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地域性
Last Modified : Sat, January 06 22:02:58 2018
2001-07-23 / 地域性
人の性格に地域性があるという。こんな例えがある。貴方は、自動車を運転していたとする。交差点で右折で対向車が切れるのを待っている。信号の変わり目で進むか、進まないかの微妙な時点。この時大阪にいたら、対向車はパッシングをする。その意味合いは
「俺が行くんだから、ちょっと待っていろ」である
また、貴方が同じシチュエーションで、東京にいたとする。対向車が、またもやパッシングをした。その意味合いは
「お先にどうぞ」
自動車の運転については、特に地域性が表れる。友人が、韓国に遊びに行ったあとに、韓国の混沌とした道路状況を教えてくれたし、私の好きな村上春樹も、イタリアの醜い道路事情を何かのエッセーで述べていた。ヨーロッパの国の人々の車の扱い方は、日本のそれに比べると恐ろしく大雑把であり、乱暴であるという。そもそも、バンパーはぶつけるためにあるものと認識されているらしい。比して日本のドライバーは、バンパーに傷がつくだけでなにやら悲しい気持ちになるものである。日本でも違いがあるならば、世界で違うのも当然である。
私の住んでいる北海道についてはどうであろうか。北海道は、毎年都道府県別死亡事故数で必ずトップに位置する。 2 位の愛知県とも大きな差がある。確かに、札幌市内からしばらく郊外に向け走っていくと、道は平坦になり広い道路幅であることもあり、かなりのスピードで車は走行している。道東や道北に旅するとわかるけれど、景色にも大きな変化はなく、「北海道はでっかいどう」なんて言葉がそのまんま当てはまりそうな景色が続く。これで、制限速度の 60 km やら 50 km で走行しろという方が無理な話である。実際、事故原因の多くは、スピード違反であるらしい。
ところで、前述の大阪と東京の話でいくと、北海道の人はどちらかというと東京型になると思う。私の会社の本社は東京にあるが、東京から赴任してくる上司達は一様に「北海道の人は優しい。温かい」と言う。私自身も本州出身の人間だけれども、実際ここまで長く札幌の地に留まっているのも、そう思っているところがあるのだろう。
みんな優しく、温かい。私自身もそうありたいものである。
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