Diary 2002-07
Passed days diary...
2002-07-01 / サイトのサイズ
今日から 7 月。北海道札幌では、いい天気が続きとても過ごしやすい日々が続いておりますが、お前らの地域ではいかがですか? なんか九州の一部では、激しく雨が降っているやうですね。こんばんは。割とどうでもいいやうな話題から、始めてみたジュンです。
お前らのサイトのサイズはどの位ですか? Web Cafe' は、昨日現在 13.2MB です。写真をほとんど使っていないので、あまり多くないですね。テキストで大きいのはやはり日記ですね。今度のボーナスで気分が乗ったら、デジタルカメラなどを購入したいです。そしたら写真が増えるかと言ったらそうでもない気がしますが。そもそも何を撮るんだ。
2002-07-02 / Apache 導入
えと、サーバを Apache 1.3.26 にしました。なんか別にする必要なかったんですけど、完全自己満足です。んで、Last-Modified が検出されないはずなので、.htaccess に、XBitHack full を一応記述しておく。アンテナもあるしー。んで Windows には、アクセス権の概念がないので、もしかしたら意味ないかもしれない。っていうか、Windows 2000 + Apache の組み合わせでサーバを堂々と公開してる僕もいかがなものか。もう少しで、Linux マシン作るんで許してくだしあ。
ところで、Linux のディストリビューションって何がいいんですかね。DQN は、Turbo で、普通は Redhat みたいな雰囲気あるじゃないですか。あれってどうなんですか。
Opera 6.04 を早速インストール。なんか、body にマージンが!! なんだろう。今から直します。う~。body{margin:0%;padding:0%} としていましたが、html{margin:0%;padding:0%} を付け足したら直りました。
2002-07-03 / あくあフォント
なんだかちょっと疲れ気味のジュンです。こんばんはー。
本文は特定フォントでの表示を強制しないでほすぃ@ねこめしにっきに手書きフォントとして、あったあくあフォント をインストールしてみた。激しく既出感漂うが僕には、初体験。
早速ユーザスタイルシートを使いいろんなサイトを見てみる。楽しすぎる。人様のサイトのを勝手にフォントを変えてスクリーンショットを撮って公開するのもまずいので、自分のサイトを撮ってみる。
これ楽しいので、飽きるまで使ってみまーす。
2002-07-04 / 酔ってがんばる
会社の上司に誘って誘われて、誘って誘われて、居酒屋でまったりビールなどを。
家に帰ってまずしたこと。
- MAGI System (通称 : 自作 Personal Computer) を起動。マヤの尻を触る。
- 室内点灯
- 服を着替える
- ZAK ZAK を見る
- パンチョ伊東が死去してました
- 多少気分がいい状態なので、なんだか踊ってみます
- 疲れました (´ω`*)
- 酔い醒ましに、あいすくりいむを食べます
- おいちぃ (´∇`!)
- 今日もエロ画像コミュンのために、エロサイトを検索
- むらむら (´∇`*)
- シコシコ (´ω`*)
- ぐったり (´ω`*)
- 何してんだらう僕 (´ω`。)。。
酔っ払っているわりには頑張ったジュンたん。よくやった! 感動した!
2002-07-05 / Linux マシンを作ります
賞与が支給されました。やっと Linux マシンを作ることができそうです。あー、なんか CPU を 5 月に貰えることになっていましたが、もういいですよ。ありがとうございますた。気持ちだけ貰っておきます。>該当者。なので、自分で買います。大変ありがたいことに、日記を見て送ってくださいました。あと、記述的に読み方によっては、煽っていたように見えたりしたかもしれません。申し訳ございませんでした。
そうすると、これからの日記の内容が Linux のことが増えそうなので、なんだか自分が怖いです。
でも、多分そんなでもないやうな気もします。多分な。
今日は、仕事で室蘭市まで行ってきました。途中、ダイタさんの住んでいる登別市付近も高速道路で通過。馬および、ダイタさんは発見できず。札幌市は過ごしやすい青空だったけれど、登別市付近は思いっきりどんよりとした空模様で、細かい雨が降っていました。
これから、会社の気の知れた仲間と宴に行ってきます。多分帰ってきたら、酔っ払ってまともな文章を書けない気がする。こんな私を Rescue Me !!
