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Airport
Last Modified : Sat, January 06 22:02:37 2018
2002-07-13 / Airport
金曜の夜は、午前 4 時まで起きていた僕は、朝 6 時 30 分に目覚まし時計で目を無理矢理覚まして、新千歳空港へと向かった。新千歳空港で、僕は旧来の友人と会うことになっていたのだ。午前 8 時 20 分。午前 8 時 15 分着の飛行機は、定時より数分遅れて新千歳空港に降り立った。僕は、到着口で彼女を待っていた。ツアーで北海道をこれから観光に出かけようとする団体客を見ながら僕は彼女を待った。
彼女は、やや遅れて搭乗口に現れ、僕の姿を探した。見回す彼女の手を掴み、声をかけた。
「ここにいるよ」
彼女は、ひどく驚いた顔を一瞬したけれど、すぐに僕の顔を眺めた。懐かしいのその笑顔で。
「やぁ、今回はよろしくね」
「ああ。札幌は寒いかい?」
「そうだね」
そんな他愛もない話をしながら、僕たちは出入り口のすぐ前に停めた Prelude に向かった。トランクを開け、彼女の黒い大きな荷物を置き、ドアのキーを開けると彼女を助手席に座らせた。
「ありがとう」素敵な笑顔だった。
運転席に座ると、彼女の好きなジャズの CD を取り出し、デッキにセットした。ジャズは、僕達二人の空間をより一層、親密なものにした。そう、あの頃僕達は、自分達の好きな曲を持ち寄って聴いたのだ。そんな懐かしい思い出が二人の間で蘇る。そう、僕達は平等に年月を重ね、そして、歳をとったのだ。静かに。確実に。
新千歳空港から、国道 36 号線を北上し、札幌市に入る。地下鉄福住駅のすぐ近くのロイヤルホストで、朝食を食べる。現在の状況。仕事の話などで他愛もなく時は流れる。曇っていた、空は徐々に青い空が見えてきた。晴れてきたのだ。
そして、彼女を友人と会う約束をしているという札幌駅まで、車で送り、僕は帰宅した。
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