Web Café Weblog - Archive
知ったかシリーズ
Last Modified : Sat, January 06 22:02:17 2018
2003-06-24 / 知ったかシリーズ
知ったか自動車知識 5
スポーツカーの話
スポーツカーと呼ばれるクルマがある。発想は単純だ。速く走るためのクルマだ。日本国内を走行する上で、法定速度を守る限り、100km/h 以上は出すことができないにしても、速く走るためのクルマは、世の人々を魅了してきた。
スポーツカーは、おおよそ次のような特徴を持っている。
- 後輪駆動である
- 車高が低い
- エンジンその他の部品は、速く走ることができるように設計されている
- 基本的に後部座席は狭い、あるいはない
後輪駆動が、スポーツ走行に適しているのは、前述した通りだが、車高が低いのはなぜだろう。車高が低いメリットは以下の通りである。
- 空気抵抗が少ない
- 低重心を確保できる
クルマは、高速走行時には、大きな空気の抵抗を受ける。これは、無視できないほど大きなものであり、極限まで考えると F-1 のマシンのように、人間は地べたを這うような高さで座ることとなり、クルマ自体の高さももちろん低いほど、前方正面から見た場合、うすっぺらいほど空気の抵抗をうけにくいことになる。よって、1 BOX カーのようなスポーツカーはありえないし、世界のピュアなスポーツカー達は、人間の腰の高さくらいのクルマだってあるのだ。
そして、クルマの高さ自体が低いことにより、クルマ全体の重心は低い位置になる。これは、コーナを曲がるときに大きく感じることができるのだが、重心が低いクルマは、曲がる時の安定感がある。人間は足の長い人がかっこいいのだが、クルマは足が短いほうが安定して曲がることができて、性能面でも優れているのだ。
また、客室部分は、リラックスして座ることや、重役を後部座席に乗せて走ることはクルマの性格からしてありえないので、前列二席は十分なスペースを確保してあるとしても、後部座席はほとんどちょっと乗り程度にしか考えられていない。
Trackback Data
- この記事に対する Trackback
- https://web-cafe.biz/~prelude/diary/mt-tb.cgi/892
- この記事のリンク先
- "知ったかシリーズ" @Web Café Weblog