも応用可能。かつ巻末に擬似日経TESTがあるので、これも解いておいて、全問正解できるくらいまで繰り返しやっておくことは重要。経済は当然にグローバルな視点で把握しておかなくてはならないので、その知識を補完してくれる本になるだろう。日経TESTは出題範囲がとても広い。ASEANの加盟国、本部所在地からイーロン・マスクが、かつて創業した会社名までカバーしている知識は大切。

日本経済新聞を毎日1時間、1面と総合面(2,3面)を読む。

日本経済新聞社の主催する日経TESTで、この新聞を読んでいないのは、点数のロスが大きい。もし他紙を読んでいるのであれば、日経TESTを受験するまでの期間だけでも、日本経済新聞を取るべきである。日本経済新聞は、Web版が充実していて紙面をほぼ見なくても、通勤電車など隙間時間で充分読むことができる。Web版だけでもいいけれど、紙面を毎日見るクセをつけることは大切。テレビのニュースやWebの情報を眺めていると、日本経済新聞で取り扱う記事とズレる。例えるなら、現在でいうと森友・加計疑惑とか不倫・セクハラ問題が世の中を賑わせているが、日本経済新聞ではそれらが一面を飾ることはない。よって、1面と総合面(2,3面)を見ていると世の中(というかメディア)とズレていて、どうしても世間の情報とリンクしたくなって社会面などを先に読みたくなるが、ここはビジネスパーソンとして、最初に1面と総合面(2,3面)を読むクセをつけよう。

日本経済新聞の「今日のことば」を1年分、完読。

これも上記の新聞を読むことに関連する。日本経済新聞3面にある「今日のことば」という記事は、日経キーワードや時事ドリルといった上記にある解説本と同様、経済を学ぶ上で基本的な「解説」だ。また新聞に載るのだから、フレッシュな話題が多い。「日本経済新聞は、専門用語が多くて読みにくい」と思っている人ほど、読むべきだし試験の対策としては、必要な知識である。この毎日掲載されているまとめ本が、公式で販売されている。ただし、電子書籍では、日経ストアというマイナーな電子書籍販売経路で買わなくてはならないのが面倒。しかし、その入手性の低さ故に、他の人に差をつけられるポイントかもしれない。

Q&A 日本経済のニュースがわかる!を2年分、完読。

「Q&A 日本経済のニュースがわかる!」は、日本経済新聞を毎日読むのは、難しいけれど、世界経済や日本経済をサマリとして知っておきたい、全体感を理解しておきたいという忙しい人にオススメ。メッシュとしては粗い情報だけれど、それは前述の本でカバーすればよい。

受験結果

これらの学習の効果を図るために、まずは、ほとんど勉強していない時点で一度受験してみました。

結果、547点。パーセンタイルは、58でした。もう平均点ど真ん中。可もなく不可もなく。この時点では公式テキストを2回くらい読んだ程度です。その後、上記施策で、一気に2ヶ月間、みっちりやってみました。隙間時間があれば書籍に目を通して、とにかく知らない言葉を潰していく感じです。またよく出るポイントは、最新のデータにアップデートしました。

そして2ヶ月後。

結果、789点。パーセンタイルは、98でした。上位2%です。目標の800点まであと僅かで届きませんでしたが、充分いい結果です。よって、経済知力を上げる計画はある程度の結果が出せたんじゃないかと思います。

yas323 : 2018-05-03 11:11

なんだかとてつもない投稿を見てしまった気がします。年末に現代用語の基礎知識とニュースとあわせて読みたい世界地図を買ったけどなんだか網羅できていない気がしていてなんだかなーって思っていました。上げ方というか上げた話だったのですね!!いい事を聞きました。早速それらをポチッとしてみようかな。受けなくても面白そうですね。

Jun : 2018-05-13 11:45

参考になれば幸いです。私は、書いて覚えるよりインプットを増やすタイプでうまくいったけど、人によってはアウトプットを増やすことで点数があがる人もいるかもなーと思ったりしました。

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