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Diary 2009-05

Passed days diary...

2009-05-02 / 日本のヴィジュアル系人気の再燃の件

ビィジュアル系と言われる音楽形態について、ちょっと今日はエントリしてみようかと思う。ちなみに、ヴィジュアル系と一括りにして言うのは乱暴である。その風貌を判断基準とすることでヴィジュアル系と定義するならば、その演奏するサウンドは千差万別であるからだ。なので、ヴィジュアル系という「ジャンル」は存在しない。ただし、なんとなくヴィジュアル系っぽいサウンドというのは、各個人の中ではれっきとして存在すると思う。ただ、前記の通り、ジャンルというよりは様式に近いのではないかと思う。

日本で言う「ヴィジュアル系」「V系」の起源は、諸説あるだろうけどメジャーシーンに知らしめたという意味では、X ( 後の X Japan ) であると言っていいと思う。彼らは、同じように化粧をして演奏をしていた アメリカの KISS に影響を受けているので、KISS のメイクを模倣して、さらに自分達なりの味付けをしたと思われる。そして、X は、元気が出るテレビや紅白などに出演し、大衆に派手な化粧をして髪を逆立てているその独特の風貌を知らしめる。勿論、彼らの音楽が人々に受け入れられたのもあるが、商業的に成功したために、ヴィジュアルを真似たフォロワーも多く出てくることになる。これは、事務所の意向もあるいはあったのかもしれない。とにかく当時は、ほとんどのバンドが髪を逆立てて、化粧をしていた。勿論、ZIGGY などのように、Hanoi Rocks や David Bowie などの影響もある場合もある。彼らのようなグラムロックに影響を受けた一派は、日本のヴィジュアル系への影響は無視できないので、上記のように、KISS を源流とする X の影響であると一面で語ることなどできない。ただ、グラムロックの影響を受けて、化粧をしていたロック演者達はヴィジュアル系と一緒にしないで欲しいと思っていたのかもしれないと、個人的には思う。

僕の仮定としてだけれど、KISS などの化粧をするようなバンドは、やはり聖飢魔IIや X に影響を与えているだろうし、女形的な意味合いではグラムロックの影響を感じるということが言えるだろう。

日本のシーンについて話を戻すと、1989年にデビューした X がメジャーシーンで大いに暴れている頃に、ヴィジュアル系の大ブームが起こる。LUNA SEA などもこの頃に現れる。そもそも男のものという風潮が強かったハードロック・ヘビーメタルというジャンルに、中性的な彼らの魅力に、今まであまり縁のなかった女性のファンが多く増えることになる。ライブ会場では、ハードロック・ヘビーメタルファンであった多くの男性のオーディエンスが、所謂「バンギャ」に浸食されることになる。また、男臭いハードロック・ヘビーメタルに魅力を感じていた人々は、その中性的な風貌の彼らに気恥ずかしさを覚えるのか、原点回帰で海外のバンドにその活路を見いだしたのかもしれない。「日本のバンドは、みんな化粧ばかりして"見た目"で勝負しやがる。女どもも黄色い声でキャーキャー言うバンドに俺の居場所はない。やっぱり洋楽だろ」ということだ。但し、全てのバンドで同じようにこのような現象が起こっていたわけではない。しかし、コアな男性ファンはこの時期に、違和感を覚えて日本のロックシーンに失望した可能性はある。

そして、MALICE MIZER で、ある一定の域まで昇華した楽曲や化粧、衣装での世界観の提示があり、IZAM の女性的な風貌で人気を博した SHAZNA をピークにして、日本のヴィジュアル系シーンは、衰退期に入る。同時期に人気を獲得していた小室哲哉サウンドや、普段着な J-POP サウンドに、世間の興味は移行していったのである。

しかし、2000年台初頭から徐々に衰退していく多くのヴィジュアル系のバンドは、完全になくなることなくインディーズでの活動を継続した。そして、コアな支持者の支えもあったこともあり、現在も完全にその姿を消すことはなかった。

しかし、ここ最近このヴィジュアル系のサウンドが、今一度見直されている。この日本独特のヴィジュアル系のスタイルが、海外のリスナーに受け入れられ、徐々に全世界的にファンが増えていったのである。もともと、KISS の顔の化粧は、日本の歌舞伎に影響を受けたという説もあり、日本のヴィジュアル系のスタイルは、海外の人に取っては受け入れやすいものだったのかも知れない。そして、日本の X Japan などのメジャーなバンドの人気は勿論のこと、マイナーなバンドやらインディーズまで彼らは「日本語のまま」必死に聴いて、愛してくれていたのだ。ヴィジュアル系から Visual Kei への転換である。現状の日本の音楽シーンを眺めるに、ヴィジュアル系のバンドはほとんど見つけることができないが、海外ではメジャーなレコード会社から発売されていたりして、日本では人気薄で、海外では大人気なんていうのが、割とある。

ただ、この Visual Kei の人気、コスプレが好きな一派のファンにも支持されているんじゃないかなと、想像する。アニメやゲームから出てきたような化粧や衣装をしたバンドのメンバーたちが、その出で立ちから想像もできないような音楽を演奏する。しかも、かっこいい「日本語」で歌っている。何を歌っているかわからないけれど、エキゾチックな香りもするであろう。そんな東洋の不思議な、耽美な世界にどっぷり浸かっているコアなファンが多いんじゃないかなあと思っている。

2009-05-03 / HIZAKI grace project 「Dignity of crest」レビュー

前回のエントリでは、ある一部の人には「んなことわかってんだよ」ってな話題だったかも知れないが、実は今回のエントリを書きたくて敢えて書いたエントリ。

今回紹介したいバンドは、HIZAKI grace project というバンドだ。バンドの名前にも入ってる HIZAKI は、ヴィジュアル系メタルバンドを転々として、現在は Versailles というバンドの中心人物で活躍するギタリストだ。HIZAKI grace project は、Versailles の前身バンドとも言えるし、Versailles と平行しているソロプロジェクトとも言える。ヴィジュアル系というと、どうしてもなよなよしたパンキッシュなサウンドを思い浮かべる諸兄もいるかもしれないけれど、ところがどっこい HIZAKI が聴かせるサウンドは、メタル好きにも充分満足できるサウンドとなっている。ただし、メタルってのは流派が多く存在するジャンルである。彼のサウンドの主流たる音は、ネオクラシカル・メロディックスピードメタルな感じの音である。欧州の様式美メロスピが好きであれば、大体 OK だ。大丈夫、疾走チューン多いから!