2002-07-07 / 雨!!雨!!雨!!
帰ってきました。激しく雨にやられました。最近の週末は、天気が悪くて平日は好天に恵まれているという行楽に向かない北海道の状況の中いかがお過ごしでしょうか?
昨日の日記で、旅行記を書こうと思っていたのですが、あまりに雨にやられて眠くて、疲れて何がなんだかわからないです。しかも、パスタを食べに行っただけなので。て、パスタのみかよ!!
明日は、仕事の昼休みを利用してパソコンパーツショップに行ってきます。これが一番の楽しみです。
2002-07-08 / Linux マシン完成
Linux 自作機が完成しました。そして、RedHat Linux もインストールしたので、動いています。でもまだ、Apache とか入れていないので、サーバになるまでは、あと少し。というか、家庭内 LAN にも参加させていない状態。これからヤツと闘ってみます。
あと、なんかデジカメも買いたいと言っていましたが、今日ヨドバシカメラ見てたら安いんで、200 万画素ですが買いました。サイトの内容に変化があるかわかりませんが。
あ! このコンテンツは、更新できるかもー。
2002-07-09 / 完成マシン紹介
今日は、自作 Linux マシンを紹介しましょう。
- マザーボード
- Microstar International 製 MS-6368 Micro ATX で、オンボードビデオ / オンボードサウンド / オンボード LAN を備える。今回サーバ機なので、全くグレードアップを考えていなかったため、このような選択に。また省スペースも考慮した。
- ハードディスクドライブ
- Maxtor 製 20GB これが、最狂にうるさいので、買い換えようかと思っているほどだ。うーむ。
- CPU
- intel 製 Celeron 1A GHz 先日譲っていただいたもの。Tualatin コアの二次キャッシュが 256KB のもの。個人自宅サーバでは、十分すぎるほどの性能だ。
- メインメモリ
- ノーブランド 256MB SDRAM です。こんなもんでせう。
それであまりにもハードディスクがうるさいので、無理矢理でもノートで運用しようと思います。ちなみにデジタルカメラを購入したので、早速撮影してみました。
一人暮らしで、こんなことしてる 28 歳独身はモテるわけがない。
2002-07-10 / Red Hat 事始め
今日も Linux いじり。現在の状況は
- 自作 Linux マシンに、Windows 2000 Professional を導入。Apache 1.3.26 (Win32) を導入
- WWW サーバとして稼動させる。
- 先日まで使っていた Thinkpad に Linux を導入。
- Apache_1.3.26 を導入 make install できたのだけど、サービスに設定できない
- http.conf の設定で Apache_1.3.26 の設定を簡単に解説したサイトはどこだろう?
- 今のところZDNet しか知らないです
- Apache 2.0 はもっと絶望的で、解説しているサイトは、少なくなる
- FTPサーバで使いやすいものは? さらに、設定を解説したサイトは?
