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知ったかシリーズ

Last Modified : Sat, January 06 22:02:17 2018 RSS Feed

2003-06-23 / 知ったかシリーズ

知ったか自動車知識 4
でっかい羽根の話

街行くクルマで、「お前は空を飛ぶ気か」と思わずにはいられないばかりの大きな羽根をつけているクルマがある。これらは、なんのために取り付けているのか。

クルマは、おおよそ 100km/h を超えると、大きな壁にぶつかるという。その大きな壁とはなんであろうか。なんてことはない、空気である。空気は、大きく立ちはだかり、クルマは、その大きな圧力と戦いながら前進している。ましてや、スーパーカーや、レースに出るようなマシンも戦っている。

荷物を運ぶためのものや、特殊なものを除くと、車は、横から見た場合前後のボンネットとトランクの部分は、客席よりも低くできている。空気は走行時、前方から来るので、この風をスムーズに後ろに流してやる必要がある。トランクの部分に大きな羽根がついているのは、これをクルマ後方に空気の流れを流してあげる意味あいと、その空気の流れの力を利用して、高速時には不安定になりがちなタイヤを地面に押し付ける働きを高める役割も担っている。

おおよそ、そのような空気の流れは、設計時にも測定されるし、普段の走行には問題はもちろんない。しかし、速く走りたい人、あるいはそのようなクルマに見せたい人は、大きな羽根をトランク部に取り付けるのである。

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