さて、彼のプロジェクトの代表的なアルバム「Dignity of crest」 を聴いてみた。1曲目に収録されてる 「Philosopher」を聴いてみよう。

どうでしょう? 好きな音でしたか? 僕はストライクでした。ヴィジュアル系であるが故に、彼らはそれに沿った格好をしていますが、特にそれは問題ではないのです。音が好きか嫌いか。もちろん醜い女がやっているよりは、綺麗な男子が演奏していた方がいいのです。うはは。

さて、このギターを弾いている HIZAKI さん、すごくかわいい顔をした男の子なんですが、この YouTube 動画を家内に見せ Google 画像検索結果を提示したところ、いたく感動し IRC で、「ゴスロリ美少女がギター超うまいとかある意味夢のシチュエーションじゃまいか?」というお言葉を発せられ、Asano さんが描いた Hizaki くんのイラストに使われたり某所で盛り上がったりしておりました。

やばい、話がずれた!! て、かわいい女の子には弱いですよね。男の子ですけど。というわけでは、前述のようにサウンド自体は、非常に正統派なメタルなサウンドです。ヴォーカルが MALICE MIZER が空中分解した後に mana 様が結成しているバンド Moi dix Mois に初代ヴォーカルとして在籍していた Juka 。Juka は、Moi dix Mois にいたという事実から想像できるように、Gackt を想起するようなスタイル。このヴォーカルスタイルは、メタル畑の人には違和感があるだろうが、許容できるならば HIZAKI を中心とした演奏に心を奪われるであろう。まあ、僕が言うのもあれだけど、別に女装する必要性をあまり感じないが、彼らが好きでやっているスタイルだろうし、いろいろな発言を見ると、ヴィジュアル系と自称しているし、特にこだわっているのであればいいのではないだろうか。

さて、アルバムを一枚レビューしていこうと思う。

1.Philosopher
前述、YouTube の動画の曲。物悲しげなチェンバロから始まって激しいギターサウンドのイントロ。疾走するリズム。展開といいサビ、ギターソロといいクサいサウンドが、次から次へと襲ってくる堪らない曲。彼のプロジェクトでは代表的な曲ではないかと思う。
2.cradle
スラッシーなメタルナンバー。
3.Mizerable
中間でギターを使ってモーツァルト交響曲第40番 第1楽章 がフューチャされているナンバー。全体的にも完成度が高い代表曲。オルガンも入って終演。
4.Hover mind
メタル畑の人に言わせたら、できそないのデス声とか言われそうなヴォーカルの曲。ギターがヘビーに刻む
5.Everlasting Dream
これは、真正面から往年のヴィジュアル系サウンドっぽい作りの曲。ラルクアンシエルとか、D'ERLANGERとかが歌ってそう。シングルとしてリリースしても結構売れそうないい曲。歌詞にも夢がたっぷりだし。
6.solitude
またまた疾走ナンバー。もちろんメロディも存分にクサい。早弾き一辺倒ではなくやはり日本人の感性を大いに刺激するクサいメロディーは大切なのである。
7.独裁者の渇望
これもデスっぽい声のリズムカルな曲。ギターソロでは弾きまくり。そしてハモり。いいねえ。この展開。
8.OVERTURE
インストゥルメンタルな小曲。アルバムの1曲目に来そうだけれど、なぜかここにいる。そして9へ続く。
9.Ritual
プログレッシブなロックな影響を感じる熱いナンバー。ヴォーカルのファルセットでのサビが印象的。この曲もギターソロが熱い。
10.Winter farewell
ラルクアンシエルにありそうな曲名だが、当然別の曲。バラードの曲。ピアノとシンセサイザのストリングスで盛り上げる。
11.永遠の刻印
インストゥルメンタル。ストリングスの小さな曲で静かにこのアルバムは終わる。

Web 上で、このバンドは X が好きな人なら好きになるんじゃないかな、なんて発言を見たりするが、X のようなサウンドとはちょっと違うと個人的には思う。これはあくまでメタルを基調としたサウンドであり、X のフォロワーではないと思うのだ。もちろん、世代的には X の影響が皆無ではあるとは思わないが( HIZAKI が現在所属している Versailles は、hide memorial summit に出演したこともある ) 、近いサウンドを期待するのは間違いである。しかし、ジャンルや影響を気にしていたらきりがない。そんなことより自分の心に響く音楽なのかどうかが判断の基準である。

2009-05-06 / Versailles という素晴らしいバンドを発見

先日、HIZAKI grace project について紹介した。このようなインディーズのバンドについては、いい音を出していたとしても、なかなかどうして、流通の関係上どうしても知られることが少ないから、個人的には、Webの情報にすごく助けられたりする。他人のレビューを見て、失敗なさそうだったら、少し冒険してもいいかなとか思ったり、Webで試聴できたりなどなど。特に試聴については、品定めするにもすごく大切。なので、MySpace のようなアーティストがアピールできるような場所ってインディーズのバンドにとっては、すごく大事だと思う。

さて、紹介した HIZAKI grace project のHIZAKI は、現在 Versailles というバンドで活躍している。Versailles は、ヴェルサイユと読む。Versailles は、Web をうまく利用して世界での人気を獲得したバンドである。YouTube で、「冗談で」作った自分たちのバンド Versailles のプロモーション動画をアップロードし、外国人の目に止まり日本より先に海外から取材の依頼が殺到。メディアの露出が日本より海外の方が多いなんていう現象を起こし、そのまま海外デビューへの道を自分たちで開拓してしまった。日本では地道にインディーズのバンドらしくライブハウスツアーでまわっている。ただし、メディアの露出も徐々に増えている状況のようだ。今日の時点では、未だインディーズではあるが、まもなくメジャーデビューとなる予定。海外では既に日本より先にメジャーレーベルでの発売はしているのかな。

このバンドは、以前紹介した HIZAKI と、MALICE MIZER のローディから始まり、その後いくつかのバンドを経験した KAMIJO が中心となって結成された。KAMIJO さんは、現在のこのバンドのヴォーカルであると同時に、総合的なプロデュース、作曲、アレンジなどと Versailles の要となっている人物である。HIZAKI は、バンドの中心というよりは作曲者として、演奏者としてこのバンドに参加している。ただし、今もかわいいが。

バンドのメンバー自体は、以前紹介した HIZAKI grace project とダブっているメンバーも多い。もう一人のギターとベースは HIZAKI grace project から一緒。ギタリスト Teru は、お姫様スタイルの HIZAKI に対して、やややんちゃな女の子的な衣装だったが、Versailles では、ファイナルファンタジーのシーフのような盗みのスキルが高そうなイメージのキャラクターになった。うまく伝わらないと思うけれど、まあ、どっちかというと男性よりの衣装に。ベースの Jasmine You は、HIZAKI grace project から変わらず、女王様の様な風貌で妖しい魅力を醸し出している。HIZAKI は、ソロのプロジェクトの時と同じようにお姫様のような衣装で、ギターを弾いているが、ややバンドのイメージを大切にしてあまり表に出すぎないポジションにいるようだ。ただし、今もかわいいが。