環境は、Redhat Linux 7.3 です。GUI で起動してますけど、ほとんどコマンドで使っています。おかけでさっぱりわかりませんけど。
2002-07-11 / Prelude CF
台風上陸で、雨が降っていたので、なんとなく空の壁紙に。そのうち飽きるので、戻すと思われ。あ。彼女はちゃんと Board にいますよ。
Web Cafe' "Prelude" らしく、Prelude の話題で。 CF が某所より手に入ったので、早速保存。mpg ファイルで、7.27 MB もあります。ブロードバンド推奨( 謎 )。多分、著作権的にグレーだと思うので、何日かしたら削除しますけど。
この Prelude という車は、とても流体形で、FF 車なのに FR 車と見紛うばかりのリアフェンダーの張り出しなどはこのフィルムでもよくわかる。そして、それまでの Prelude のイメージをスポーティなものにした。このスタイルは、好き嫌い別れるところですが、僕は惚れ込んで買いました。しかも 2 台も。
Linux ? がんがります。
2002-07-12 / レガシーマークアップ
っていうかさ、Web を巡回しているユーザの 90% 以上は、Windows で、Internet Explorer 使ってるんだから、別に strict に拘って、整然とした妥当なマークアップなんてしなくていいんだよ。ホッとしたかお前ら。プププ。残りの Macintosh ユーザとか、Netscape 4.x なんて CSS もまともに解釈しないアフォなブラウザ使っているヤツの方が悪いんだって。知るか。
ということで、strict なんてもうやーめた。<font> も使ってやるよ。バーカ。
まぁ、ここでソースを見る人が、僕は好きです。
2002-07-13 / Airport
金曜の夜は、午前 4 時まで起きていた僕は、朝 6 時 30 分に目覚まし時計で目を無理矢理覚まして、新千歳空港へと向かった。新千歳空港で、僕は旧来の友人と会うことになっていたのだ。午前 8 時 20 分。午前 8 時 15 分着の飛行機は、定時より数分遅れて新千歳空港に降り立った。僕は、到着口で彼女を待っていた。ツアーで北海道をこれから観光に出かけようとする団体客を見ながら僕は彼女を待った。
彼女は、やや遅れて搭乗口に現れ、僕の姿を探した。見回す彼女の手を掴み、声をかけた。
「ここにいるよ」
彼女は、ひどく驚いた顔を一瞬したけれど、すぐに僕の顔を眺めた。懐かしいのその笑顔で。
「やぁ、今回はよろしくね」
「ああ。札幌は寒いかい?」
「そうだね」
そんな他愛もない話をしながら、僕たちは出入り口のすぐ前に停めた Prelude に向かった。トランクを開け、彼女の黒い大きな荷物を置き、ドアのキーを開けると彼女を助手席に座らせた。
「ありがとう」素敵な笑顔だった。
運転席に座ると、彼女の好きなジャズの CD を取り出し、デッキにセットした。ジャズは、僕達二人の空間をより一層、親密なものにした。そう、あの頃僕達は、自分達の好きな曲を持ち寄って聴いたのだ。そんな懐かしい思い出が二人の間で蘇る。そう、僕達は平等に年月を重ね、そして、歳をとったのだ。静かに。確実に。
新千歳空港から、国道 36 号線を北上し、札幌市に入る。地下鉄福住駅のすぐ近くのロイヤルホストで、朝食を食べる。現在の状況。仕事の話などで他愛もなく時は流れる。曇っていた、空は徐々に青い空が見えてきた。晴れてきたのだ。
そして、彼女を友人と会う約束をしているという札幌駅まで、車で送り、僕は帰宅した。
2002-07-14 / 観光めぐり
昨日の彼女をホテルまで迎えに行き、札幌の観光に連れて行く。
そして、彼女とススキノで簡単な歓迎会をした。
彼女と接していて、僕は、ひとつ欠損している自分の欠点を発見することになった。彼女は、お礼のきちんと言える人だった。例えば、レストランで食事をしているとしよう。ウェイター ( あるいは、ウェイトレス ) が、食事を持ってきた時に、彼女は、「ありがとう」と言った。そして、それはとても素直に出てきているセリフだった。僕は、彼女のそのような振る舞いを見て、好ましく思った。それはとても素敵なことだと。例えば、僕が仕事をしていて、彼女のような礼を言われていたならば、やはり嬉しいと思う。簡単な一礼でもいい。相手のしてくれた行動 ( それが、彼、あるいは彼女の仕事、業務の一部であったとしても ) に、感謝の気持ちを伝えることは、大切なのだ。
2002-07-15 / Airport 再び
午後 9 時。僕は、また新千歳空港にいた。彼女を送るために。また僕は明日から仕事だし、彼女もまた東京で仕事だ。東京の気温は、34 度と天気情報で確認したことを伝えると、彼女は心底うんざりした顔して言った。
「夏だけでも札幌に住みたいわ」
僕は、彼女に一緒に過ごせたことで、楽しかったことに対して礼を言った。彼女は、突然の訪問と、それに付き合った僕に礼を言った。素敵な笑顔と、素直な言葉で。
