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Lunatic Moon 6
Last Modified : Sat, January 06 22:02:39 2018
2002-06-11 / Lunatic Moon 6
「そして、あの時のお客さんも、私を痛みつけるお客さんだったの。こんな山の中のモーテルで、一人罵られて。その時、私は無になるの。深く考えたらこの仕事はできないわ。そして、彼が果てた後に、私はお金を貰うの。当然、全部が私の取り分じゃないけれど、私はそのお金を貰った瞬間にいつもの私に戻るのよ。そして、彼に送ってもらう帰りに、あのパーキングで降ろされて、彼は車を発進させたの。私のバイブやら鞭やら、現金やらが入ったバッグも一緒にね」
「そうか。それは…」
「そうよ。これが私。軽蔑した?」
「いや。軽蔑はしていないよ。そんな世界があるんだって知らなかったからさ」
「ねぇ、貴方はなぜ私に優しくするの?」
「わからない。月のせいじゃないかな?」
「月? 変な人ね」
「そうかもしれない」
「私とセックスしたい?」
「うーん。多分したいと思う。僕も一応男だからね。でも、どうしてもってほどではないかな」
「へー。いろんな男の人がいるのね」
「そう、いろんな男の人がいるのさ」
彼女は、最後の一口のタバコを吸うと、手で探りながら吸殻いれを見つけそこにタバコを押し付けた。僕の時と同じように、火種が黒い灰になり、また、暗い部屋に戻った。
「私、してもいいよ」
「うーん。でも、さっきの話を聞いたら、そんな気分にはなれないよ。もしかしたら、君をまたパーキングに置いて逃げるかもしれないじゃないか」
「ううん。貴方はそういう人じゃないわ。私にはわかるの」
「騙されてないかい?」
「うん、騙されてない」
彼女は、こちらに向きなおり、僕のバスローブをほどいた。僕は、見えない黒い天井を眺めて腕を頭の下にもぐらせていた。何も見えない。彼女は、僕のトランクスの中に手を入れた。
「大きくなっているわ」
「そうだね。息子は親父と言うことが違う。今、反抗期なのかもしれないね」
「ねぇ、私の中に入りたい?」彼女は、ペニスを少し握って聞いた。
「…」
「入りたいって言ってるわ。かわいくて正直な息子さんね」
「わかりやすい息子だな」
「うふふ」
彼女の手の中で、僕のペニスは大きく起立し、脈打った。僕は、彼女に同情していると思っていた。慈悲深い目で彼女を眺め(それは暗闇の中ではあったが)、優しく守ってあげたいとさえ思っていた。しかし、僕のペニスは彼女の中にうずまることを望んでいた。そして、彼女は、僕のペニスを口に含んだ。
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