ヴォーカルの KAMIJO だが、かなりクセのあるヴォーカルだ。鼻が詰まったような氷室京介、Glay のテルというか、とにかく好き嫌いがはっきり分かれそうなタイプ。僕は、あまり歌詞を聴いたりしてヴォーカルを中心に聴いたり、一緒に鼻歌を歌ったりカラオケに行って歌いたいとかいうタイプではないので、あまり気にならないのだが、これはダメな人がいるのも正直わかる。ただし、ヴィジュアル系としては、そんなに珍しいタイプではないかと思うので、その辺にあまり違和感を感じない人であれば問題はないかもしれない。ただ、KAMIJO の作曲する曲や、プロデュース的な意味合いでの仕事については、個人的には、非常に評価している。彼独自の世界観を持っているのがわかる。

また機会があったら、彼らの音源について紹介のエントリーをしたいと思う。

2009-05-07 / Versailles 「Lyrical Sympathy」レビュー

さて、前回のエントリで、紹介した Versailles だが、この紹介エントリでは、HIZAKI がかわいいということしか伝わらないという結果になってしまうので、今回はアルバムを紹介してみようかと思う。今回取り上げるのは、Versailles 名義で最初に発売された「Lyrical Sympathy」を紹介しよう。

「Lyrical Sympathy」は、全 7 曲収録されたミニアルバムで、シンフォニックなテイスト溢れるドラマティックな音を楽しめる。HIZAKI grace project と違いメロスピ一辺倒ではない。ただ、それに近い音も愉しめる。容姿は王道的なヴィジュアル系だけれど、やっている音はメタル。

1.INTRO
シンセサイザー使用の荘厳なイントロ。次の The Love from a Dead Orchestra へ続く。
2.The Love from a Dead Orchestra
8分29秒の大作。様々な展開が次々から繰り出すメロディックな曲で、彼らの世界観が如実に表れたドラマティックで素晴らしい曲。途中であまりにも展開が変わるので、曲が変わったのかと思うほど。
3. Shout & Bites
こちらはノリのよい印象的なサビのナンバー。このバンドのコンセプトは薔薇の花にあるということなのだけれど、歌詞にもよく出てきます。
4. Beast of Desire
ヘビーな疾走ナンバー。HIZAKI 作曲。ドラゴンフォースとかソナタアークティカ的な速さ。このような速い曲は、HIZAKI の得意とするところであり、醍醐味でもあり特徴的なところ。伴奏のギターの刻みもいいですね。あとドラム大変そう(謎)。
5. Forbidden gate
ちょっと一休みして、テンポダウン。切ないメロディを淡々と歌い上げる。途中展開がプログレっぽくなる。
6. The Red Carpet Day
スピードアップ(グラディウスの声で)。このようにパイプオルガンの音と、ヘビーメタルな音は相性がよく、好みであります。ギターの TERU の筆による曲。合いの手とかの声とかもライヴで盛り上がりそう。
7. Sympathia
ピアノから始まって、クサいギターから入るバラード。余韻を残しながら、このミニアルバムは幕を閉じる。

スケジュールの関係で、7曲しか用意できなかったとのことだけれど、なかなか聴き応えがあるアルバムである。amazon.co.jp で購入すると高いのは、世界デビューが先だったので、イギリスからの逆輸入盤だから。本家で買えば £12.69 で購入できる。また iTunes で購入すると 1,400 円だ。iPod ユーザにはこちらがお勧め。

2009-05-13 / TwitterIrcGateway Linux版のインストールまとめ

Twitter は、みんな使ってるよね? むしろ浸かってる? Twitter は、日本の皆さんにもすっかり受け入れられて、チャット代わりに使いまくってる人も多いかと思います。この Twitter を、ギークのユーザが多い IRC で仮想的に使うことができるツール TwitterIrcGateway Linux 版のインストール方法をエントリしてみようと思うます。

IRC クライアントは、この辺が詳しいので、自分の OS に合わせて使うとよいです。私は、Windows, Mac, iPod touch で、LimeChat を Linux では、Loqui を使っています。おすすめ。

TwitterIrcGateway の入手

作者である @mayuki さんのサイトから TwitterIrcGateway を入手します。

任意のディレクトリで wget してください。
% wget 'http://www.misuzilla.org/dist/net/twitterircgateway/archives/TwitterIrcGateway-linux-20090427.tar.gz'
バラしてください。
% tar zxvf TwitterIrcGateway-linux-20090427.tar.gz
できたディレクトリに入ってください。
% cd TwitterIrcGateway
dllを最新版にします。

TwitterIrcGateway のはてなグループに、Update されたものが告知されることがあります。RSS などでチェックすると便利です。

% wget 'http://www.misuzilla.org/~mayuki/dist/twitterircgateway/TwitterIrcGatewayCore.dll-20090512-2.0.3419.24871'
古い dll をバックアップします。
% mv TwitterIrcGatewayCore.dll TwitterIrcGatewayCore.dll.bk
落とした dll を使うので名前を変更します。
% mv TwitterIrcGatewayCore.dll-20090512-2.0.3419.24871 TwitterIrcGatewayCore.dll
起動してください。
% ./TwitterIrcGateway

オプションについて

起動が成功したら、 16668 番ポートにクライアントで接続します。Linux のディストリビューションによっては、localhost 以外から接続する場合、ファイアウォールを設定して 16668 番を開けなくてはならないかもしれません。ユーザ名は、Twitter のユーザ名と同じ。パスワードは、Twitter のパスワードです。うまく接続できると、IRC のチャネル #twitter に強制的に接続されます。

オプションをつけて起動するといろいろと設定を変更できます。よく使うのは、IRC サーバ側の文字コードを指定。デフォルトでは ISO-2022-JP になっており、Twitter 自体が UTF-8 で運用されているので、何かと UTF-8 に設定した方がいいです。

% ./TwitterIrcGateway --encoding=utf-8

なんて具合です。詳しくは、Options - TwitterIrcGateway を確認します。

コンソールについて

起動してから、オプションを設定することもできます。#Console というチャネルを作り Join すると、一人だけいるチャネルに入ります。ここで、各種設定はもちろんグルーピングなどができるので非常に便利です。例えば、趣味の友達・会社の人・リアルのお友達なんて風にチャネルをメンバ毎にわけることができます。IRC は、多チャネルでおしゃべりするのが楽しかったりしますから、慣れている人ならこの方がよかったりします。コンソールの使い方

2009-05-14 / 自分の睡眠時間を記録できる twitter bot @twneru

Twitter、みんな使ってるよね? 使うてはるん? Twitter に 1 日中誰も読みもしないような駄文を Post しまくっているお前らに、便利な bot 君を紹介させていただきたく今回はエントリさせていただきます。

@twneru は、貴方が寝る時間と起きる時間を記録する bot です。例えばマメに毎日記録している私の場合、この Blog のサイドバーにあるように、就寝時間と起床時間を記録しているので、睡眠時間が見られるようになっているわけです。これを過去に遡って、自分の睡眠に関しての推移を見られるのです。例えば小生の睡眠の推移を見てみます。

このように、グラフィカルなイメージによって、自分の生活リズムやら夜更かし具合やら、睡眠不足なのか寝過ぎなのかを確認することができます。素敵に便利じゃんすか。例えば、上記の僕の睡眠時間を見ると、休みの前の日には夜更かしをしがちで、昼くらいまで寝ている様子がわかります。仕事の日はおおよそ7:30には起きている。僕はあまり睡眠不足になるのが好きではないので、平均睡眠時間は、5月16日現在で、6.78時間となっているようです。わりと寝ていますね。

では、使い方です。Twitter にログインして、@twneru に対して、「@twneru ねる」「@twneru 寝る」「@twneru おやすみ」などと発言すれば、寝る時間が記録されます。これだけで OK !!!!12!!