「ありがとう」
2002-07-16 / CSS スレが荒れている模様
自分のサイトのアクセス解析をごらんになった皆さん、UA 偽装で、「じゃがいもを醤油とバターで」となっていたのは私です。しかも会社からだったり。そんな日常もまたいいですね。こんばんは。ジュンです。
i-mode や Netscape 4.x で、Web Cafe' を閲覧すると、見出し 1 の後に、鬼のやうなリスト群が表示されるので、これを改善したいと思う今日この頃です。
と、自分のサイトのことをのんびり考えていたら、CSS でイケてるデザインサイトリンク集が激しく放置プレイだったことに気がつく。まぁ最近はなんだか荒れ気味と言われているものの、まだ載せていないサイトも結構あるので、更新しようと思う。多分、これで最後だろうなぁ。
2002-07-17 / Linux いじり
帰宅して、すぐに Linux に触る。家庭内ネットワークの設定。インターネットへの接続。Apache 1.3.26 をインストール。httpd.conf を記述。FTPサーバ を、ローカルだけで使う設定にして、入れてみようと悪戦苦闘するも動かず。買ってきてた虎の巻がクソなのもあって、FTPサーバは諦めの初夏。
気を取り直して Samba を入れる。しかし、現時点で、全く見えない。Windows 2000 と Windows xp の接続でも、結構面倒くさいけど、Samba はうまく動いてくれません。
ノートが、無事サーバとして稼動し、僕に安眠が訪れるのは、いつになるんですか。
2002-07-18 / CSS リンク集更新
帰って来てからずっと CSS でイケてるデザインサイトリンク集 の更新作業。なんかサイトが 200 以上あってマジで死にそうです。もう HTML 書きたくないです。こんばんは、ジュンです。
あいすくりぃむ食べようっと。
ぺろり、ぺろり。はうう。
2002-07-19 / 寒すぎ
札幌の夜が寒すぎます。ビールとか飲むには少し寒いですね。飲んでますが。アイスとかも食べてます。僕は、小さい頃、新潟に住んでいたのですが、その頃の夏らしい夏が懐かしいです。盆踊りや、セミの鳴く声、アイスクリーム、すいか、絵日記、墓参り、帰省、アサガオ、寝苦しい夜。
札幌の夏は過ごしやすいけれど、なんだか暑い期間が短すぎて、僕のような本州方面から上陸した人にとっては、少し寂しい気もします。
本州の皆さんは、贅沢だって言うかもしれないけどね。
取引先の招待旅行で、海外旅行に行くことになって、初めての海外旅行に行ける!! なんて、パスポートとか用意しなきゃとか思って内心ドキドキワクワクしてたんですよ。なんか遠足の前の日の小学生のように。そしたら、テロとかの余波で会社的にまずいだろうということになって、急遽国内旅行に変更になりました。なんですか、このぬか喜びは。
例えて言うなら、ものすごく美味いと言われているラーメン屋に 1 時間位並んで入って、やっと座って出てきたラーメンを持つオヤジの指が思いっきりスープの中に突っ込まれているのを発見したときのような気分ですね。
完璧に間違えています。
2002-07-20 / Thinkpad お嫁に
友人の中古車購入に付き合う。富士重工業株式会社製の vivio という車。スーパーチャージャー付き。なかなか面白そうな車ではある。今度乗せてもらおう。
にちゃんねるの Web 制作管理板 のサーバが移転したが、それにより旧サーバのスレッドが一気にログとなり倉庫に移動した。そして、以前からこのサイトにリンクされていたスレッドが二つ判明した。
前者の 48 は、私を騙っていてなんか腹立つんですけど、まあじゅんちゃんのぺーじだから放置。後者もホームページビルダーを使った悪い例として、じゅんちゃんのほーむぺーじを取り上げているので、まあいいんですけど。
さらに、Linux を入れて遊んでいた日本 IBM 製の Thinkpad i1200 なんですが、これを人に譲ることになったので、現在の www サーバはこのまま現役でいくことになりました。そして、現在 Windows での運用なので、Linux を入れて運用することにします。まぁ、見てる人にとってはどうでもいい話題ですけどね。
2002-07-21 / すげすげすげすげ
CSS でイケてるデザインサイトリンク集の更新作業が終了。マジで 233 ものサイト ( 実際は閉鎖したところや、移転したところも更新したのでもっと多いけど )見て更新したので、疲れました。もうやりたくありません。でも、更新直後に、心ないメッセージが。頼む。自分でやってくれ。無理だ。
Prelude のエンジンオイル交換をしてみた。エンジンオイルというくらいだから、血液みたいなものなので、血液がきれいなものに入れ替えたということは、とても調子がよくなるです。。。(ひろゆき?)