Twitter で、お話ししてたりして時間を忘れて、机で寝てしまって、寝ぼけまなこでベッドにバタンキュー。そんな時でも @twneru は、貴方を見捨てません!! 朝起きてから、すぐにパソコンを起動する習性がある君なら安心。Twitter をおもむろに開き、「@twneru n日は26:00に寝た」と発言してみましょう。これで、問題なく記録されます。さあ、お気づきかと思いますが、26:00 という表記。いつも 21:00 に寝るという健康体な人にはあまり関係ないですが、寝るのが24:00を廻った場合、25:00 26:00 と時間が進みますので、これに併せて発言するようにします。これは、日を跨いで寝る日のこと考えての実装です。

起きた時間の記録です。起きた時間も簡単に記録できます。起きた瞬間すぐに、パソコンを起動する習性がある君なら安心。Twitter にログインして、@twneru に対して、「@twneru 起きた」「@twneru おきた」「@twneru おはよう」などと発言すれば記録されます。ダメならいろいろ試しましょう(謎)。さて、寝坊してしまう君にも、もちろん遡って記録する方法はあります。「@twneru n日は9:00に起きた」などと発言すれば、起きてから時間が経っても記録できます。これで、ろくに仕事をしない君も出勤してからでも記録できますね。

なお、@twneru に対する follow は必須ではありません。必須ではありませんが、起床と就寝の発言の後には、@twneru からリプライがあります。Reply がある時は、ある一定の時間を保持してまとめて Reply しているので、注意が必要です。例えば、Protect している人物と一緒に Reply された時などは、自分から見えないので困ったりするかもしれません。また、自アカウントの follow を承認制にしている人は、@twneru からのフォローが必須です。follow する人に面倒なことをさせているのですから、面倒なことは自分で解決してください。

さらに、廃人的な時間に寝たり起きたりしている健康的な方の指標として、廃人度合いを見られる廃人ユーザランキングというページも用意されています。アサノさんwww

また、グラフの背景の日没や日の出の時刻は、地域によって変化します。対応している地域は以下の通り。

  • 札幌
  • 東京
  • さいたま
  • 長野
  • 名古屋
  • 大阪
  • 松江
  • 福岡

作者のお友達が優先されている気がしないでもないですが、近くの都市に合わせるといいでしょう。合わせ方は、「@twneru 地域をxに設定」と発言すれば変更されます。初期値は、東京です。

ヴァージョンアップについては、一応、作者の@gyuque のサイトもチェックするといいでしょう。

2009-05-15 / HIZAKI grace project 「Ruined kingdom」レビュー

HIZAKI grace project については先日、ヴィジュアル系の容姿なのに、ネオクラなメロスピなメタルをやるバンドとして紹介した。今日は、アルバムをもうひとつ紹介したいと思う。今回のアルバムは、「Ruined kingdom」というアルバムで、新曲入りのライヴアルバム。ライブは、2007年2月17日に目黒鹿鳴館で行われたライヴを収録している。ライヴアルバムだが、あまり観客の声が録音できていない。ということであまり臨場感もないわけなんだが、インディーズゆえ低予算のライヴアルバムであるのだから、仕方ない。新曲については、前作「Dignity of crest」から比べるとやや寂しい感じになっている。以前のようにバンドとしての形ではなく、HIZAKI が、Bass と Guitar を演奏し、その他は打ち込みでの録音。Vocal は、前作同様 Juka がそのまま歌っている。やたら音のいいデモといった風情である。では、早速聞いていこう。

1.Ruined kingdom
歪みまくったギターサウンドで始まる疾走チューン。このような曲は HIZAKI の得意とするところであるのだろう。
2.Dark Passage
これもまた疾走チューン。ギターソロのクサいフレーズなども、クサメタファンをうならせる逸品であろう。
3.Distorted thought
ヘビーなミドルチューン。なんていうかな、アルバムの3曲目ってこういう曲多いよねっていう。
4.Ritual
この曲以降最後まで、ライブの音源。
5.solitude
6.cradle
7.Hover mind
8.独裁者の渇望
9.Philosopher
これらの曲は「Dignity of crest」のレビューをした時と重なるので省略。Philosopher については、HIZAKI grace project では、代表曲となるであろうし、名曲。Youtube のどっかの動画で、HIZAKI が Philosopher を、「フィロソフィア」というような発音をしていたんだけど、これってカタカナで無理に表記するなら「フィロソファア」だよね。私の思い違いじゃなければ。まあ、HIZAKI がかわいいところでもあるんだけど。
10.Everlasting Dream
以前も書いたけれど、この曲も HIZAKI grace project の代表曲かつ、名曲。ほんとこの曲って、往年のヴィジュアル系を耳にしている人でその音楽が好きだった人に聴いて欲しい。なんかあの頃の切ない気持ちが蘇ると思うんだよね。

新曲があまり光らないので、ライブの音をちょっと聴いてみたいなあっていうファンにはいいかも知れないアルバム。決して入門には向かないアルバム。

2009-05-18 / Versailles 「NOBLE」レビュー

前回の Versailles 「Lyrical Sympathy」のレビューから、引き続き現在のところの最新アルバムである「NOBLE」を紹介する。Versailles は、HIZAKI と KAMIJO が中心となって結成されたバンドで、HIZAKI grace project よりも金がかかっているし、本気であることがひしひしと伝わってくる。音はよりシンフォニックになり、曲の物語性が極端に高められている。このアルバムに関して言えば、結果的にインディーズ時代最後のフルアルバムとなったが、まさに高い次元で曲が昇華しており、捨て曲もない至宝の一枚となっている。海外で発売されているものについては、DVD が付属しているが、再販された日本の通常版には付属しない。但し、現在発売されているものには、後にシングル曲として発売されることになる PRINCE が最後に収録されている。この PRINCE という曲は、Web で無料ダウンロードできるように公開されており、音源自体は特にレアではないものだ。さて、NOBLE を聴いていこう。なお、作詞は全て KAMIJO の筆による。