交換した後に、あややの「すげ、すげ、すげ、すげ」が頭の中でエンドレス。
2002-07-22 / MAGI システムの紹介
新サーバ構築開始。
これまでの状況
これまでの状況が煩雑なので、自分のためとマニヤックなユーザと、勉強熱心なユーザのために整理してみる。
マシン一覧 ( MAGI System )
- Melchior (メルキオール)
- メインで使っているマシン。Athlon xp 1700+ で我が家の最速マシン。Windows xp で運用。クライアント。
- Balthazar (バルタザール)
- www サーバ / ftp サーバ。各所のアクセス解析で、http://balthazar/link/hoge.php となっているのは、ここに私がアクセスして、利用しているからである。Windows 2000 professional で、www サーバは、Apache 1.3.26 。セキュリティ上あまり好ましくないので、現在 Linux を導入しているところである。Celeron 1A GHz 。
- Casper (カスパー)
- Thinkpad i1200 で、Celeron - m 500MHz 。ノートなので、静音を狙い Linux を導入するも、友人に貸し出すことが確定しているので、Windows 98 SE というとっても使えない OS にした。ハードディスクが 6GB しかない。
で、これまで、Casper を使って、Linux をいじっていたのだけれども、最後の最後に母さんが裏切ったので (謎) 、Balthazar に、Linux を導入することにしました。んで、メインに www サーバを導入して、Balthazar の Windows 2000 を削除し、Redhat をインストールして、Apache を入れて今日は終了。しかし、このマシンは、ハードディスクのアクセス音がうるさいんですよ。なので、設置場所を考えないといけません (僕の安眠のため)。同じ自宅サーバのみったんは、玄関に置いているらしいのですが、僕の家の玄関は狭い上に、思いっきり南向きなのであまり設置場所としては好ましくありません。押入れ (かっこよく言うとクローゼットな) の中にしようかなと思ったんですが、これも排熱の観点からしたらアウト。うむ。どうしたものか。
とか、書くと日記がだんだんマニヤックになって、ジュンたんなんだか恐い!! という意見が聞こえてくるのですが…。
2002-07-24 / Linux サーバ稼動
やっと Linux + Apache サーバが完成。Balthazar (バルタザール) 稼動開始。FTP サーバも導入。どうせ外から更新しないから、ローカルからのアクセスに限定。
2002-07-25 / bakery 1
出会いはお客さんとしてだった。僕は 19 歳で、学生で、世間一般と同じように、金がなかった。だから、パン屋さんでアルバイトをしていた。よくある街のパン屋さんで、奥さんが手伝いをして、無口な主人が厨房で卵をかき混ぜる。そんな店だ。でも、僕はそのパン屋が好きだった。パンの匂いは心地よかったし、奥さんはまるで母親のように僕に接してくれた。時給は安かったけれど、僕はそのパン屋にいる時間が好きだった。
彼女が店に来たのは、土曜日の昼で子供連れだった。
「いらっしゃいませ」
僕は、彼女にもいつもどおりの接客をする。小学生くらいの男の子は足をトントンと音を立てながら、菓子パンを選び、彼女は食パンを選んでいた。レーズンが入ったもの。黒い一斤のパン。白い一斤のパン。彼女は、ビニールに包まれた白の一斤のパンを持ち上げ、トレーに載せた。男の子は、チョコレートが沢山入ったパンをトレーに無理やり載せると、いたずらっぽい顔をした。そして、僕は、その一部始終をなんとなく眺めていた。彼女と男の子は、レジに来ると僕を無視するかのように今夜の晩御飯の内容について討論していた。