1.Prelude
作曲:KAMIJO 。「We are Versailles...」 とコーラスする謎の人々の声。オーケストラの音も前作と比べるとずいぶんと重厚になったインストゥルメンタル。
2.Aristocrat's Symphony
作曲:KAMIJO 。曲名通りシンフォニックな曲。導入部が、X Japan の「I.V」 っぽい。KAMIJO の曲は、中間部のピアノなどの使い方が素晴らしく、それに絡めるギターソロは心を震わせるほど。緩急のつけ方が非常にうまい。
3.Antique in the Future
作曲:KAMIJO 。3 曲目に相応しいロックナンバー。
4.Second Fear-Another Descendant-
作曲:TERU 。この曲は、なんと言っても印象的な A メロ。というか、これがサビ? TERU の曲は全体に、面白い曲を書く。彼は、インペリテリをリスペクトしているだけに速弾きもできるんだけど、それだけでなくコンポーザとして、ちょっとひねた曲を書くので、アルバムの中でもいい意味でアクセントになっている。この曲は、頭を振るのにちょうどいい曲となっている。
5.zombie
作曲:TERU 。続けて TERU の曲。ゾンビの怪しさをヘビーなギターと独特のリズムで表現している。面白い曲。
6.After Cloudia
作曲:HIZAKI 。HIZAKI らしい疾走曲。HIZAKI grace project 時代と同様に、クサめのサウンドも健在。ソロとサビも激クサで多い日も安心。
7.windress
作曲:HIZAKI 。切ないメロディが印象的なバラード。2:15あたりから間奏への展開などは、後期ラルクアンシエルっぽい感じもする。
8.The Revenant Choir
作曲:Versailles 。珍しくバンドでの作曲クレジット。彼らがリスペクトしている X Japan の 「Silent Jealousy」 と、なぜか「愛の賛歌」を足して 2 で割って氷室京介に歌わせたような曲。いや、すげーいい曲だし、彼らの代表曲なんだけれど、英語の歌詞とか発音とか......。
9.to The Chaos Inside
作曲:TERU 。TERU らしいスラッシュっぽいメタルの曲。
10.SUZERAIN
作曲:HIZAKI 。メタルナンバー。HIZAKI grace project では、やらなかったようなタイプの曲ですね。これぞ Versailles 用に作ってみた曲なんでしょうか。
11.History of The Other Side
作曲:HIZAKI 。9:38 にも及ぶ大作。この曲はやばいです。いい意味で。組曲のように次から次へと展開が変わっていくのは当然としても、いちいちドラマティック。
12.Episode
作曲:KAMIJO 。静かなバラード。ピアノでの伴奏も素敵。

インディーズのバンドとしての、最後のアルバムだが、クオリティも高く世界での人気も不動のものにした作品「NOBLE」。Versailles 入門には持ってこいの作品ではないだろうか。

2009-05-20 / HIZAKI grace project 「Curse of virgo」レビュー

前回に続いて HIZAKI grace project のレビューをエントリ。彼らの作品で、最後のオリジナル盤となったミニアルバム作品で5曲入り。これも前作同様、Bass と Guitar は HIZAKI が演奏しているが他は全て打ち込みの模様。さらにヴォーカルもなく、彼の演奏を存分に楽しむことができる作品となっている。故に、インスト作品に相応しいギター曲が多く収録され、ギターの音が好きな人には堪らないであろう。また、この作品は CD-EXTRA として、HIZAKI のデジタル写真アルバムも収録されているので、HIZAKI お姫様を眺めることができる 5 曲入りのミニアルバム以上の価値がある作品なのである。さあ、早速聴いてみましょう。

1.Aphrodite
いいですねえ。HIZAKI は、本当に疾走曲書かせるといい曲を書きますよねえ。
2.Supreme being
この曲はかっこいいです。なんかのテーマ音楽に使えそうだもん。メタルとかそういうんじゃなく、ギターインストとして、ものっそいいんですよね。テクニックに走るんじゃなく、聴かせる音ってのが好感度高いです。俺はギターのオナニーを聴きたいんじゃないんだ、単純にいい曲を聴きたいんだよっていうのに応えてくれるわけです。
3.metamorphose~情景
ちょっと速度を落として、ギターに歌わせてる感じの曲。これも、歌ものじゃなくてギターインストだからいい曲なんだよねえ。と思ったら、この曲以前在籍していた「Schwardix Marvally」時代の曲の新バージョンだそうだ。
4.calm
この曲もやばいですねえ。「HIZAKI 、お前さんはおっさんか!」っていうくらい渋いギターの泣かせ泣かせ泣かせのフレーズの連発。この渋さはどっから来るんだと。
5.Race wish
アルバム最後の曲は、オルガンから始まる壮大な曲。最初のフレーズからして結構な泣かせフレーズをかまし油断させたところで、疾走してギター弾きまくりんぐ、予想を裏切りながら、クサめのフレーズをちりばめたり、要所に速弾きを入れたり、油断も隙もない素晴らしい曲。ライブの映像もあるので、ちょっと置いておきますね。

このアルバムは、 HIZAKI grace project で最後に残したアルバムなのだが、あのヴィジュアル系的なヴォーカルもないので、本当の意味でメタル好きな人が安心して聴けるギターアルバムとなっている。「Dignity of crest」を買った後には、この作品を購入するべきでしょう。また HIZAKI のデジタル写真集もあるので、メタルとかそういうのよくわからない HIZAKI のファンも買うべきでしょう。

2009-05-21 / Versailles 「PRINCE&PRINCESS」レビュー

引き続き Versailles のインディーズ時代の最初で最後の両 A 面シングルの「PRINCE&PRINCESS」を紹介する。「NOBLE」を発売した後にリリースしたもので、現在のところで聴くことができる最新の音源だ。全体を通して、プログレッシブな展開を多用した作品となり、耳に入る音もやや「 NOBLE」よりもわかりにくくなっている感じがあるが、じっくり聴くとなかなかどうしてよく考えられている作品だとわかるのである。HIZAKI のコメントを聴いてみよう。

格好がお姫様なのにコメントが男前なのは置いておいて、今回の作品は演奏の難易度を高めにしたとコメントしている。自分で作った曲なので結果的に自分で難しくしているんだが、そこが意気込みってやつなんだろう。早速聴いて行こう。作詞は例によって全て KAMIJO の筆。

1.PRINCE
作曲:KAMIJO & HIZAKI 。この曲については、無料でダウンロードできるように Web で公開されている。例えば Last.fm などでもダウンロード(無料 mp3 より)できる。
2.PRINCESS
作曲:HIZAKI 。この作品のメインとなる曲だろう。PRINCE より圧倒的に練られているし展開もよい。8:25 に渡る大作。HIZAKI らしい疾走もあれば、変拍子を織り交ぜたりといろいろ新しいことにも挑戦している様子がわかる。ギターの刻みも速くて心地よい音になっている。
3.SILENT KNIGHT
CD のどこにも、作曲のクレジットの記載がない! 頼むよw 恐らく HIZAKI は間違いないんだと思うんだけど、誰かと共作だったらわからない。ギターの最初の音で、「ああこれ HIZAKI っぽいな」ってわかるんだけどね。この曲はヴォーカル抜きのインストゥルメンタル。いろんなパートにわかれていて、全パート全担当楽器の見せ場がそれぞれあって大変素晴らしい一曲になっている。

お勧めは、2.3で、無料でダウンロードできる 1 は、やや盛り上がりにかけるけれど、全体を通すと 1,050 円払う価値充分の一枚。

2009-05-22 / HIZAKI grace project 「紋章」レビュー

最近の小生のおススメ、HIZAKI grace project 。今回紹介する「HIZAKI grace project/紋章」は、2007年2月17日、目黒鹿鳴館にて行われたワンマンライヴを映像化した DVD 作品だ。インディーズだから「高音質高解像度でライブの様子を再現!!」なんてことはないんだけれども、それでもライブの楽しさは伝わってくる。HIZAKI の周りには直立不動の男が多いのはギターキッズだろうか。ドラムとヴォーカル以外は、Versailles でも一緒に演ることになっているメンバーなので、安心してみていられる。オマケとして、メンバーの写真や、メイキングなどが見られる。値段がそんなに高くないので、HIZAKI grace project のファンであれば、必携のアイテムでしょう。おそらく HIZAKI grace project としての彼らのライブは見られないのだから……。ちなみに、YouTube に転がってる彼らのライブの動画は、これが元になっている。

  1. OVERTRUE
  2. Ritual
  3. solitude
  4. cradle
  5. Mizerable
  6. Hover mind
  7. Drum solo
  8. Race wish(Guitar solo)
  9. Distorted thought
  10. Philosopher
  11. 独裁者の渇望
  12. Everlasting Dream
  13. HEAVENS TERRITORY
  14. Winter farewell
  15. 永遠の刻印

2009-05-23 / Google Adsense フィード向け AdSense を有効にしてみる

Google 様が運営している Blogger については、Google Adsense を簡単に自分の Google アカウントと一緒に管理することができるので、非常に便利です。よって、Google Adsense のアカウントを持っている場合は、 Blogger を Adsense のアカウントと同じものにしたほうがよいです。また Blogger は、ひとつのアカウントでいくつでも Blog を作ることができるので、テスト用や公開用、自分の日記用なんていろいろ使うことができるのです。そして、それぞれでお小遣いが稼げるというわけです。私は、そこまで時間が割けないのでやっていませんが。

さて、今回 Blogger を RSS リーダでごらんの皆さんにも、 Adsense の広告をご覧いただき、必要な情報であればクリックいただけるように、フィード向け Adsense の設定をすることにしました。この記事を RSS リーダで見ていただいた場合には、広告が最後に出るようになっています。

設定については、Adsense をやるような人だったら簡単にできると思います。簡単に説明すると、これまた Google に買収された FeedBurner のサービスを使い、自分のサイトのフィードを強制転送の上、そこに広告が挿入されるようにしてあげるのです。

2009-05-24 / Versailles 「CHATEAU DE VERSAILLES」レビュー

このところお気に入りの Versailles のインディーズ時代の集大成の DVD が 2 枚同時に発売された。その内の 1 つ「CHATEAU DE VERSAILLES」をレビューしてみよう。この作品は、Versailles 史上最初のホールワンマンで演奏した 2008年12月23日のCCレモンホール(渋谷公会堂)での模様を収録しているものだ。Verasailles で発表しているほぼ全ての楽曲を演奏し、2時間を超える 2 枚組の作品。このライヴで、インディーズのバンドであった彼らは、Warner Music Japan と契約し全世界メジャーデヴューすると発表した。

まず、メジャーデヴュー直前で人気を不動のものにしている状態なので、当たり前だがやたらと演奏面でも映像面でもクオリティが上がってる。演奏もしっかりしているし、何よりも KAMIJO が CD よりも声が出ている。いつもこの調子でやれればいいのだが。まあとにかく、メジャーデヴューの第1弾が楽しみだ。映像としても、カメラを 15 台用意し様々なアングルから彼らを捕らえてる。ギターの手元をこれでもか、これでもかとアップにしてくれてるので、ギターキッズには運指が見られるのでたまらないであろう。全体にベースの Jasmine You の出番が少ないかも。個人的には、かつて私はベーシストだったので、もっとベースを上げて聴かせて欲しかった。しっかりとした世界観を持っているバンドなので、その世界観のままの格好と楽曲で観客にぶつけてくるのため、安心して飽きることなく 2 時間あまり愉しむことができるであろう。この作品には、特にメイキングやおまけのようなものは収録されておらず、ライヴのみ。収録されている楽曲は以下の通り。

  1. SE -Prelude
  2. OVERTURE
  3. Aristocrat's Symphony
  4. Antique in the Future
  5. Second Fear
  6. zombie
  7. windress
  8. SFORZANDO
  9. PRINCESS
  10. SILENT KNIGHT
  11. SE -INTRO-
  12. The Love from a Dead Orchestra
  13. SUZERAIN
  14. BEAST OF DESIRE
  15. After Cloudia
  16. Forbidden gate
  17. History of The Other Side
  18. PRINCE
  19. アンコール1
  20. Shout & Bites
  21. The Red Carpet day
  22. アンコール2
  23. Sympathia
  24. The Revenant Choir
  25. SE -Sympathia

2009-05-25 / Versailles 「HISTORY OF THE OTHER SIDE」 レビュー

前回レビューした作品と同時発売の DVD である「HISTORY OF THE OTHER SIDE」を紹介する。この作品は、来月 6 月にメジャーデヴューが決まった Versailles のインディーズシーンでの活躍・軌跡を振り返ることができる作品となっている。レアな存在だった「The Revenant Choir 」の PV や、海外盤にしか収録されていなかった「Shout & Bites」の PV などの PV集と、ライヴ映像を収録している。また、男性限定ライヴの様子や、オフショットも大量に収録。結成からメジャーデヴューまでに至る様子をドキュメント風に眺めることもでき、さらにメンバー全員のインタヴューも収録されており、素顔の彼らの姿や声を視聴できるのだ。また、今となっては貴重になった、彼らのブレイクのきっかけになった YouTube で公開していた映像も収録されている。

さて、中身なのだけれど。これは、題名や前文の通りインディーズ時代のまとめ DVD だ。ライヴの映像も、前回紹介した CC レモンホールなどのようにでかいハコではなくて、手をのばせばメンバーに手が届きそうな小さなライヴハウスのものがあって、インディーズ特有の親しみやすさみたいなものがある。ホールはもちろんオーディエンスを沢山入れることができるけれど、もうこんな小さなハコではやれないんだなあという一抹の寂しさは感じるものなのである。話がそれた。で、彼らは最初から海外での活動を念頭に置いていたとのことで、欧州と米国でのライヴも見ることができる。「なんだこの外国での人気は」ってびっくりしたよ。日本の会場より比べものにならないほどのでかいハコで、外国人を大量に集めてライヴやってる。海外でのヴィジュアル系の人気ってのは、思ったよりすごかったっていうのが自分の感想。勿論、格好だけならそこらの美少年集めて化粧させればいいけれど、それだけじゃ売れないよね。彼らには、自分たちで作ったクオリティの高い楽曲があるからこそ、ここまでやれたんだなあと思う。

この作品は、Versailles のファンなら買っておくべきだが、これから Versailles というバンドを知りたいという人には向かない。ファンのアイテムといったところだろう。