「780 円になります」
「…」
彼女が僕の顔を初めて見た。色気のある顔だった。決して美人というわけではないけれど、しっとりした黒のワンピースが彼女の雰囲気にあっている。色白で少し大きめの口にのった、真紅の口紅がとても鮮やかに見える。髪は、背中まで垂れていて黒く美しい髪だった。白くて冷たい手から 1,000 円札を受け取り、彼女に釣り銭を渡した。
「ありがとうございました」
僕は、彼女のことを店の出口まで、レジに立ったまま見送ると、焼きあがったパンを並べる作業をまた始めた。
2002-07-26 / bakery 2
それから彼女は店のパンを気に入ったのか、2 日に一度は来店するようになった。いつも男の子を連れて、服は違ったけれど黒い服を好んで着るようだった。むしろ彼女の黒い服しか見たことがなかった。色白の肌と黒い服と黒い髪。そして男の子。僕は自然に彼女たちのことを気にかけるようになっていた。そして、二人と他愛もない話もするようになった。
「僕は、何年生なんだい?」
「三年生!」
「そうか」
「お兄ちゃんは?」
「19 歳だよ」
「そっかー。かっこいい!」
「そうかい? うふふ」
彼女は、そんな話を聞きながらにこにこしていた。僕は、パン屋の店員さんとして接して、彼女はお客さんとして。
そんな関係が崩れ去ったのは、ある出来事からだった。
2002-07-27 / bakery 3
いつものように、僕はパン屋で働いていた。パンはいつもと同じように美味しそうな香りだったし、僕もいつもの通り学校を終えて店に来ていた。何も変わりない。いつもの日常だ。
そして、彼女と男の子もいつものように、店に来た。店の中でいつものように会話しながらパンを選び、レジに並んだ。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。突然なんだけど、私の家が引っ越すことになったの」
「そうなんですか」
「でも、この辺りで引っ越すので、またこの店には来れるわよ」
「はい」僕は嬉しそうに返事をした。それは、仕事としての笑顔なのか、本心からの笑顔なのかはわからない。
「それで、お兄さんって一人暮らしなのかしら?」
「はい。一人ですよ」
「そう。引っ越しの時ににね、どうしてもやっぱり使わなくなってしまったものがあるじゃない? そういうのでよければ差し上げたいの」
「本当ですか!? 喜んでいただきます」
「そう。よかったわ。それじゃ、私の車で持って行くことにするわ。お兄さんの家の住所を教えて」
僕は、先週のチラシの裏を使ったメモ用紙に住所を走り書きした。迷った時のために自宅の電話番号も記しておいた。
「都合がよいのはいつかしら?」
「僕は受け取る側ですから、都合は合わせます」
「そう。そしたら明日の夜 8 時は開いてる?」
「はい。大丈夫です」
そして、彼女はいつもどおり男の子と一緒に帰った。そして僕もまたいつもの通り、焼きたてのパンを並べることにした。
2002-07-28 / bakery 4
次の日も僕は、パン屋で仕事をすませて、帰宅した。夏の夜の空気は、昼の熱気を残していてなんだかまだ少し蒸していた。空は、まだ少し明るい。
家についてから僕は、自分の部屋の汚さにうんざりした。玄関口で荷物を渡すにしても、この部屋が見えたら彼女だってうんざりするだろう。僕は、よく聴いていた CD やら MD やらを、まとめてケースに入れていく。洗濯をしなければならない衣服も洗濯物入れに入れて、ベッドの上の布団も整えた。床の大部分が見えてきたところで、僕は掃除機を使ってフローリングの床を綺麗にした。女性が来るからって掃除なんてなんだか可笑しいな、と思いながら片付けていた。
午後 8 時を少し回ったところで、呼び鈴のボタンが押された。