2009-05-26 / iPod touch で Skype を使おう

iPod touch や iPhone で、Skype が、使えるようになりましたね。iPhone では、さすがに Wifi 接続時のみの対応のようですが、何はともあれ無料で友達とだらだらとお話できるのは、大変便利です。ただ、iPhone なら問題ないのですが、iPod touch にはマイクがありません。電話ではないのでないのは当然なのですが、Skype でお話するのにはマイクを用意しなければなりません。Google で検索してみて鉄板なのが以下の商品のようで、早速購入してみました。ちなみに私の iPod touch は、第 2 世代のものです。

これを普段使用しているヘッドフォンの間にかまして接続すると、マイク付きリモコンのように使えます。勿論 Skype を使うのにも問題ありません。手元にヴォリュームやリモコンのように使うこともできるため 、touch 本体で操作していたことも手元でできるようになります。これはなかなか便利。1,000円ちょっとで無料通話やリモコンを購入したとなれば、お得な買い物だったと思います。ちなみに、「PHS300とイーモバイルとiPod touchで快適モバイル生活」で紹介したセットで通話が可能かどうかを検証してみましたが、これも問題なくできました。イーモバイルのデータ通信端末しか持っていないので、電話ができない......。なんて人にもいいのかも知れませんね。

2009-05-27 / HIZAKI grace project 活動まとめ

これまで紹介してきたバンド「HIZAKI grace project」について、エントリが散在している状況なので、ここらでまとめエントリを書いておこうと思う。

ソロ時代

かつて Schwardix Marvally のギタリストであった HIZAKI は、ソロの作品を発表する。最初のソロの作品は、「Maiden†Ritual 」という 5 曲入りの小さなアルバムであった。2004 年 9 月 29 日のことである。このアルバムは、2005 年 4 月 27 日にヴォーカルなしでリマスタした「Maiden†Ritual -experiment edition-」として、再発売される。2005 年 4 月 27 日に、「Dance with grace 」を発表。HIZAKI 名義でのオリジナルのリリースはこの 2 枚。そして、リマスタされた 2 枚のアルバムと HIZAKI のコメント入り CD-R などがついた Box セット「Grace Special Package I」を発売する。

HIZAKI grace project 時代

その後、HIZAKI は「HIZAKI grace project 」として、バンドの形態で新しい project を立ち上げる。メンバーは以下の通り。

Vocal
Juka: Moi dix Mois の初代ヴォーカルとして活躍した Juka をヴォーカルに迎える。彼の歌はヴィジュアル系然とした感じで、Gackt に近いイメージ。何曲か彼も作詞をしている。
Guitar
TERU: TERU は 藍華柳 というバンドに在籍していたギタリストで、なかなかの技巧派ギタリスト。HIZAKI grace project に在籍している期間は現在よりもずっと女子的な衣装と立ち振る舞いであった。ギターに「鋼」とペイントしていてメタル好きであることがわかる。
Bass
Jasmine You: ジャスミン勇とも。雀羅に在籍していた。長身で女王様のような出で立ちの彼は、あまり前面に出てくることはないが、独特の雰囲気でベースを弾き続ける。なんとも表現しがたいのだけれど、視界に入るとめっちゃ気になる感じ。インタヴューなどでは Yoshiki っぽい感じのしゃべりだった。
Drums
美景: みかげと読む。バビロンや人生ロシアンルーレットなどといったバンドに在籍していたようだ。赤い跳ね髪で BL っぽい感じの人。

そして、HIZAKI はほぼ全ての曲の作曲と作詞をしている。彼がどのようなバンドが好きで影響を受けたのかは、僕もまだ調べていないが、小さい頃からクラシックに馴染み、物心ついたころには、ヴィジュアル系の音楽を好んで聴いていたとのことだ。所謂ネオクラシカルなメタルサウンドとヴィジュアル系のちょっとセンチメンタルな感じを足したような曲を書く。

音源としては、まず「Dignity of crest」を 2007 年 1 月 1 日に発売。これは HIZAKI grace project ファンであれば必携のアイテムで、前述のメンバで録音された唯一のオリジナル音源である。11曲入りのフルアルバムで捨て曲もなく素晴らしい作品。さらに、この作品をひっさげ目黒鹿鳴館で開催したライヴを収録した DVD「紋章」を 5 月 9 日発売。同じ目黒鹿鳴館のライヴの一部と新曲を収録した同年 9 月 19 日「Ruined kingdum」を発表。相変わらずのメロスピと泣きのメロディでパンチを浴びせたところで、最後に泣きのギター炸裂の 「curse of virgo」を同年 12 月 26 日に発売する。

「curse of virgo」と「Ruined kingdom」については、2008年 9 月 24 日にリマスタ盤として再発売されており、現在市場に出回っていて手に入るのはこの音がいいリマスタ盤だ。インディーズながらも入手性は高いようで、インディーズの CD を売っているような店であればわりと売っていることも多い。通販でも手に入りやすい。「Dignity of crest」は、発売されているレコード会社が異なる。あるいは、前述の 2 枚と比べると入手性に上下があるかもしれない。

HIZAKI の歌詞については、ヴィジュアル系のソレ方面であり、やや退廃的で象徴的な歌詞だが、思いっきりなラヴソングもあったりする。ここまでの作品の履歴をまとめよう。リンクは私のレビューの記事へのリンクです。

  1. HIZAKI (ソロ)
    1. Maiden†Ritual (2004/9/29)
    2. Maiden†Ritual -experiment edition- (2005/4/27)
    3. Dance with grace (2005/4/27)
    4. Grace Special Package I (2005/4/27)
  2. HIZAKI grace project
    1. Dignity of crest (2007/1/1)
    2. 紋章[DVD] (2007/5/9) 廃盤
    3. Ruined Kingdom (2007/9/19) 廃盤
    4. curse of virgo (2007/12/26) 廃盤
    5. Ruined Kingdom (2008/9/24) 再発売リマスタ盤
    6. curse of virgo (2008/9/24) 再発売リマスタ盤
    7. 紋章[DVD] (2008/9/24) 再発売リマスタ盤

というわけで、HIZAKI grace project まとめでした。

2009-05-28 / HIZAKI 「Maiden†Ritual -experiment edition-」レビュー

元 Schwardix Marvally のギタリスト HIZAKI が 2004 年 9 月 29 日に初のソロミニアルバム「Maiden Ritual」を発売。そして、 2005 年 4 月 27 日、「Maiden Ritual」 のヴォーカルを除いた「Maiden†Ritual -experiment edition-」を発売した。今回はこのアルバムをレビューする。

このアルバムは、ギターとベース及びキーボードを HIZAKI が演奏し、ドラムなどは打ち込み。ヴォーカルはなく、ギタリストのソロらしくギターインストゥルメンタルアルバムとなっている。シンセサイザやドラムも含めて、さすがにあまり音がよくないが全く耐えられないほどではない。HIZAKI 得意のクサいメロディとフレーズが満載のネオクラシカルなギタープレイが満載、疾走も当然あり、北欧風のシンセサイザとギターとのユニゾンも愉しめる......とヴィジュアル系好きだけではなく、メタル畑の住人もニヤッっとさせるプレイを聴かせるであろう。但しクサいのが好きなメタラーに限るけどね。では早速、各曲レビューしてみよう。

1. OVERTURE
2. Ritual
この 2 曲については、先にレビューしている HIZAKI grace project 「Dignity of crest」の 8,9 に収録されている曲と同じ曲であった。「Dignity of crest」では割と唐突にアルバムの中に現れて、アルバムの冒頭がアルバムの途中にある感じがしたのだけれども、この曲は昔から演奏していて、あのアルバムでは再収録ということになっていたんだなと買ってから気がつきました。こちらは劣化ヴァージョンのカラオケ(本人演奏)になってる感じになっちゃうんだけど、まあそれでもこれだけの曲をちゃんと昔に歌メロも含めて作ってたんだなあと少し感心したりした。
3. scarlet
これもシンセサイザで、冒頭やたら荘厳なオルガンから導入。ギター弾きまくりな曲だ。盛り上がったと思ったら、あっという間に終わってしまう。
4. Luner Eclipse
スメタナのモルダウのような導入から入り、まるでデモテープのようなキーボードと一緒にギターを超弾きまくる疾走曲だ。人間が弾いている部分は、なかなかどうしてエモーショナルだから、ある意味打ち込み機械とのコラボレーションを愉しめるかもしれない。この曲はアレンジをもっと練ると多分すごくいい曲になる予感がする。
5. Requiem
いきなりクサいギターから始まる曲。様式美とか北欧系シンセなどと言った単語に反応してしまう人にはたまらないクサい曲。

僕はドラムを下手ながらに叩いたりしていたのだけれど、このアルバムに限らずどんな曲を聴いていても、どうしてもドラムに耳を傾けてしまう。こればかりは楽器をやっている人はそうだと思うんだけど、クセなんだよね。それで、このアルバムの場合、打ち込みでドラムを演奏させているわけなんで、HIZAKI がシーケンサなりで演奏させていると思うんだけど、どうしても人間のドラマーがあんまりやらなそうなフレーズが出てくる。そこに耳がいっちゃうとどうしても違和感みたいのがあったりするのよね。これは、別に彼はギタリストなわけだし、それが素晴らしければいいのであってそこに違和感があるわと言われても彼も困るだろうけどね。

全体を通すと HIZAKI ファンであり、彼のクサいメロディに惚れ込んでいる人ならこのミニアルバムは購入すべきであろう。メタルファンでも日本語のヴィジュアル系ヴォーカルが入っていないというだけで、かなり聴くべき条件は揃っているんじゃないかと思う。

2009-05-29 / HIZAKI 「Dance with grace」レビュー

元 Schwardix Marvally のギタリスト HIZAKI は、 2004 年 9 月 29 日に初のソロミニアルバム「Maiden Ritual」 を発売した後、2005 年 4 月 27 日セカンドソロミニアルバム「Dance with grace」を発売した。今回はこのアルバムをレビューする。

このアルバムは、ヴィジュアル系バンドと一緒に作ったようで、HIZAKI の交友関係が垣間見える。ドラムも人間に叩いてもらっているので、デモに近い前作よりもバンドの形態になっていてヴォーカルも入っている分、ヴァラエティに富んだ内容となっている。系統は相変わらずの HIZAKI 節であり疾走系あり、クサメロありのヴィジュアル系メタルを披露している。各曲レビューしてみよう。

1.Mizerable
ヴォーカルに、SEIJI という人物を迎えている。SEIJI は、当時 Brainhacker というバンドに在籍し、後に Moi dix Mois で Seth と名前を変えて活躍することになる人物だ。HIZAKI grace project 「Dignity of crest」にも収録されている曲と同じ曲。ただしアレンジなども若干だか異なる。偶然だが、Moi dix Mois の歴代ヴォーカリストはこの曲を歌っていることになるのだ。ドラムは、当時バビロンというバンドに在籍していた、後に HIZAKI grace project でも一緒に演奏することになる美景。
2.if...curfew
ヴォーカルに、Yoshi という人物を迎えている。Yoshi は、当時 Refiena というバンドに在籍し、後に LOGIQ というバンドで AGEHA と名前を変えて活躍することになる人物だ。ドラムは、Sherock というバンドに在籍していた KAI という人物が叩いている。クサめのメロディとギターがややもの悲しい感じの疾走曲。ヴォーカルの声は透き通って綺麗な感じに仕上がってる。
3.sister's sex
ヴォーカルに、真彩という人物を迎えている。真彩は、後に NUDE というバンドで活動することになる人物だ。NUDE は解散したようだ。ドラムは前曲と同様 KAI 。デスメタルっぽい曲。但しデス声は加工されているもので、自前ではありません。英語詞だが、あんまり聞き取れない。
4.Eternal prayer
ヴォーカルに、MASAKI という人物を迎えている。MASAKI は、当時 SULFURIC ACID というバンドに在籍し、HIZAKI も一時的に SULFURIC ACID に在籍している。このヴォーカルはひどい。写真を見るといい男なので、それで売れていたのかも知れない。曲は疾走系で、白玉キーボードも心地よいなかなかいい曲なのだが、ヴォーカルに恵まれなかった。ドラムはこちらも KAI が叩いている。

4 曲入りのミニアルバムで、市場には 2,000 円前後で出回っているので、特に高い買い物ではないけれど、4 が悲しい結果になっているし、1 は HIZAKI grace project 版を持っているとダブるのでコレクターズアイテムといったところか。ファンなら若い頃の HIZAKI を満喫できるであろう。

2009-05-30 / HIZAKI 「Grace special package I」レビュー

前回前々回と HIZAKI のソロ時代の CD 二枚を紹介したのだけれど、現在この CD を Box で入手することができる。というか私はそうした。「Grace special package I」という作品で、入手先は圧倒的に限定されており、レーベルの Kappa Records に直接オーダするのが早い。限定 500 枚だそうなので、なくなった場合はご容赦下さい。Box の特典として、HIZAKI のコメント入り CD-R と MD 用のシール?とサイン(not 手書き。印刷です。)入りブロマイドみたいなのが付属している。男の俺にこれをどうしろと......。この頃の HIZAKI は、現在のように姫のような格好ではなくキャバクラ嬢のようなスタイルだったようだ。特典の CD-R には、1 に、HIZAKI とヴォーカルを録ったメンバーと朝の 7 時から酔っぱらった状態で録音したコメント。ぐだぐだw 彼は女性のようなスタイルでやっているから、ギターがうまい女性だと思って買う人も外人さんとかいそうな気がする。声を聴いて現実知らされて驚くだろうなっていう。で、2 は、tragic serenade というインストゥルメンタルの曲。薄い感じのキーボードが心地よい、これもツーバスドコドコ系。明るいアレンジの X みたいな曲。

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