出てみると、彼女がいた。いつもいるはずの男の子がいない。夜遅くに子供を連れてくるのは彼女の判断で見送ったのかもしれない。レジ越しではない、僕のアパートの玄関にいる彼女はとても小さく感じた。そして、なんだか嬉しそうに見えた。少しだけ秘密の外出をした子供のように。
「わざわざこんなところまですみません」
「いいのよ。ガラクタを押し付けに来たんだからね」
「いえいえ、そんなことはないですよ」
「車をどこに停めていいのかわからなかったから少し遠くに置いてきたの。歩ける?」
「はい。行きます」
僕は、彼女と初めて肩を並べて歩いた。さすがに陽は落ちて、すこし吹いている風が心地よい。先ほどの掃除でかいた汗も少しひいた気がした。そして、彼女は夏でも相変わらず黒い服を着ていた。
2002-07-29 / bakery 5
彼女の車、藍色のスターレットから、黒いプラスティックのかごがついた物入れと、黒いベッドサイドに置くようなサイドテーブルを取り出した。うまく持てば一人で持てそうだ。車から持ち上げようとすると、彼女はそっと横からサイドテーブルを持った。軽く頷きありがとうの目くばせをすると、また二人で部屋に戻った。ドアの前で一旦荷物を置いて、物入れを部屋の中まで持っていった。
彼女もベッドサイドに置くようなサイドテーブルを持って、僕の部屋に入った。
「ありがとうございました」
「ううん。やっぱりガラクタでしょう? 」
「いいえ。そんなことはないです。大事に使いますね」
「お兄さんにあげてよかったわ。ふふ」
そう言って彼女は、微笑んだ。僕はベッドの上に座り、彼女はベッドの隣、部屋の中ほどにあるテーブルの横に座っている。蛍光灯の下では、彼女の白い肌は、ますます白く見えていた。白い腕には青い筋がうっすらと見える。
「ねぇ。私のこと少し聞いて欲しいの」
そういうと、彼女は僕に少し近づいた。
2002-07-30 / bakery 6
「私、うちの人が嫌いなの」
「えっ。そうなんですか?」
「そう。あの人とはもうあの子を産んでから一度もしてないわ」
「はい」
「あのね、ずーっと昔にあの人が、そういう風にしたいって来たのね。でも私はそんな気分じゃなかった。だから拒否したのよ。そしたら、彼はすごくデブで体が大きいんだけど、無理やり私を襲ったの。その時、私は思ったわ。”私は彼の道具じゃない”って。したいだけなら他でやってきて欲しいとさえ思うのよ」
「そうだったんですか」
「そもそも、私は太った人が大嫌いなの。彼も付き合っていた頃は、すごくスマートだったの。でも、結婚してすぐに太りはじめてね」
「…」
「ねぇ、私ね。お兄さんのことすごく好きなの。抱いて欲しい」
「えっ」
2002-07-31 / bakery 7
結論から言うと僕は、彼女を抱いた。いや、むしろ抱かれたと言った方が正しいのかもしれない。彼女は大人だったし、僕は幼かった。そして、僕はあまりにも何も知らなかった。こんな会話をしたことがあった。場所は恐らく、僕の家。
「ねぇ、メイはいくつなの?」
「うーん。マサキを産める歳よ」
「えっ!! そんなに見えないよ。若いね」
彼女は本当に若く見えた。でも、それは僕が若すぎて、歳を測る定規のめもりの精度がすごく低かったのかもしれない。
「ありがとう」
彼女は、メイと呼んでと言った。明子と書いてアキコと読んだけれど、明をメイと呼んだら喜んだ。子供もいて、男性は、夫とパン屋のお兄さんくらいしか話さない女性には、愛称で呼ばれるのは嬉しかったのだ。メイと呼ぶと、子供のように僕に甘えてきた。僕の決して厚くはない胸に、そっとキスをした。
そして、何度かの夜を経て、僕は彼女のマンションへ誘われた。
「うちの人が、出張でいないのよ。もちろんあの子はいるけどね。一緒に遊んであげる名目で呼べばあの子も怪しまないわ」
「うん。わかったよ」
その日も、いつもどおりパン屋のアルバイトを終え、彼女の新しいマンションのオートロックのボタンを押した。
「ピンポーン」